たまごの中に骨を探す【たまごのことわざ】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。たまごの諺第24弾です!今回も中国から。
<卵の中に骨をさがす>(鶏蛋里挑骨頭)
「ありもしない欠点をさがすこと」を意味します。
なるほど、イメージしやすくて面白い表現ですねー。 日本は減点法の文化が根付いていて欠点を指摘されることが多い、とも言われます。 行きすぎた「卵の骨さがし」もケッコウありそうですねー。
感性論哲学を教える芳村思風さんは、「欠点を無くそうとするよりも、長所をドンドン伸ばしていくほうが良い。そうすると短所が“愛嬌”に変わる」とおっしゃっています。
たまごには骨は無いですが硬い殻はあります、何か欠点を探し出したら、どんなものだって見つかります。それじゃァ、キリが無いですよねー。 それよりも物事や人物の良いところを見て、自分の「良いところ」を伸ばす努力を重ねる方が、精神的にもずいぶん良さそうです。(^^)
◆たまごを支える骨は・・・?
たまごはニワトリさんのお腹の中「卵管」というところでゆっくり10日ほどかかって「たまご」になっていきます。 胃腸とは全く違う臓器ですので、あたりまえですが、たとえ鶏サンが骨を食べたとしても卵に混じることはありません。
骨は体の組織を支えるためのものですが、たまごにも骨のかわりに組織を支えるものがちゃんとあるんですね。それは「カラザ」というスプリング状の物質。黄身から卵殻内側に繋がっていて、たまごに衝撃が加わっても黄身があちこち動いて内部でぶつかったりしないようにつなぎとめる役目をしています。
このカラザには「シアル酸」という成分がたっぷり含まれていまして、インフルエンザの特効薬になったり育毛や美肌効果、またガンの特効薬になると期待されている成分でもあります。
「気になって取っちゃうんですよね。」なんて方もいらっしゃるのですが、健康を考えて食べられるなら、ゼヒそのまま召し上がってください(^^)