賢いにわとりさんでも・・・【たまご鶏のことわざ その59】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまごのことわざシリーズ第59弾です。今回はデンマークから。
<賢い鶏でさえ、時々イラクサの中で卵を産んでしまう> Even clever hens sometimes lay their eggs among nettles.
日本で言うならば、「河童の川流れ」「猿も木から落ちる」でしょうか。
イラクサとは、葉や茎にチクチクする毛みたいな棘がいっぱいついている植物。
なるほど、こんなところで卵を産んじゃったら、後が大変です。
◆ニワトリさんは賢いんです。
このことわざのちょっと興味深いのは、
「ニワトリさんが賢い」の代表なこと。
ニワトリさんは、日本でこそ
「三歩あるいたら忘れる」
なんて言われて
バカの代名詞あつかいですが、実は賢いんですね。
数もカラスと同じで「5」まで数えられますし、
何よりこのことわざで言われているように
自分で「判断」して、
かならず「安全なところ」に落ち着いてから卵を産みます。
私達のお届けするたまご、放し飼い農場では、
広い農場でどうやって毎日の卵を集めるのかというと、
「安全な巣箱」を作ってやるんですね。
そうすると、
ニワトリさんが「ここは安全だな。」と判断すると、
毎朝そこで必ず卵を産むのです。
そして、飼育する人の顔だって、覚えてくれます。
いつもエサやりをしている人を覚えて、寄ってくるんですね。
◆賢いお前なのに…という伝え方
もう一つ。
「賢いのに…」という伝え方に、人と接する秘訣があります。
知人のK社長さんがおっしゃっていたのですが、
部下を叱る時には
「お前らしくないな。」
と伝えることが大事なんだそうです。
なるほど、叱る中にも、相手を尊重する気持ちが込められていますね。
認め合う関係だからこそ、厳しい言葉も伝わるわけです。
あなたの息子さん、部下が「イラクサにたまごを産むような」失敗をしたときに、「バカだな」、なんて言っちゃダメですよ!?
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。