金貨より卵【たまご鶏のことわざ その46】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまごのことわざシリーズ第46弾です。今回は欧州から。
<寝ころんで働かぬ金貨よりも、卵を産むメンドリのほうがよい(Better a Laying hen than a lying crown.)>
勤勉じゃないといけないですよ。という意味ですね。
コツコツでも、少しずつでも、
価値を産みだし続ける事の方が大切、
たとえ金貨のように素晴らしい資質があったとしても、寝転がっているだけではダメ。
ということです。
ちなみにこのことわざの「クラウン(crown)」は“金貨”の意味ですが、
“王冠”という意味もあります。
もしかすると、寝転がってばかりの“王様”批判との、
ダブルミーニングなのかもしれません。
また「卵」は生命の象徴としてキリスト教とも密接につながっています。
金貨をクラウンと呼ぶのは北欧地域が主なのですが、
勤労を貴ぶプロテスタント派が多い地域でもあります。
うがった見方をするならば、
サボってばかりの王様よりも、
勤労するキリスト教徒(プロテスタント)がよほど立派だ。
そんな暗喩もあるのかもしれません。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。