良いたまごは誰が産む…!?【たまごのことわざ その49】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまごのことわざ第49弾!
<悪い鳥が悪い卵を産む>(an ill bird lays an ill egg)
もともとはラテン語のことわざです(mali corvi malum ovum)
「蛙の子は蛙」をネガティブに言ったバージョン、
みたいなカンジでしょうか。
親が悪いなら子も悪い、という意味で使われますから、
トンビがタカを産む、の真逆なことわざと言えます。
ちなみに欧米には
<黒い雌鶏が白い卵を産む>
ということわざもありまして(参照)、
これはまさにトンビがタカ、
「親と違って優秀な子供ができる」
という意味のことわざなんですねー。
いったいどっちなんだ!(笑)
〇けっきょく良い卵は誰が産む…!?
ところで、実際の農場ではどうなんでしょう!?
毎日の卵のうち、
良い親鶏さんからは良いたまごだけ、
悪い鶏さんからは、悪いたまごだけが生まれるんでしょうか…!?
確認したカンジでは、
それぞれの親鶏さんは、
「日々のコンディション」によって良い卵を産むようです。
もちろん鶏さんの品種によっても産む卵は違いまして、
大きいたまごを産みやすい鶏さんや、
小ぶりの卵を産みやすい鶏さん、
また、種類によっては、
「風味のクセ」ハッキリの卵を産む親鶏さん、
中には「双子たまごをたくさん産む」ニワトリさんだっています。
が、同じ鶏種の中では、
やはり卵の品質に一番影響が大きいのは
育った環境の快適さ
飼料などすくすく育つ条件
など「環境」じゃないかと思います。
その中で
『特定のニワトリさんがずーっと良いものを産む』・・・というよりは、
ランダム、
ゆらぎがあるんじゃないかと感じます。
もちろん全体の品質レベルを上げていくことが目的ですが、
たとえば
産み始めた鶏さんをチェックして、
良いたまごを産む鶏さんを残し、
悪いのを産む鶏さんを粛正!
・・・なんて事は不可能だということです^^;
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。