ニワトリでサルを脅す!?【たまご鶏のことわざ その67】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまご・鶏のことわざ第67弾、今回は中国から。
<殺鶏嚇猴(鶏を殺して猿を脅す)>
誰か一人を罰して他の人へ警告する事を言います。みせしめ、ですね。
おサルさんは血を見るのが苦手でおびえるため、昔の中国では、猿使いが鶏を目の前で殺して血を見せ、おどかして手なずけたんだそうです。
そこから来ているんですね。
ちなみに「猴」と「猿」の2種類が中国語にはありまして、猿はオラウータンなど類人猿、「猴」は小さくてあまり賢くない方のサルのこと。
「殺鶏嚇猴」の“猴”はちいさいサルの方ですから、このことわざは『小物をビビらせて言う事をきかせる』イメージなのかもしれません。
熊本地震の際にデマをツイートした人が即逮捕されましたが、対応が早かったことから「あれは見せしめだった。」なんて指摘する人もいますね。あんなカンジでしょうか。
このことわざ、中国では割とよく使われる警句でして、例えば2週間くらい前の中国の記事『プライムデーの前にアカウントを安全に保つには?(Prime day前如何保证账户安全?-雨果网)https://www.cifnews.com/article/96738』でも使われています。
Amazonで販売する大口の業者が次々とアカウントブロックされていまして、これは不正を考える業者に対して6月にあるAmazon一年に一度の大セール「プライムデー」の前に牽制したい、“鶏を殺してサルを脅しているのだ”…と推測する識者コメントが載っています。
干支の12支は中国発祥ですが、ケンカばかりするサルとイヌの仲裁するためにニワトリさんが間に入り、サル(申)→トリ(酉)→イヌ(戌)の順になったと言われます。
中国では、『鶏さんはおサルさんを抑える』というイメージなのかもしれませんね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。