鶏さんとキツネ【たまご・鶏のことわざその68】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまご鶏のことわざ第68弾、今回はフランスです。
<キツネとニワトリは結婚してはいけない>
『相性合わない者同士が一緒にいたらダメ』の意味です。
「仲の悪い動物」…というと日本では「犬猿の仲」犬とサルですが、フランスでは狐と鶏なんですね。
狩るものと狩られるもの、的なイメージでしょうか?
ちなみに雄鶏はフランスでは勇気の象徴、狐はちょっとズルいイメージがあります。
雄鶏はフランスでは革命や富国強兵のシンボルにもなっていまして、スポーツのナショナルチームのユニフォームにも鶏マークが入っていたりします。
もともとはフランス人のルーツ「ガリア人」とフランス語の雄鶏の発音(ガリア)が同じことから、誇らしくフランス人を象徴する動物というイメージが強かったようです。
フランスでのキツネのちょっと悪イメージは、イソップ童話や、ずる賢いキツネが主要キャラの中世フランスの物語「狐物語」なんかが影響しているような気がします。
日本だと、キツネとニワトリどっちも「神様の使い」で神聖な印象がありますよね。
ニワトリは常世の長鳴鳥と呼ばれ天岩戸、神代の時代のお話から天の使いとして登場していますし、キツネはお稲荷さんのお使いです。
日本の対馬が舞台となった世界的大ヒットゲーム「ゴーストオブツシマ」でも、キツネは「お稲荷さんへ導く神の使い」として描かれ、海外サイトでも少し話題となっていました。
面白いですね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。