小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

自己責任じゃないたまご

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

北海道沖で観光船が沈没した事件

大変痛ましいことですが、

自分たち自身も意識を変えるべき点が

いろいろあるんじゃないか、

そんなツイートが話題となっていました。

 

 

道路や橋など今のインフラも、

作られ40年以上経つものも多く

利用する僕たちが気をつける事も

多いのでは、ということですね。

たしかに・・・。

 

自己責任、というか

自分で気を付けることが

多くなってくる世の中なのかも

しれません。

 

ただ、

ぼくたち卵を含む

「食品」に関してだけは、

自己責任なんて考えが

未来へ向けゼロになる。

無くなる。

そんな世の中であるべきです。

 

昭和以前は、

野菜や食品は古くなっていても

自己判断で使う

そんな世の中でした。

今はずいぶん変わりましたよね!?

 

とはいえ現代でも

海外ではまだそういう考えも

多くあります。


以前、上海の市場で

たまごを山積みに

販売している所を見かけたことがあります。

そのさい、

脇にあるテーブルの上に

小さな『筒』が

置いてあったのですね。

 

中には電球が固定してあり

上部に布が貼ってあり、

真ん中に小さな穴が開いていて

そこから光が漏れている‥‥‥。

ヘンな道具ですが、コレは

たまごの中身が腐って無いかを

確認するための簡易道具なんです。

つまり、

筒上の黒い布の穴に卵を置くと、

光が卵を通って、

正常なものなら卵が明るく光る。

腐っていれば、内部が真っ黒に見える。

そんな道具だったのですね。

 

へー。

と興味深かったですが、

よくよく考えると、これつまり

「たまごを買って帰り

腐っていたとしたら、

チェックしなかった

あなたが悪い。」

という意味なんですね。

 

なんという自己責任(笑)

すごい発想です。

ぼくたちの洗卵選別工場では、

こんな風に全部のたまごを

光で透かして中身チェックし、

さらに微細なヒビがあるかを

音波検査で確認しています。

 

ちなみに

たまご一個が乗っている写真は

当社の簡易チェック器です。

 

世のインフラの懸念とは逆に

より安心してお使いいただける卵へ

進化して参ります!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2022年05月12日