お店にだれか一人!のためのたまご料理があっても良いのでは
うこんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
おととい8月31日の地元新聞
一面は
「命懸けで学校に行かなくていい
死にたいと思ったらSOSを」
というタイトルでした。
読み手をおもんばかって
理由は書いてはありません
でしたが、
この翌日9月1日は一年で
最も子供の自殺が多い日なんです。
ですから、その前日に
最大多数の人へ向けてじゃなく、
本当に目にしてほしい人へ向け
最大限目につく第一紙面に
ピンポイントにメッセージを
記しているんですね。
もしかすると
家の食卓にある
この朝刊タイトルをみて、
思いとどまった学生さんが
何人かいるかもしれません。
このメッセージ、
もし新聞の地域面とか生活欄
だったら、悩んでいる子供はきっと
めくってまでは目にしてはくれ
ないでしょう。
一年に一度だからかも
しれませんが、贅沢で意義のある
新聞のお役立ちですよね。
徳島新聞さんのこの発信に
心から敬意を表します。
僕たちの仕事でも
特定のだれかに向けて
強いメッセージを伝えることがあります。
PRだけじゃなく「商品」で、ですね。
たとえば、僕たちは
「カルボナーラ専用たまご」
というたまごをお届けしていますが、
来店のお客様に
シンプルで
ごまかしの利かない
カルボナーラという料理で
絶品感動してもらいたい!
という飲食店さんにとってだけ
強いメッセージとなる商品です。
お使いの方は、
強く気に入ってくださいますが、
それ以外の方には、
「なんでそんな卵があるの?」
と言われます。
あなたのお店のメニューでも
ピンポイントなだと強く響く、
という事があるかもしれません。
たまご料理での一例を出しますと、
少数派に向けた
「固ゆで」指向の
たまごメニューが考えられます。
一般的には
「半熟」のキーワード
ってめちゃくちゃ
訴求が強いんですね。
黄身トロトロ
これってめちゃくちゃ魅力的です。
ですが、
そうじゃない人もいらっしゃいます。
以前、「マツコの知らない世界」さんで
マツコ・デラックスさんと
ゆでたまごのお話をしたときに
「わたし、固ゆでが好きなのよね!」
とおっしゃっていただいたことがあります。
しっかりした黄身って
たまごそのものを味わいたい
人へは、とっても魅力が大きいんです。
半熟トロトロが主流な世の中で、
お客様によっては少数派な
固ゆで玉子への想いを募らせているかもしれません。
またたとえば
温泉玉子でも、飲食店さんでは
他の食材と合わせやすくするため
黄身もトロトロな温玉
が広く使われています。
でも、そもそも温玉って、
「白身半熟で黄身しっかり」
が伝統なんです。
しっかり固い黄身と
ぷるんぷるんの白身を
同時に味わう
昔ながらのしっかり温玉
が食べたい人には、
それを打ち出したメニューだと
強いメッセージになるんじゃ
ないでしょうか。
NHKさんで以前、
そんな温玉の作り方を
お伝えしたところ、
かなり反響をいただきました。
少数派のための
強く伝わるたまごメニュー
ぜひ、お考えになってみてくださいませ~。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。