ガラッとマチガイを認める瞬間があった
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
いきなりですが
坂本龍馬とアインシュタインの
共通点ってなんでしょうか?
それは、
どちらも
ガラッと!
思想を変えた瞬間があったこと。
坂本龍馬は
尊王攘夷運動に傾倒する
いわばテロリストだったのが
勝海舟の説得で真逆の立場に
変わります。
アインシュタインは
『宇宙が時間変化しない』とする
仮定・宇宙定数を導入し、その後
ハッブル博士の研究論文を読み
180度反対の意見に転じました。
訂正を恐れないという姿勢って
その思いが強固なほど
より勇気がいるんじゃないでしょうか。
歴史の偉人と比べるべくもない
ですが、僕にもガラッと考えを
変えた瞬間があります。
18年ほど前、ぼくが
たまご屋3代目となってすぐのころです。
たまごの美味しさの究極は「一つ」!
だと考えていた頃がありました。
つまり、どんな料理にでも合う
究極にすばらしいたまごが
あって、その条件は唯ひとつ
その「真理」を見つけるのだ!
・・・なんて考えていました。
で、当社の、
小林ゴールドエッグの
最高品質の『統一規格』をつくろう。
…と息巻いていたのです。
ところが
いろんな試食試験や
物性データを取っていくと
たまごの美味しさは一つではない
ということに気づいたのです。
加熱でとろふわになる卵の特性と
生食でめっちゃ醤油と合う卵は
ぜんぜん特性がちがって、
どちらも素晴らしい「個性」
だったのですね。
そこで、
今は『統一規格』とは真逆、
料理に合わせた料理別専用たまご
小ロットでたくさんの個性を
価値に据えています。
美味しいたまごとは
「できた料理が美味しくなるたまご」
これが、僕たちの取り組んできた
考えです。
◆モノじゃなくて価値って何?
まくらの価値は“素材”じゃなく
『ぐっすり眠れる』こと
カメラの価値だって、
“起動速度が速い”ことじゃなく
『お孫さんの笑顔を逃さない』こと
だったりします。
たまごも、
お箸でつまめる!とか
ニワトリさんが元気!
…なんてのはすごく重要ですが、
どれもスペックであり
あくまで『手段』だと思うのです。
ほら、ペットボトル飲料のフタが
しっかり閉まっていることって
すごく大事ですが、
「だから買ってください。」は
ヘンでしょう?
たまごの鮮度とか
ニワトリの健康管理
農場が良い管理
なんかはそれにあたると
思うのです。
その先の価値が
『料理の美味しさ』と『健康』
『取引先様のご繁盛』
この3つになればステキだよなあ
そう思っております。
精進してまいります。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。