小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

たまごだけど「価値」を変えました

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

TBSさんの番組で以前、
捨てていたもみ殻を燃料にする
という取り組みがニュースになってました。

「99%以上は捨てていた」“農家泣かせ”米のもみ殻が稲穂の香りの燃料に 燃焼時間は3倍でキャンプで重宝【SDGs】 | SBS NEWS | 静岡放送 | 静岡県内ニュース・天気

ウチにも田んぼがありますが、
確かにもみ殻って、ちょっと面倒です。

もともともみ殻って、
昔はせっけん替わりだったり
肥料になったり輸送の緩衝材になったり
いろんな使い道があったのですね。

ただ、今は手間コストの問題もあって
なかなか使われなくなってしまった・・・

上記の固形燃料商品化は、
そこを打ち破るニーズになりそうで
わくわくしますね。

 

ぼくたちの卵でも、
もみ殻を焙煎して香りづけした
たまごがあります。

この、

必要なくなってきたものを
別のニーズを付け加えて
役立たせる

というのは、ビジネスで
すごく大事な観点ですよね。

 

僕たちの商売も、
必要とされなくなって、
価値を変えたことがあります。

 

先代が始めたころ、
法人になった48年前は、

「すぐ」「安く」

持っていけるのが、ウチの強みでした。

だって、
飲食店さんはそこで困っていたから。

 

もしたまごの在庫が切れちゃったら
例えばケーキ屋さんや
お好み焼き屋さんだと
もう仕事にならないわけですね。

 

なので、便数を増やして

「もうたまごが無くなりそうだから
すぐ持ってきて!」

って電話があれば、
すぐ飛んで行っていたのです。

 

ですが、今は
あちこちにスーパーもでき、
コンビニだってたくさんあります。

ただ「足りない」だけならば、
急場のものはサッと買いに行けるわけです。

たくさんの配達便をたてて
細かく走り回っている
というのは、
さほど必要とされなくなったのです。

むしろガソリン無駄にして
地球に厳しいと言われてしまいます…!

 

 

なので、「すぐ」ではなく
もっと喜んでもらえる価値、
「美味しさ」「健康」「繁盛」という
お役立ちをとどけることに決めたのです。

「たまご屋」なのは同じままで変えずに。

おかげさまで、
より美味しいものを作りたい
よりご繁盛して世の中を盛り上げたい
そんなお客様とのご縁が
全国に増えてまいりました。

ありがたいですね~。

 

たまご屋であることは
ずっと変えるつもりはありませんが、
世の中に合わせて
更にワクワクの価値を作ってまいります。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2023年06月22日