小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

いきなり変わる食の歴史

料理って
伝統的でありつつも
いきなりガッと変わるんです。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

先日お世話になっている方が
イタリアンレストランを
開店されたので、
参っておりました。

地元にまた美味しいお店が
増えること、ワクワクしますね~。

 

イタリアンって、
『トマト』のイメージが
ありますが、

この食材が
イタリアに定着して
まだたった300年くらいなんですね。

 

それまでは
ローマ時代以降
トマト無しで
2千年の歴史の積み上げ
料理にあります。

 

そして、
トルココーヒーって
あるじゃないですか。

あの砂で淹れるやつ。

ぼくはコーヒー好きでして
あれ死ぬまでに現地で
飲んでみたいコーヒー
ナンバーワンなんです。

 

で、トルココーヒーって
16世紀からあるんですが、

砂で淹れる手法って
はじめて提供されたのが
2012年、
わずか11年前なんだそう。

 

 

 

えっ!?
そんな新しいんだ!??

とちょっとビックリです。

なのに、この
『砂淹れコーヒー』って
もう中東全域に
広がって浸透している
みたいなんですね。

 

食の世界って
弾力性みたいなものがあって、
取り入れられるまで
すごく抵抗があるんですが

いざ「これいいじゃん!」となると
一気に広まる、
そんな例がいくつもあるんです。

 

たとえば日本のたまご料理文化。

たまごって
仏教の戒律で
800年間ほど禁止
されていたのですが、

江戸時代直前に
ポルトガルやスペインから
カステラや天ぷら、
美味しい卵料理が入ってきたことで、

「たまごは生き物じゃないし
食べても良いよね?」

みたいなノリで
あっというまに浸透しまして、

たった数十年で
百を超えるレシピが生まれ
「たまご料理本」が
ベストセラーになるほど
浸透することに。

今では
日本は世界トップクラスの
卵消費大国です。

イタリアのトマト
日本のたまご
中東の砂淹れコーヒー

 

転換点からの
猛スピード浸透&広まりが
面白い共通点ですね~。

 

情報社会ですから、
良いと思ったら
トルココーヒーのように
わずか数年で
文化を席捲してしまうくらい
急激な変化が
起こる可能性も
充分あります。

 

サッと乗りこなすのも
面白いですし、

ぜひ!あなたのお店発で
起こしてやろう!なんて
考えるのも
面白いんじゃないでしょうか。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2024年03月26日