お経が読めない日本人
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
本郷和人著「考える日本史」
を読んでいるんですが、
これなかなか面白いですね。
『日本は知の分野で
ぬるま湯だった』
ときびしい指摘をされてます。
「たしかに!」と思ったのが
『お経』について。
「日本のお坊さんは
仏教の学問的掘り下げが
足りてないのでは。」
「きちんと行われて
いるのなら、
お経の日本語訳が
作られていなければ
おかしいのでは。」
とおっしゃってまして、
ハッとさせられました。
たしかに・・!
キリスト教もイスラム教も、
「お祈り」の言葉はその国の言葉で
語られます。
何を言っているか
ちゃんとわかるんですね。
「こういう生き方しろ
ってことかなぁ。」
・・・なんて感じながらお祈りできる。
お祈りを聴ける。
たとえば
映画『タイタニック』で
まさにタイタニック号が沈む直前
周囲の人に牧師さんが
お祈りを語っていますが、
『主は御名にふさわしく
わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも
わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。』
・・・と、
なにしゃべってるのかは
理解できます。
ですが日本の仏教では、
お経を聞いても
「意味がわからない」
んですね。
あれ、
サンスクリット語そのままですから。
こばやしは
実家が信心深かったので
小さいころわりと
お経を唱える機会がありました。
でも、
「あー、こういう意味なんだな。」
なんて、内容について考えたことって
無かったです。
読み上げても意味がわからない
これは世界では
フツーじゃない
というのは
ちょっとビックリの気づきです。
◆自社のメニュー掘り下げを
この「掘り下げ」って
すごく大事な考え方ですよね。
「なんで産みたてが良いの?」
「放し飼いだと何が良いのか?」
みたいな事は
根本から理解していないと
いけなくって、
「なんとなく売れるから」
じゃあ、ダメなんです。
あなたのお店でも
たとえば
「なんでお茶を出すのか」
をスタッフさんが
意味をほりさげてサービスするのと
「言われたまま」やるのでは、
接客の進化も変わってくるんじゃ
ないでしょうか。
「なぜチーズをかけるのか」
「なぜMサイズ卵つかうのか」
・・・などなど
意外と「前からそうだったから。」
みたいな理由でつづけてしまっている
こともあるかもしれません。
「経営理念」もおなじですが、
意味が分かってやるのと
言われた通りただやるのでは、
理解できるお祈りと
分からず読むお経くらい
ちがってくるんじゃないでしょうか。
◆がんばって進化できる
そんなぬるま湯だった日本も
江戸時代には農民まで
み~んなが勉強をして
平均識字率は40%超え、
産業革命のイギリスを
超えて世界トップ水準になり、
明治の躍進につながります。
ぼくたちも
『今からでも
遅すぎるってことはない、
考えて掘り下げていこう。」
としっかり学び考えてまいります。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。