今年も出た大手リサーチ会社の誤謬
年末にかならず同じ間違いの記事がでるんです。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
毎年この時期になると
「ああ、今年も間違ってるなぁ。」
と思う事があります。
それは、
大手リサーチ会社の
企業と干支に関するデータ。
まず、これを見てください。
毎年出されているネット記事です。
“巳年”設立の法人 全国で26万9,955社 最古は1881年設立の太平洋セメント(株)(東京商工リサーチ) – Yahoo!ニュース
“来年の干支は巳年
全国で巳年に設立された法人は、十二支で最も少ない”
・・・と、書いてあります。
これ、おもしろい
マチガイなんですよ。
じつは、
昨年末、同様の記事で
「辰年に設立された法人は十二支で最も少ない」
と書いてありました。
卯年にも虎年にも丑年にも子年にも、
なんなら毎年10年以上にわたり
ずーっと、調査会社T社は
“来年の干支に設立された法人が
最も少ない”
って記事を発表し続けています。
いや~、
興味深いですね。
これ、おそらくですが、
「来年」の干支について書くので、
データ集計の際に
分母に来年度を+1してしまっているんじゃないかと思うんです。
つまり、仮に
60年分データがあったとすると
干支ごとは5年ですが、
来年の干支だけ+1の6年で
企業数を割ってる
みたいな。
現時点で来年度の企業設立は
もちろんゼロですから、
割合は下がってしまうという・・・。
そして、気づいてないから
毎年まちがっているんでしょうね。
業界3割のシェアを占める大手で
しかも調査会社という
企業データの数字を扱う
プロ中のプロでも
継続してまちがうことがある
という事実。
誰も困ってないから
クレームも入らないんでしょうね。
でも、
僕が気づくくらいですから
けっこう多くの方が
気になっているかもしれません。
小さいこととはいえ
数字をあつかう業種ですから
“データ精度に対するブランド”を下げている
きがします。
僕たちも50年つづく卵屋で
その自負もありますが、
やっぱり気づかずにずーっと
間違い続けていることって
あるんだと思います。
そして、
「わざわざ言うほどでもないか。」
とお目こぼししてもらえるのをいいことに
惰性で続けてしまい、
イメージをさげていることが
「ぼくたちにもきっとある。」
そう思ってお客様に耳を傾け
アップデートしていかねばなぁ、
と感じます。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。