小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

お店のメニューで活きるたまごの『遠さ』

たまごの味が美味しい

たまごの味がお店に合っている

これはとてもステキですが、

それだけじゃもったいない、と思っています。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

沖縄在住の18歳少年が徒歩で日本縦断を計画

クラウドファンディングで資金を集めたところ

秋冬にその距離は無謀だ

悪いこといわないからやめた方が…

という心配が殺到し

思いとどまるという一件が話題になってますね。

 

「沖縄本島って横浜→土浦くらいの距離しかないから、徒歩でなんとかなりそうって思っちゃったのでは…?」

みたいな意見もありますね。

 

距離って、実際のイメージと

ずいぶん変わる事もあります。

 

本日は「産地」と「距離感」についてのお話を。

 

たとえば、僕たちのお届けするたまごの1つを

「徳島産」とアピールしたとします。

 

県の職員さんなんかは、

「ぜひとも徳島県のアピールを!」

っておっしゃるのですが、

それって

「お店でメリットがあるの?」

というハナシなんですね。

 

たとえば、地場のお店であれば

地産地消のメッセージになって、

ひとつのメリットとなりますよね。

 

では、東京のお店さんでしたら、

「徳島県産!」なんて書いてあっても、

「どこだっけ?」って感じる方も多いんです。

 

それよりは、

「四国産のたまご」

の方が、魅力度たかいですね。

 

以前、東京で催事販売をした際に、

何と声掛けしたら

歩いているお客様が足を止めてくれるのか?

をいろいろ試したことがあります。

 

その際に

けっこう大きな効果があったのが、

「四国のたまごです」

の声掛け。

 

以前、新宿のとある百貨店バイヤーさんに

「関東の人は四国はジャングルだと思っているからね~。」

って言われたことがあります。

 

「四国ってネガティブな情報が少ないから、消去法で価値が高まってるよね。」

とも。

 

災害などもふくめ、

大きなネガティブ情報は、

たしかにあまり多くはないかもしれません。

 

考えてみるとそういった

田舎的な情報ばっかり

PRしてますね。

 

たとえば我が徳島県だと

祖谷のかずら橋とか

鳴門の渦潮とか…

県庁のサイトもトップは

こんなカンジです。

う~ん、これは「ジャングル」だと思われても仕方ないですね(笑)

 

ただ、それがたまごなど畜産に限っていうと、

大きな価値になります。

 

自然だらけ、という地域イメージ

その中で自然を活かす飼育方法

それは、

いろんな説明抜きで

「いいなぁ。」

と思ってもらいやすいイメージが

メニューでも

お伝えできている

 

少なくともお客様のお店で

そうおっしゃっていただきます。

 

「四国徳島の自然を活かすたまごをその日のうちに直送しています。」

というようなPOPをお店でご標示いただくことがありますが、

けっこう受けが良いようです。

 

「そんな遠くから…!」

という印象ですね(笑)

 

メニュー表記の際に

ご参考となりましたら幸いです。

 

逆に「近い…!」

ということを思い切り価値にすることもできます。

これについては続きを明日書きますね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2021年10月27日