なぜ人は外食でお米を食べるのか
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
牛乳が余ってピンチ、
というニュースが出てますね。
コロナ禍で飲食店需要が激減したため
との報道です。
このままでは年末年始に
5000トンの廃棄が
出る可能性があるのだとか。
これ、お米も同じ状況なんですね。
ことし秋の採れ高は平年並みでしたが、
コロナ禍で外食需要が減り
大幅に余った事で価格も下落
農水省の発表では
来年2022年度の作付けは
今年より26万トン少ない
史上初の700万トン割れだそう。
26万トン、って
青森県まるごとくらいの生産量です。
そんなに減らすなんて・・・!
同じ食の業界として、
とても考えさせられる状況ですが、
ひとつ、
興味深い点があります。
どちらも、減消費の理由が
「コロナ禍で外食需要が減ったため」
となっている点
つまり、
「おコメは家よりも外食で食べる」
「牛乳は外食の料理や飲み物で楽しむ」
という事ですね。
夕食に大戸屋でサンマ定食を食べる人でも、
自宅で食べるならパスタを茹でる
なぜなら、
その方がめんどくさくないから…。
決しておコメ食べたくないとか
牛乳やバターをたっぷり
使った料理はイヤだ、
という訳じゃないんですね。
そう考えると、
日本の自給率向上、
おコメ・牛乳の消費を
支えているのは、
飲食店や洋菓子店の皆さんですね。
◆卵タッグで利益も消費も拡大する!?
たまごは家庭消費が
上2つより多いのと
この半年不足気味だったので
取りざたされていませんが、
やはり
外食産業での使用率が高い食材です。
特に、一定の割合で発生する
微小なヒビが入った新鮮卵などを割った
「液卵(カラを割った中身だけのたまご)」
など加工卵は、
飲食店さんの使用量が減ると
全国でめちゃくちゃ余っています。
英国では
「スーパーなど小売店は赤卵」
「白い卵は飲食店で使用」
という流れがあって、
コロナ禍で大量に白卵が余り
じつに40年ぶりに
スーパーで白卵が販売される!
なんてニュースが話題になっていたりもしています。
じつは、おコメとたまごの組み合わせは、
お店さんは粗利を取りやすいメニュー。
どちらも比較的単価が安い食材ですが、
組み合わせた料理は調理技術が必要なことが多く、
高そうに感じる、
いわゆる「高見え料理」になりやすいのです。
オムライスなんか、そうですよね。
地方でも平均単価800円以上の
人気店はザラにあります。
しかし原価は、肉料理や魚料理より安価です。
中華料理店だって、
手間もコストもかかる
チャーシュー麺よりも、
おコメとたまごの
「チャーハン」や「天津飯」の方が
利益率が良いはずです。
人は面倒だから、飲食店でおコメを食べる
と仮定すると
そこに卵を組み合わせ
人気メニューにすることで、
儲かって、
しかも日本の自給率のためになって、
お客さんもよろこぶ。
そんな体制になるんじゃないでしょうか。
ぜひ、たまご+おコメの新メニューで
増益しましょう!
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。