ライバルが困っている時のカッコいい戦略は
今日はあまり、たまごと関係ないハナシを。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
マクドナルドのポテトが品薄で
MサイズとLサイズが販売休止になってますね。
コロナ禍の貿易トラブルのためとのことで、
北米の農家さんと一括契約をして
加工場まで米国にあるから
代替が効かないんですね。
そして、
国産ポテトを使っている
フレッシュネスバーガーが
このタイミングで
ポテト増量キャンペーンを仕掛け
話題になっています。
なるほど。
差別化としては正しいんでしょう。
でも…ボクはあんまり共感はできませんね。
相手が困っている事が
チャンスなのはそのとおり。
でも、
なにせ要因が世界的なコロナ禍の問題です。
あ~国産が手に入るからよかった。
ですませて良いのかどうか。
それと、
輸入が通常になったら
そのお客はまた
マクドナルドへ行くと思うんですが、
それはイイのか…という事もあります。
かつて、
アルゼンチンのバーガーキングは
主力商品「ワッパー」の販売を丸一日
百数十店舗・全店で
『休止』したことがあります。
店頭でも来店客に
「マクドナルドへ行ってください。」
そう伝えていたんですね。
それは、
その日マクドナルドで
「ビッグマックの売上を子供たちの為に寄付する」
というキャンペーンをやっていたから。
子供たちの為に
ライバル店のキャンペーン参加を促し
競合する自分たちの商品を
ストップしたんですね。
とても好意的に受け止められ
結果としてバーガーキングは
ファンを増やしたとか。
戦略的に正しいかどうかと、
共感を得るかどうかって
また別だと思うんですよね。
僕たちの仕事でも、
あえて非効率なことをやって
お客様に選んでもらうこともありますし、
放し飼い農場や開放式農場なんかも、
味そのものへの好みというよりは、
鶏に対する考え方の「共感」の部分が
大きいような気もします。
『隙あらば!』の売上も
大事なんですが
米国の農家さんは
ジャガイモ出荷できず
困っているとも聞きますし、
もしそうなら、
今の増量キャンペーンと合わせて
輸入再開したとき逆に
「マクドナルドのポテト食べてあげて!」
みたいな打ち出しもすると、
「フレッシュネスバーガーやるじゃん・・・!」ってなるのかもしれませんね。
あなたのお店でも、
ライバル店さんがなにか困ってる時に
売り上げじゃなく
「敵に塩を送ってみる」のも
面白いかもしれません。
長い目で見ると
「カッコいい!」と
ファンづくりになるかも。
そういいつつ
ぼくはナカナカそれができずに
すぐ売上に飛びつく方なんですが…
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。