小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

今年もあと一日ですね!
来年の干支は卯年なんですが
「卵」と似ている分なんだか
ワクワクしています。

ところで、
東京商工リサーチって会社があります。
国内第2位の信用調査会社で
利用している、という企業も
とても多いんじゃないでしょうか。

そこが毎年
「干支」に関連したデータを
一般公開しているんですが
毎年々々ですね、
面白い間違いをしているんです。

“卯年” 設立の法人 20万9,206社 最古の法人は設立120年の盛岡信金など24社 ~ 2023 年“卯年”設立の法人調査 ~ : 東京商工リサーチ

こんなタイトル記事ですが
その中の一文…
というか一行目に

『2023年の干支は“卯(う)”。全国で卯年に設立された法人は20万9,206社で、全国の法人約340万社の6.1%に過ぎず、十二支では最も少ない。』

とあります。

へー、卯年設立の企業数って
いちばん少ないんだなぁ。

・・・と素直に読むと
感じるかと思います。

ですが、
昨年の干支に関するデータ
寅年の記事
“寅年”設立の法人は全国で20万7,099社、最古は1878年設立の四国銀行・百五銀行 : 東京商工リサーチ

を読むと・・・

『2022年の干支は“寅(とら)”。全国で寅年に設立された法人は20万7,099社で、全国の約330万法人のうち、十二支では最も少ない6.1%だった。』

となってまして、
なんと!「今年の干支が一番企業数が少ないんだ。」

と書いてあるんです。

その前の丑(うし)年の記事も、

その前の子年

その前の亥年

我らが酉年

「今年の干支は、十二支で一番企業設立数が少ない

ってなっています。

なんじゃこりゃ!?
ですよね。

要は、
『来年の干支』について
集計したデータを書くわけですから
来年の干支だけ
他の11の干支よりも
一年分集計データが少ないんですよ。

だから必ず『来年の干支が企業数最小です』となる。

日本で2番目に大きいリサーチ会社でも
いかに正しい数字を用いていたとしても
判断が違ってしまうこともある・・・
のです。

ぼくたちも
厳しく不安な世の中だからこそ
ちょっとした有利なデータで
「ほら!うまくいってるでしょ!?」
なんて自分をだましたくなりますし、

お客様に関するデータでも
ついつい自説を補強するため
根拠を曲解してしまうことも
あるかもしれません。

情報のプロでも間違う

ということは自分たちも
そうならないように
自戒をせねば・・・

と、この商工リサーチの
干支記事に触れるたび
毎年心を新たにしております。

今年残りあと一日、
頑張ってまいります。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年12月30日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

倉庫の片づけなんかをしていると、
古いゲーム機がでてきまして、
ウチの息子に遊ばせてみたら
結構たのしんでやるんですよね。

僕が子供のころはゲームウォッチで
高校を卒業するころには
PS2だったかな?

とにかくグラフィックから
機材から、とんでもない進化
のただなかに少年時代をすごした
ものだと思いますね~。

「将来はどんなすごいことになるんだろうなぁ。」

とワクワク想像していました。

実際、今のゲーム機は
すごい進化なんですが、

それ以上に、
大人になった今
『面白い現象だなぁ。』
と感じるのが
スマホなんかでできる
非常に単純なゲーム。

まるで、僕たちの少年時代に
あったゲームじゃないですか。

まるで昭和-平成初期のような
シンプルなゲームが
スマホ、という新しいツールを経て
いまだ生き残っているのは、
なんだか興味深いですね。

人間の根源的な享楽ポイントの
不変さも感じますし、

プラットフォームが変われば
いろんなものが復刻する
可能性がある、ということでも
あります。


そういえば僕の手元に、
古い料理本があります。

発行が…
えーと1985年となってますから
ファミコン発売と同じくらい、
おおかた40年近く前の
レシピ本です。

ですが、
最近バズったばかりの
たまご料理に近いものも
すでに載っていたり、

今読むと逆に目新しさを
感じるたまご料理すらあります。

料理も遊びと同じで、
「美味しさ」は時代を超えて
共通するものが多いですよね。

また、いまはすたれている料理でも
スマホゲームのように
復活することだってあります。

たとえば
世界最古のレシピ本には
『オムレツ』の作り方が
載っています。

これ普通のオムレツじゃなくて
はちみつを使った
スイーツ的なオムレツなんですが

これ、現代だと低糖質スイーツ
あたりまして、

その観点で
けっこうおもしろい卵レシピが
いくつも新たに発表されているんですよね。

また、中世のたまご料理には
バターをたっぷりつかった
少し重めのレシピもたくさんあるんですが、

今はウケが悪くても
たんぱく質や脂質摂取について
未来で考え方が変わると
また脚光をあびてくるかもしれません。


冒頭のスマホゲームは
僕たちの子供の頃と
ちがって、
サービスが終わったら
もう遊べない、ということが
悩みだとか。

押し入れからホコリをはらって
懐かしさと共に遊んでみる、
・・・というわけに行かないんですね。

紙のレシピは
紀元前から残っているわけですが、
電子書籍やネット全盛の今、

ステキな多くのレシピは果たして
1000年後も残るのでしょうか…

残したいですよね。

今年もあと3日
ぜひ温故知新の発想で
あなたのお店で試作された
古いレシピを、新しい時代の観点で
見直してみませんか!?

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年12月28日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前ですが、
息子が書道で賞をいただいた
ので展示展を観に行ってきました。

小学生から中学生まで
力作大作がズラっとならんでいて
壮観でしたね~。

ところで海外の方、
特に欧米の方からすると

「字を書いてアートとして愛でる」

というのはとても不思議に
感じるのだそう。

アラビアあたりに
飾り文字としてのアートは
ありますが、

書体そのものズバリや
文字のバランスの
美しさを競ったり
鑑賞して楽しんだり、

というのは
中国や日本あたりの文化で
たしかにそれ以外の国では
見たことがありません。

米国出身の友人に
「書いた内容を楽しむなら
まだ理解できるけど…。」
と言われたこともあります。

たしかに考えてみれば
面白いですよね。

文字ってあくまで
伝達の「手段」じゃないですか。

それを「目的」にしちゃう、
「魅力」にしちゃうなんて。

これももしかすると
象形文字の要素、
「漢字」が持つそもそもの魅力のおかげ

そしてそれをキレイに書くことの
難しさから来ているんでしょうか。

さて、料理の世界でも
同じように「過程」を魅せる
ことが大事だったりします。

まるで魔法のように
料理ができてくる様は
食べるのと同じくらい
魅力的に感じる瞬間があります。

とくにたまごの料理は、
その代表格ですよね。

たとえばオムレツ・オムライス。

「短時間での見た目の変化」
「自分で作る時の難しさ」
「テクニックのカッコよさ」

と、
名人の書が描かれるのを
横で見ているような
ステキな魅力とワクワクが
あります。

つまり、
「手段」が魅力という「目的」になっているんですね。

じっさい、コロナ前には
いくつもの高級ホテルさん
の朝食で、一流のシェフが
目の前でオムレツを焼いてくれる
そんなサービスが
催されていました。

海外からの渡航の制限が
解かれつつある日本では
ふたたびこういった
シズル感と技術を楽しむ
ワクワクのたまご料理が
ふたたび増えてくるに違いありません。

ホテルじゃなく
街のお店でも、

キッチンからどう魅せるのか
または鉄板の上で
どう変化を見せていくのか。

たまご料理だとできる
ワクワクの世界が
ひとつのチャンスに
なってくる気がしますね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年12月27日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

クリスマス、終わりましたね!
洋菓子店さま、本当におつかれさまです。

作り置きをされるんじゃなく、
直前にご注文の数を作られるお店さんは
前日より徹夜でノンストップ、
本当に大変です。

その成果で、
全国のクリスマスイブ、クリスマスの
お客様のご家庭で、たくさんの笑顔が
生まれたわけで、大変感謝です。

ただ、
近年の働き方改革の推進もあり
いかにお客様のためであっても
なかなかこういった集中的な
イベント向けの取り組みは、
過度な対応がやりにくく
なってきています。

有名菓子店さんや
国民的人気の駄菓子メーカーさんで
労働基準法に触れた報道も
最近ありました。

だからと言って
クオリティを落として
早くから作り置き・・・

なんてのはゼッタイダメ!
という考えは正しいかと思います。

ひとつには
バタークリームなんかの
昔はひどい味だったけども
昨今は見直され

味の美味しい素材などを
うまく取り入れられると
良いのかなあ、と思います。

風味であったり輸送くずれしにくい
などのメリットから見直された
ものですが、

ステキな造形ができる、という観点で
『あんこ』が洋菓子で取り入れられ
はじめているように、

バタークリームや
そのほか「保存」に向いた食材は
これからもう一段、二段と
進化の余地とニーズがあるかもしれません。

 

また、買う側も意識を変える必要
ありそうですよね。

ひとつには

ふだんコンスタントに洋菓子を買うべき

ハレの日だけ、となると
人員確保も難しいわけです。

日常でもっと
近い存在として洋菓子を楽しむ文化を
買う側が高めれば、

クリスマスみたいなイベント時の
ピークとの差が小さくなって
対応しやすいんじゃないでしょうか。

最近、
繁忙期のクリスマス時期は
特別対応の限定ケーキに
しぼって販売する洋菓子店さんが
いくつか登場しています。

普段であれば20種もケーキを
ご用意するところ、

この時期だけ
クリスマスにちなんだ
5種程度のセットから選んで
買っていただく。

品質を落とさず
繁忙期対策になる、一つの解決策です。

これなんかは、
ファンであるお店お客様の理解
とお店の繁忙対策のステキな
協力理解体制ですよね~。

なんにせよ、
洋菓子店さまは春まで
忙しさのノンストップかと存じます。

ご繁盛と共に、どうか
お体ご自愛くださいませ~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年12月25日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

昨日は全国的な大雪でしたね。

僕が住む徳島市ではなんと!
12月では百年ぶりの大雪だった
とのことで、

ウチの息子たちは
テンションマックスで
でっかいゆきだるまを作ってました。

めったにないからこその
楽しみを享受しています。

そういえば、
昔仕事で沖縄に行った際に

「地元の者は真夏に海なんて入らないよ。暑いし。」

と言われてビックリしたことがあります。

考えてみれば

『強い日差しに透き通る
エメラルドグリーンの海』

…なんて
子供のころからずっと見ていれば
「そんなもの」となるでしょうし

単に泳ぐならば
暑くなる前の初夏の方が
純粋に楽しめるかもしれません。

しょっちゅうない事だからこそ
その良さをスルーしている・・・
そんなこともあるのかも
しれません。

 

ぼくは19年前に
先代が急逝したため
いそぎ代替わりをしました。

小さい頃は傍で見ていた
商売ですが、実際のところ
たまごからずっと離れていたため

業界的な常識も非常識も
どちらかというと一般人目線で
感じることが多かったことが、

いまの料理別専用たまごや
繁盛提供の取り組みに
つながっています。

ずっとひとすじじゃない
・・・からこそわかる事も
たくさんあるんじゃないかと思います。

ですので、
飲食店さん、菓子店さん、製パン店さん
皆様に対しても、

料理のプロじゃなく
卵のプロだからお伝えできる
料理のコト

って案外多いのかなあ、と思います。

お客様のお店で「あたりまえ」
にしていることでも、
その魅力に僕たちが感動する
ことも多いですし。

本日はクリスマスイブですが
敬虔なクリスチャンや本場の国
よりも、

ぼくたち日本に住む者の方が
クリスマスの「たのしさ」部分は
よりしっかり分かっているのかも
しれません。

神学的に問題があるかどうか
敬虔に教会に行ってすごすべき

なんて考えることなく
「とにかく楽しいよね!」みたいな。

仕事についても、
そういうステキさで
お役立ちができると良いですよね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年12月24日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

昨日夜に、いつものようにブログ更新
しようとしたら・・・

自社のHPサイトがぜんぶ
突然アクセス不可に・・・!

ウチのwifiがおかしいのかな!?

なんて思いましたが、
どのアプローチでも当社のサイト
および管理画面に入れなくなって
メールもすべて不通・・

問い合わせフォームを送りつつ
様子を見ていたのですが、
テストメールの着具合を見ると
なぜか朝の4時ごろに復旧しておりました。

いや~、焦りました。

そういえば数日前に
Googleでも大規模な広告の障害がでていたり
NTTで通信障害がでていたり、
大手サービスでもトラブルが
続いていましたね。
まさか関連はないとは思いますが…。

今の世の中、
ネットで見られないモノは
「存在しない」のとほぼ同じですし、

何より大企業と違って
ぼくたち中小企業は、

たまたまネットで
アクセスしたときに
サイトが見つからないと、

「つぶれちゃったかな・・?」

なんて思われてしまうかもしれません。
このブログは毎日更新ですが、

「ちゃんと生きてますよ!(汗)
頑張ってます。」

という生存確認の意味合いも
あるような気がします。


さて、トラブルといえば
鶏卵業界はいま、
大変なトラブルに見舞われています。

鳥インフルエンザの蔓延。

まだ12月なのに
今冬すでに39もの農場で発生しており
そのすべてでニワトリが処分されて
います。

こんなニュースをご覧になったら

「たまごって危ないのかな・・・!?」

「鶏肉をひかえるべき・・・?」

なんて思われるかもしれません。
ですが、その点はご心配ありません。

・鳥インフルエンザは人には感染しない

・万一体内に入っても胃酸や熱で死滅する

ということが分かっています。
ヒト感染しない、というのは
あまりに規格が違いすぎて人の体内で
増殖できない、ということですね。

じゃあなんでこんなに全国で
問題になってニワトリさんも処分
しているのかというと、

ニワトリに対する防疫上の問題があるから。

蔓延すると全国のニワトリに感染が広がり
食糧危機につながるかもしれないから。

海外との取引もできなくなります。
それを抑えるためですね。

決してあなたに感染するかもしれないから
処分しているわけではないのです。

あ、もちろんですが、
鳥インフルエンザに感染したニワトリが
食肉として人の口に入ることはありません。
たまごも同様です。

業界でも上記のポスターのように
「大丈夫ですよ」
という投げかけを長いこと
つづけておりまして、
ずいぶん浸透してきたと思います。

皆さんのご理解に感謝です。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年12月19日