小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ウチの田んぼは今年、早々と
収穫を終えました!

まだ旧米が少し残ってまして
新米を食べるのがめちゃくちゃ楽しみです。

そういえば、

海外で「お米を調理するのは専用の機械です。」と言ったら大爆笑された

そんなツイートがバズってますね。

 

 

こばやしは外国の方と接していて
笑われたことは無かったですが、

「お米を炊く機械は
各家電メーカーから
毎年新商品が出ている。
20機種くらい。」

と言ったらすごく
驚かれたことがあります。

「え!?お米を炊くため
だけの機械だよね?」

と聞き返されました。

うーん、
ヤマダ電機なんかに行くと
“今年の新モデル”の炊飯器が
ズラ―っと並んでいるわけですが

言われてみれば
そこに疑問をもったことって
無かったですね~。

そんなものだよな、というか

「だってお米炊くのって
大事じゃん。」

という感覚です。

以前にネットで、

「ヘビメタのライブで
聖書を引き裂く行為の
バチ当たり度合いは、

日本で言うなら
ごはんを踏んづける
くらいの行為」

って見かけて

「あ~、そりゃバチ当たりで、
すごい行為だ。」

って思ったのを思い出しました。

あまり自覚してないですが、
お米は日本人にとって
すごく神聖なんですね~。

 

上記のツイートには
「イタリアではパスタの
自動茹で機がある、
みたいなもんかな?」
なんてコメントもありましたが

どちらかというと

『自動でコーランを
読み上げる機械がある。
各家庭に。』

みたいなスピリチュアルな
こだわりに近いのかも
しれませんね~。

さて、
そんな海外の方の非常識に
あたる日本の常識の一つが

『たまごかけごはん』

です。

香りの強い新米には、
たまご自体は香りを邪魔しない
ちょっと爽やかな、
でも食感の強い卵が
よく合います。

ぼくたちの卵でも
究極のたまごかけごはん専用たまご
と併せて、

新米の時期に特に
メニュー採用が多いのが

すだち等を食べ育った
香りの良い卵

「あわそだち濃厚赤」

というたまご。

この時期ばかりは、
新米の引き立て役!としての
卵の価値が活きますね~。

以前、間寛平さんが2年かけて
4万キロ地球一周走って
日本に帰ってきた際に
最初に食べたかったのが
『たまごかけごはん』でした。

全国での新米のシーズンは
もう目前です。

海外の人がおどろき呆れる
お米好きのこだわりを
最大限に活かす
たまごかけごはんの魅力があります。

ぜひ新米の一杯目として
お楽しみくださいませ~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年08月30日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

夜仕事をしていて、
煮詰まったら近くの
マクドナルドにコーヒーを
よく飲みに行きます。

いや~、便利ですね。
徳島県という田舎ですら
近くに2店舗あります。

マクドナルドくらいの
規模になると、

単独チェーン店のメニューで
食材相場を左右する影響力が
あるんですよ。

もちろん鶏卵にも。

毎年9月初旬から一か月

月見バーガーの
キャンペーン

がありますが、
そのときにス~っと
小サイズ卵の相場があがります。

たまごは生鮮野菜と同じで
短期間に需給バランスが崩れると
相場価格に反映しやすいんです。

 

全国の方が手軽に
『目玉焼きバーガー』を
一年に一時期食べてくれる。

これって、たまご好きからすると
うれしいかぎりです。

ただ・・・・・・、
ご飲食店様は
相場の上がる時期になっちゃい
ますから、早め早めの
ご発注が吉ですね~。

特に小さめサイズの卵です。


そういえば、

日本マクドナルドが
まだ売上60億円くらいのころに、

当時社長だった藤田田さんが
銀行の常務に呼びつけられた
ことがあるそうです。

どんどん出店していた
日本マクドナルドに対して、

「急拡大しすぎです。

ハンバーガーなんか
そんなに売れるわけ
ないでしょう。

いいかげんにしてください。」

 

それを聞いた藤田さんは

「何言ってんですか。

まだ60億ですよ。

一千億は行きますよ!」

と反論したら、
売り言葉に買い言葉で
取引が止まっちゃったのだ
そうです。

 

ところがその後
わずか3年で売上500億を超えた。

すると、
その銀行の常務さんが
飛んできて

「ぜひウチから借りてください…!」(大汗)

「だってあなた、ハンバーガー屋
なんてあぶなくてダメだ、って
言ったじゃないですか。」

「そんなことを言うくらいだから
私は銀行に勤めてるんです。
見通せるくらいなら、銀行じゃなく
もっと気の利いた仕事をやってます。」


なかなか面白い話ですね。

2022年の今、
日本マクドナルドは
売上6千億を超えています。

この話の頃から更に
10倍以上の規模です。

 

この銀行常務さんのカンジって
僕たちの仕事とも相通じる
ものがありまして、

つまり、お得意先の
飲食店様の発展って
ホント分からないんです。

お店さんによっては急激に
店舗数を増やして拡大される
ことがあります。

「将来どうなるかなあ。」

なんて考えるのですが、
日本マクドナルドのごとく
さらに順調にご発展されて
店も増やしていかれている、
そんな古くからのお得意先
様もあります。

また、残念ながら
「いったん縮小だ。」
とふたたび堅実なご経営に
もどるお店さん、

はたまた既に
無くなってしまったお客様
など・・・様々です。

後から思い返して
それぞれの共通点が
ないこともないですが、

その当時の予想では
まったく当たるものでは
なかったですね~。

 

ただ、読めないだけに

先代の頃より僕たちが
決めていることがあります。

それは、

お客様のされることを
全面的に応援すること。

ご発展に向けてのメニューや
料理の取り組みに、

「それはできないです」
じゃなくって

こうやったらできますよ。

を考える、と決めています。

むしろ僕たちの方から
一千億行きましょう!
なんて言いたいですね(笑)

当社のお客様は、
10年以上のお取引
ご縁を続けていただいて
いるお店さんが半分超も
いらっしゃいます。

本当にありがたいお話だなぁ、
と思います。

ともにご発展へ向け
僕たちも良い卵で
精進してまいります。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年08月22日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

サバイバルゲームをやっている人が
知らない人とのやりとり
「おもちゃで戦って面白いの?」
「本物で撃ち合って楽しいと思う?」
という切りかえしがSNSで
話題になってましたね。

なるほど~。たしかに。

これ、ほかに武道なんかでも、
あると思うんですね。

たとえば剣道

幕末のガチンコ殺し合いを
していた頃と現代だと、
剣士はどちらが強いでしょうか?

「そりゃ殺しあいやって
いた幕末だろう。」

そう感じる人が
多いかもしれません。

でも、逆だとおもうんです。

たしかに一握りのすごい剣豪は
いたとは思いますが、
全体レベルとしては
おそらく現代の方が
はるかに高いんじゃないでしょうか。

だって、
死なずに次も
頑張れるんですから。

何百回も頑張れる。
ミスった理由を振り返れる。試せる。

幕末や戦国時代だったら
死んじゃって終わり。

成長もそこでストップです。

AIがディープラーニングで
何万回も試行と思考を
くりかえしてめちゃめちゃ
性能を上げていくように、
死なずにたくさん失敗できるから
成長できる事って多い気がします。

トヨタやGoogleが、
小さな都市でスマート化などの
いろんな実証実験をしていますが

これも同じで、
地方の小さい範囲で試して
いっぱい失敗しつつ
上手くいくようになれば
ドーンと世界規模で
広げられるサービスや
商品が生み出せるからです。

少し前に高校生の方に
「SDGsで学生のうちにできること
考えられることってなんでしょうか?」
って質問頂いたことがあります。

上記の理由で、
小さい範囲でまわせる仕組みを
どんどん試すことじゃないかとお伝えしました。

学校の取り組みだと
お金も絡まないですし、

みんなで試してどんどん失敗すれば

世界に広げられるすごい仕組みに
なるかもしれません。

僕たちで言うならば
自分たちの売り場が持てる
産直店さんで、
いろんなことを試します。

ちょっと変わった商品や
お伝えの仕方で、
お客様に「おっ!?」と
言ってもらえる反応から
次のワクワクする商品を
探していっているんですね。

失敗してもご迷惑は
かかりにくいですし。

ご飲食店さまでは、
期間限定サービスなどを
そんなお試しにあてられて
いらっしゃるかと思います。

特にたまご料理周りは
お客様から意外な反応が
返ってくることも
少なくないですし、

うまく好反応になればかなり
粗利が取れる新メニューに
なる可能性も高いです。

コロナ禍で、
お客様のお店と
試作を重ねることが
以前より増えてきております。

ぜひ、アフターコロナへ向け
あなた様のお店と

次のワクワクを生む
面白い失敗ができましたら幸いです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年08月17日

たまごの利点をどう伝えるか
というお話です。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

たまごを毎日食べると「健康寿命」が延びる。

こんな研究報告がありまして
テレビでも良く取り上げられる
ようになりました。

ですが、業界からの発信で

「卵はこんなに健康!
だからもっと食べましょう。」

…なんて言っても
あまり効果ないと思うんです。

なぜなら日本では

たまごは空気化しているから。

日本は世界トップクラスの卵消費国で
一人当たりの消費量は世界第二位。

世界のたまご総生産量を
76億人で割ると、
一人当たり年間161個です。

でも、日本の場合は
一人当たり337個!

平均すると一人一日約一個
世界平均の2倍以上です。

すごいですね~。

でも・・・

「そんなに食べてたっけ?」

って思いません?

◆空気化するたまご食文化

東京大学遠藤秀紀教授は著書で
「日本で卵は空気化している」
と述べてます。

どういう意味かと言うと

身近にありすぎて
意識せずとも食べている

という意味です。

お弁当の玉子焼き

コンビニのサンドイッチ

居酒屋の一品料理

ふりかけ

スナック菓子

おまんじゅう・・・・・・

「ああ・・!そういえば食べてるわ。」

というレベルで日常生活の一部に
すでになっちゃってるんですね~。

むしろ、避けるのが難しいレベル。

ですので、健康のために
「もっと卵を食べたほうが
いいんです。」

なんて言っても、あまり
ピンと来ないわけですね。

たとえば

リンゴってすごく健康に良い

って聞きますよね?

「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」
という欧州のことわざもあります。

ですが、リンゴは
意識しないと毎日食べるのって
ハードル高くないです?

買おうと思えばすぐ手に入りますが
毎日『気づかず食べてた』は
なかなか起こりにくい食材です。

一時期話題になっていた
ココアなんかもそうですよね。

そいういった食材は
「意識して食べましょう!」
なんて伝えるとメリットある
かもしれません。

でも卵の場合は“空気化”
しているので、ちょっと
伝え方を変えるべきです。

 

◆伝わるたまごの健康

2つありまして、

ひとつは「卵と食材の相性」

ビタミンのバランスや吸収の効率など
一緒に食べるとすんごく効果がある
そんな食べ相性があります。

積極的にメニューなどでも
お伝えすべきですね。

もうひとつは、

“毎日”食べることの大事さ。

平均消費量は337個/年でも
偏りがあるかもしれません。

コンスタントに毎日食べることが
たまご食の健康に最高!
ということは、知ってもらえると良いですね。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年08月13日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ウクライナ・ロシア戦争について記事を読んでいたら

『必要条件は何か』という文章が目に留まりました。

 

論調として

「プーチンが悪い。」という考えが

メディアも個人発信も大勢ですが、

世界の政治学者さんの中では

そう断定するのには慎重なんだとか。

なぜなら

『必要条件じゃない可能性があるから。』

 

“必要条件”ってなんだっけ…?

中学?高校?くらいでやったっけ。

という感覚ですが、

 

『〇〇なら→必ず△△になる。』

これが必要条件だそうです。

 

水蒸気が昇る →雨が降る

みたいな感じでしょうか。

 

で、

「プーチンが大統領になる→ウクライナに攻める」

これが必ず起きるか?

というと、もしそうなら大統領歴20年ですから

もっと以前に最良のタイミングはいくつもあった。

 

なので、今年これを引き起こした必要条件は別にあるのでは。

ならば、それは何か。

…という考え方なんだそう。

 

アメリカの発言なのか

自国ナンバー2の後押しなのか。

見えていない条件、

そこを見極めないとならない。

…ということです。

なるほど。

たまごの世界は、

必要条件がはっきりしています。

生まれてくる卵は必ず

直前2週間のお母さんニワトリの

環境に影響されて生まれてきます。

 

2週間かかって、ゆっくりと形成され

最後に卵殻ができます。

この間にもし

飼料が安定しないと黄身は

まだらな色になりますし、

途中で雷雨があってびっくりすると

卵質にその影響が出ます。

 

ですので、

一個のたまごが美味しくなるには

この2週間をどんなステキ環境にして

さらに最高の目利きでたまごを磨いて

最短でお届けできるか。

これが問われるのですね。

 

そして、ご飲食店さん洋菓子店さんも、

お店のご繁盛についてきっと

“必要条件”となるものがありますよね!?

 

お店が繁盛した・・・

〇〇をしたから→ 来店数増えた

 

または売り上げが下がった・・・

△△が理由で→ 売り上げダウン

 

この「〇〇」「△△」は何か。

もし間違っちゃうと、対処が遅れますよね。

 

そして、

いろんなお客様と話をしている中で

『たまご』が「必要条件」に

なっている事が

ささやかながらいくつもあることに気づいたのです。

利益率アップ

メニュー注文数

満足度アップ

 

そういったプラスの点に

必要条件として

お届けするたまごがかかわっている。

このことは

非常に重要だと思っています。

 

「おいしいですよ。」

「いいたまごなんです。」

以上の効果と価値の引き出しを、

 

取引先さまと話しあい

ご繁盛につなげてまいります。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年08月3日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先日入ったカフェが紙ストローでした。

最近増えてますね~。

 

環境配慮、悪いことではないのですが、

ただ・・・

ちょっと違和感があったのは、

そのお店の“容器”はプラスチックだったのです。

紙カップならともかく

これじゃぁプラスチック量は

下の写真と変わらないのでは…

ホントのところ、

意味があるのかなぁ?

そんなことを考えてしまいました。

 

いや、ストローは細長いから

海で問題になるのは知ってますが、

東京都内のエキナカ店で

配慮する要素でもないですよね。

 

「なんとなく意味のなさそうな要素」

って、たまごの業界でもありまして、

 

たとえば「業務用たまごの㎏固定」。

慣習的に取引のしやすい10㎏など

キログラム重量での流通になってますが、

そのためにひと箱の中身は

計量にあわせて空きスペースができます。

 

たとえばMサイズのたまごなら

10㎏は164個平均で多少のブレがありますから

ひと箱にもっと多く入る空きがあるんです。

 

よくよく考えると

10個入りパックに9個しか入れずに

流通するようなものですから、

なんだかヘンなカンジです。

 

じっさい、

愛媛の鶏卵会社さんが

卵パックと同様に

「常に満タン」の販売にすることで

配送コストを1割下げた

そんな取り組みもあります。

 

細かな計量も必要ないですし、

お客様が納得ならそれで良いんですよね。

 

あと、ビタミン強化卵も、

個人的には再考の余地があると思っています。

 

飼料で

特定の栄養分をたっぷり食べさせ

そのほんの一部だけたまごに入る。

それを人間が食べる。

 

たとえばビタミンEなら、

ごまひとつまみ食べたほうが

良くとれるかもしれません。

 

ならニワトリに食べさせる

そんな手間かけなくても良いんじゃないの…!?

と思うこともありますね~。

 

意外と飲食店さんでもこんなこと

あるんじゃないでしょうか。

 

以前、肉まんをつくる食品会社さんで

手作業でやっていた上部のねじねじを

億単位の投資をして機械で自動化した

で、いよいよ工場稼働の時に

現場担当の方が

「この線って無くちゃダメですかね…?」

とポロっと言った…。

 

そんな話を聞いたことがあります。

良く分からないけども

慣習的にやってること

早めに一度見直してみるべき

なのかもしれませんね~。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年07月29日