小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

新しいコトって難しいですよね?

 

何にも取り組みを変えずに

あなたのお店を繁盛する差別化店に

魅力アップする方法があります。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ごま油が切れたので

買ってきたのですが…

日清のごま油って

めっちゃ「コレステロール ゼロ」

推しなんですね。

 

黄色に赤でパッケージの中ほどに

超でっかく書いてありますし、

ふたの取り口のところに

これでもか!というくらい

「コレステロール0(ゼロ)」と

赤文字でアピールしています。

 

へー、健康的なのか!

・・・と、そう思ったあなた

ちょっとまってください。

 

「コレステロール」って、

そもそも動物性脂質のコト。

動物性だけを指す言葉なんです。

 

つまり、どんな油であっても

どれだけカロリーがあっても

植物性油なら

コレステロールは存在しない

…んですね。

 

「この砂糖は塩分ゼロです。」

って言っているようなもの(笑)

 

ちなみに日清の植物油はほか商品も

ゼロアピールしています。

いっとき、

コンビニのレジ前揚げ物コーナーでも

デカデカと「コレステロール0!」と

書いてあったりしていましたが、

なかなか興味深い視点のアピールです。

 

さて、

これ倫理的にどうなの!?

というお話はちょっと置いておいて、

 

この「伝え方」って、

あなたのお店の魅力を倍増させる

すごく必要な手段なんです。

 

つまりこの伝え方は

すでに自分がやっていることには

お客様がへー!って言ってもらえる

すごい魅力がある。それを伝える。」

…という手段だと言えます。

 

長く続いているお店って

お客さまがいらっしゃる理由が

かならずあります。

それもいくつも。

そうじゃないと、とっくに潰れてますから。

 

意外と繁盛店さんでも

長年やっているお店さんでも

その細かな魅力に気づいていない方は

けっこういらっしゃいます。

 

気づいているお店さんがやっているのは

「お客に聞くこと。」です。

 

たとえば、

「あの図書館から百歩で来れます」

「子連れのお客様人気ナンバーワン」

「めっちゃトマト好きにうれしいお店」

「オーナーの会話が面白い」

 

なんてことを

お客様の声から知り

「えっ!?そうなの?」

みたいなこともあるんです。

 

意外と自分達では

「当たり前」だと

思っちゃっていることって

多いんでしょうね。

 

僕たちも

「四国の自然を活かす開放式農場で

一つ一つ毎朝手摘みした卵を

選別後すぐに出荷しています。」

 

なんてことが、あまりに

「あたりまえ」だと思っていて

 

お客様のお店から

「そりゃすごい!」

と言ってもらえて気づいたんです。

 

ですので、

ぜひ、お客様に話して

「へー!そりゃすごい。」

って言ってもらえることや

 

「なんでウチに来てくれてるんですかね?」

って質問して出てくる答えを

新規のお客様にアピールしてみる。

 

これが差別化の第一歩じゃないでしょうか。

「もうやってること」ですから

変える必要もありません。

 

気づいて→伝える

これだけです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月28日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今朝の徳島新聞に

東京オリンピックの総括連載記事が載ってまして、

テーマはエンブレム盗作疑惑でした。

そんなことありましたね~。

なんだか懐かしさを覚えます。

 

既存の意匠と非常に

似通っていたことで

大騒ぎとなり、

結果、別デザインになったのは、

皆さまご存知の通りです。

 

今見返してみると、

どうなんでしょうね?

少なくとも変更後の市松模様は

なかなか日本らしくて素敵だったなぁとは思います。

 

で、ですね。

広告・デザインの世界は

よく分からないのですが、

 

食品の世界って、

そのときのパクリ疑惑の

比じゃないレベルで

類似なものがあるなぁ

というのが僕の実感です。

 

たとえばこの写真の商品、

僕が地元の小売り店で撮ったもの

ですが、見てのとおり

めっちゃ似てますよね。

コンセプトも外観もそっくりです。

 

こんなことが、

食品や飲食業界では

小規模企業どうしだけじゃなく

大手企業同士でも

平気でやっているんですね。

(ちなみに写真はどれも左が先行)

飲食店さんも同様で、

流行る!とみると

上場企業さんでも

てらいもためらいもなく

 

似たようなコンセプトで

追随するのが

食の業界の「当たり前」ですよね…。

じゃあ、そんな中で

生き残っていこうと思ったら

どうすればいいんでしょう?

 

差別化してもヒットすると

マネされるかもしれない、

じゃあ、

「ライバルがやらない、できない」

そんな差別化、すなわち「独自化」を

するしかないですよね~。

 

ぼくたちが、

83種の作り分けをなぜするのか

 

たとえば

「洋菓子の専用たまご」だけでも

3種類も育てわけを考えるのは

 

この「マネされない独自化」の

お手伝いこそが、

僕たちのお役立ちだと考えるからです。

 

めっちゃ香りが良い

きめ細かい焼き上がりだけど

いったいどうやってるの?

すごい美味しい!

 

みたいな世界づくりの

お手伝いを

 

手間はかかっても

四国の田舎の小規模拠点から

たまごを通して

全国へお届けことで、

 

お客様と一緒に

上記の「マネ当たり前」の世界から

脱出しちゃう

 

これこそが、

僕たちの「独自化」なんですね。

 

83種からあなたの料理に合ったたまごで

あなたのお店の美味しさを

独自化にしませんか!?

 

ワクワクしますよ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月27日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ミスタードーナツが4年で200店舗閉店

そんな記事が出ていました。

こんなニュースを聞くと、

 

僕の手元にある

古い携帯電話を思い出すんですね。

スマホを使う前に

使っていたもので

ノキア製。

 

カメラが使いやすく

めっちゃ気に入ってまして、

仕事にも役立つツールでした。

 

当時は。

 

ノキア社って、

携帯市場世界トップだったんですね。

1998年から14年間。

 

僕がこの携帯電話を買ったのが

たしか・・2001年ですから、

まさにイケイケのころでしょうか。

 

その世界一の企業は、

その後わずか4年間で

90%の時価総額を失い

マイクロソフトに

買収されちゃったんですね。

 

あっという間にiPhone

そしてandroidのスマホが

世界を席巻してしまったから。

 

買収された時点のCEOの言葉は、

「我々は何も間違ったことはしていない。なのになぜか負けた。」

(“we didn’t do anything wrong, but somehow, we lost”)

です。

うーん、考えさせられますね~。


◆飲食でも卵でもイノベーションが大事

つまり、一生懸命やっているだけでは、

革新的なあたらしいことに

チャレンジしてくるライバルに

あっという間に潰される。

 

めちゃくちゃ繁盛している

カフェさんでも、明日

いきなり向かいに

スターバックスが

やってくるかもしれないですよね。

 

ぼくたち卵の業界もおなじです。

大量生産→広域配送といった流れが

ありまして、

 

地場で卸していた農場さんが、

県外から安く安定して入ってきた卵に

押されて廃業、なんて話を

あちこちで聞きます。

 

じゃあどうすれば良いんでしょう??


◆中小企業の3Kって??

結局のところ

大手さんができない、

やらないことをする。

しかも進化しながら。

これしかないですよね~。

 

中小企業が生き残る3Kというものを

教えてもらったことがあります。

「こまわり」「こだわり」「顧客密着」

の3K。

これウチのような小さな会社にとって

ホント大事な3点なんですね。

 

大事な点で、

とにかく「革新」をつづける

 

そして、そんなお店さんに

日本一「繁盛提供」となる

たまご屋になること

 

これが僕たちの

目下のビジョンです。


冒頭のミスタードーナツは、

大量閉店のあと

別ブランドとのコラボや

有名シェフとのタイアップなど

高付加価値化し、

 

コロナ禍で

強みを活かした

「持ち帰りやすさ」に特化し

ふたたび高収益企業になりつつあります。

 

ノキア社は、ガラッと変わり

携帯メーカーから

通信機器メーカーとして再出発

5Gの波に乗って大復活しつつあります。

 

大変な時期だからこそ、

変革できるチャンスが

あるのだと思います。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月15日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

江戸時代から続く

鶏料理の老舗店主さんから

聞いたお話。

 

「いろんな地鶏を研究して食べ比べするんだよ。

すると『これはスゴイ!』ってなる鶏がいる。

 

料理人同士であつまって、勉強する場でも

腕たちの料理人皆が口をそろえて

「これは最高だ。」って言う肉が

あるんだけど、

 

そんなのを時々、

アルバイトのまかないで

こっそり出すんだよ。

そんで、

「今日の味どうだい?」って

聞いてみるんだよね。

 

すると驚くことに

「今日のはちょっとイマイチですね。」

「なんだか固いです。」

「いつもと違ってヘンですね…」

みたいな反応になることがあるんだ。

 

ボクら料理人の考えでは

肉のうまみが、

とか香りがイイ香ばしさがイイ

なんて基準が高い評価であっても

 

一般の人にとっては

そんなの些末なことで、

食感のやわらかい

普通の国産若鶏の方が

ずっと好き、なんてことがあるんだよ。

 

だから、腕たちの料理人

皆が絶賛しても

決してそれが良いとは

決めつけちゃいけないよなぁ。

 

自分の舌に自信があっても

僕はそれだけを信用したりは、

しないんだよね。」

 

とのお話でした。

10年ほど前ですが、

僕にはビックリなお話で

とても印象に残っています。

 

多くの方に「美味しい」

と思ってもらうために

修行を極めた料理人さんが

「これだ!」と思うものが

必ずしも喜んでもらえない

可能性があるということです。


このお話から、

2つ言えることがあります。

 

ひとつは、

「頭のかたい玄人的」

であってはいけない、

ということ。

 

どれだけ味に自信があっても、

主体は「お客様」なんですね。

 

自信があるほど

他者の意見を柔軟に

取り入れる

そんな一面って大事ですよね~。

 

ぼくたちの仕事でも、

「自分が美味しいと思うから」

ではなくて、

 

できるだけ「大勢のチカラ」で

おいしさづくりに

取り組むように心がけてます。

中心チームで評価して

パートさん含む大勢で評価して

お使いいただく料理人さんの評価

…と、多くの方のご意見が

僕たちにとっての宝物なんです。

もう一つは、

「おいしさは1つではない」

ということですね。

 

たとえば卵でも、

『臭みが無い』なんてフレーズが

使われているのをよく見ますが、

 

もし中華料理好きの方であれば

繊細な香りの差よりも、

「加熱でふわとろになるかどうか」

の方がすごく重要かもしれません。

 

差別化メニューで使うのであれば、

色味の鮮やかさの方が

大事かもしれません。

 

 

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月14日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ウィル・スミスさんが

アカデミー賞授賞式で

司会者をビンタした事件

日本では

「ガマンできないのは当然だ。」

「司会者がひどい。よくやった!」

みたいな意見が多く、

 

当の米国では

「ウィル・スミスが悪い。」

「ジョークだから笑ってすまさなきゃ。」

という意見が大半と、

 

日米でガラッと違っている点

日本のメディアでも

驚きの報道になっていました。

 

この日本人の受け止め方、

その理由が

『忠臣蔵じゃないの?』

という意見が

Twitterで話題になっていますね。

 

 

「格式ある場所で」

「揶揄されて暴力沙汰」

「言ったほうはお咎め無し」

 

なるほど!

たしかに似てますね…!

日本人が200年以上親しんだ

人情物語の展開と

現代の有名俳優さんのエピソード

 

無意識に心情を重ね合わせ

くっつけて考えてしまうのは

ありそうです。

 

僕も

「暴力はさすがにあかんよなぁ。」

と思った反面、

「よくやった」的なスッキリ感も

正直あったのは、

なるほど言われてみれば

『忠臣蔵的な展開』が

心のどこかにあったのかもしれません。

 

そうやって考えてみると、

意外と、何か起こった事への

自分の反応が、

 

『あ、これドラゴンボールから

来てる思考かも。』

なんて、意外なルーツと

結びついているかもしれませんね。

 


さて、

お店で繁盛メニューとなる

たまご料理でも、

全くちがうように見えるものが、

意外とリンクして成功する

そんなケースがありえるんです。

 

たとえば、温泉たまご

世界的に類を見ない

『日本だけ』の珍しい

玉子料理なのですが、

 

意外と西洋料理にも

すごく相性が良く、

 

フレンチやイタリアンなど

積極的に温泉玉子を取り入れる

西洋料理のシェフさんは

たくさんいらっしゃいますよね。

 

これ、温泉玉子は

西洋の歴史には無くても、

「ビスマルク風」と言われる

『目玉焼き』を乗せた料理ジャンルが

 

広範囲に定着していて

バリエーションも

すっごく豊かでして、

そことリンクしたからじゃないかと思うんです。

↑こういったメニューが、

より日本人好みで

ヘルシーな方へ進化し、

『温玉』とくっついて…

こんなバリエーションに

なってきたのではないでしょうか。

 

そう考えると、

海外の、目玉焼きをアレンジしたメニューを

さらにヘルシー化する過程で

温泉玉子のアレンジに置き換えると、

とてもすんなり受け入れられやすい

人気メニューになるかもしれません。

 

ぜひ、新メニューのきっかけに、

ウィル・スミス氏と忠臣蔵、

いやいや、

目玉焼きと温泉玉子で

考えてみて下さいませ!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月13日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

世界的に、

「動物性のものは食べない」

という嗜好が増えています。

 

卵や乳製品さえ

いっさい食べない人「ビーガン」市場は

すごい勢いで拡大していまして、

昨年2021年には一兆9千億円を超えています。

 

この移り変わりはかなり急でして、

例えば米国では牛乳消費は

6年前と比べて15%も縮小し、

逆に豆乳など植物性代替乳の市場は

61%も伸びています。(英国ミンテル社調べ)

 

またフランスでは

人口の6%がビーガンで、

過激なベジタリアン団体のデモが

社会問題にもなりつつあります。

 

増えつづけている

完全菜食主義者の人たちは

なんで肉や卵を食べないのでしょうか?

 

「敬虔な仏教徒やユダヤ教徒なので…」

とかじゃぁないんですね。

おおむね「かわいそうな動物のために」

「地球環境のために」あと

「健康のために」という考え方が

行動の原理になっていまして、

 

米国女優ダリル・ハンナ氏や

映画監督ジェームス・キャメロン氏は

動物愛護の点から

「ビーガンになろうよ」と

メッセージを発信しています。

 

また、増え続ける世界人口の

食料問題解決のために

プラントベース食を進める

そんな考え方もありまして、

ビルゲイツさんなんかがそうですね。

 

いろんな考え方があるので

むずかしい所ですが、

将来的にもしかすると

「命を奪うのはかわいそう」

という観点で、

 

畜産物を美味しく食べるのは

やめよう。

 

そんな世の中が

来るかもしれません。

 

僕たちの孫世代には、

「めずらしいね。

たまごなんて食べてるんだ。」

なんて言われている可能性だって

あります。

 

◆たまごの位置づけは・・・!?

かつて、お釈迦さまは

「あんまり両極端な考え方に

なっちゃダメだよね。

それの真ん中くらいが

いいんじゃない?」

という「中道」を説いていました。

 

厳しい断食も大事だけど、

乳がゆだって食べるのも

必要じゃないの。

という風に。

 

たしかに、

何事も極端すぎるのは

受け入れもムズカシイです

 

増えつつある

ヴィーガンと似た考えで

フレキシタリアンという人々が

います。

 

「ゆるベジ」とか

言うこともありますが、

週に何度かだけ

ゆる~く植物性の食事を増やす

そんな方々ですね。

 

こんな皆さんに、

じつは卵や乳製品は

ニーズが増えているんですね。

命を奪うという観点で言っても

卵は無精卵なので

かまわないんじゃない?

というベジタリアンの人は

かなりの数いらっしゃいます。

 

たとえば

国民の6割がベジタリアンな

インドは世界有数の

たまご生産国です。

 

「命を大切にして、

植物性の食事にしよう」

と、

「美味しくって力の出る

健康的食事って大事だよね」

 

この2つの考え方の中道

間をつなぐのが

もしかすると

たまご料理なのかもしれません。

 

お店のメニューでも、

たまご料理が

これまでとは違った位置づけで

フレキシタリアンの方々に

ニーズが拡大していくのでは

ないでしょうか。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月7日