小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

息子にせがまれ絵本の

「わらしべ長者」を読んだのですが、

ふと気づいた事があります。

 

わらしべ長者って、

最初にわらを掴んでから、

「ちょっと上の価値のもの」

と交換していって、

最期に長者(金持ち)になった…

 

交渉とそのタイミングが良かった。

そんなお話だと思っていたのです。

 

ですが、

あらためて読んでみると、

「付加価値」アップの工夫を

随所にこらしているんですね。

 

まず、

スタート時の「わら」ですが、

これにアブを結んだところ…

ぶんぶんと飛び回る

おもちゃになって、

 

それに見てめっちゃ欲しくなった

子供にせがまれた親から

美味しいミカンと交換してもらえたのです。

 

ただの「わら」を、たのしい

遊びグッズに価値UPしたから成功したんです。

 

また途中で、

持っている反物を

たおれた馬と交換するのですが、

持ち主が見捨てた馬に

かいがいしく水を運び

何度も飲ませ介抱することで、

立派な馬をゲットするんです。

 

現代で言うなら

廃車になったフェラーリを

買い取ってレストアした、

みたいなイメージでしょうか。

 

いずれにせよ、

単に「交換」しているだけじゃなく、

その時持っているものに、

なにがしかの価値を高める

加工やケアをしていたわけです。

 

なかなか面白いですね~。

 

さて、

「付加価値アップ」

という意味で言いますと、

 

飲食店さん

洋菓子店さんは

まさに日々それを

ご商売にされておられますよね。

 

食材を魔法のように加工して

完成した料理やお菓子が

高い価値の物になって

喜ばれるわけです。

 

そんな食材の中で

実は「たまご」は

とくに調理で価値が高まりやすい

効果の高い食材なんです。

 

属に「こめ・こな・たまご」

と言います。

 

米、小麦粉、卵

この3つは、

比較的単価の低い食材なのに、

組み合わせると価値が上がりやすく

 

この組み合わせで

人気メニューができますと、

お店の利益率はとっても高くなるんですね。

「ステーキ」を食材で差別化すると

原価がすごく上がりやすいですが、

 

「米+たまご」のオムライスであれば、

工夫次第で原価をあまり上げなくても

魅力価値を上げやすいわけです。

 

そして特に

「卵」にこだわることが

メニューの味や見た目の

差別化率が大きいんです。

加熱で超とろふわになる

熟どりのたまごで作ったオムレツ

 

ハーブで育てた卵の

香りのすんごく良いシフォンケーキ

 

黄金色の良い風味のたまごで作った

黄金プリン・・・

 

こんな風な価値アップが、

たまごの差別化で生まれ、

お店の高収益につながります。

 

ぜひ、コメ・こな・タマゴ3つの食材で

付加価値アップを

考えてみて下さいませ~。

 

あなたのお店がさらに価値アップし

繁盛し最後におおきな「収穫」となりますように!

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年05月13日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

北海道沖で観光船が沈没した事件

大変痛ましいことですが、

自分たち自身も意識を変えるべき点が

いろいろあるんじゃないか、

そんなツイートが話題となっていました。

 

 

道路や橋など今のインフラも、

作られ40年以上経つものも多く

利用する僕たちが気をつける事も

多いのでは、ということですね。

たしかに・・・。

 

自己責任、というか

自分で気を付けることが

多くなってくる世の中なのかも

しれません。

 

ただ、

ぼくたち卵を含む

「食品」に関してだけは、

自己責任なんて考えが

未来へ向けゼロになる。

無くなる。

そんな世の中であるべきです。

 

昭和以前は、

野菜や食品は古くなっていても

自己判断で使う

そんな世の中でした。

今はずいぶん変わりましたよね!?

 

とはいえ現代でも

海外ではまだそういう考えも

多くあります。


以前、上海の市場で

たまごを山積みに

販売している所を見かけたことがあります。

そのさい、

脇にあるテーブルの上に

小さな『筒』が

置いてあったのですね。

 

中には電球が固定してあり

上部に布が貼ってあり、

真ん中に小さな穴が開いていて

そこから光が漏れている‥‥‥。

ヘンな道具ですが、コレは

たまごの中身が腐って無いかを

確認するための簡易道具なんです。

つまり、

筒上の黒い布の穴に卵を置くと、

光が卵を通って、

正常なものなら卵が明るく光る。

腐っていれば、内部が真っ黒に見える。

そんな道具だったのですね。

 

へー。

と興味深かったですが、

よくよく考えると、これつまり

「たまごを買って帰り

腐っていたとしたら、

チェックしなかった

あなたが悪い。」

という意味なんですね。

 

なんという自己責任(笑)

すごい発想です。

ぼくたちの洗卵選別工場では、

こんな風に全部のたまごを

光で透かして中身チェックし、

さらに微細なヒビがあるかを

音波検査で確認しています。

 

ちなみに

たまご一個が乗っている写真は

当社の簡易チェック器です。

 

世のインフラの懸念とは逆に

より安心してお使いいただける卵へ

進化して参ります!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年05月12日

本日は、連休明けに思ったことをすこし。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ゴールデンウィークはこうじゃなきゃ!

という鉄道漫画ツイートが話題になってますね。

 


今年のゴールデンウイークは忙しい!

でもこうじゃなきゃな―♪という感想、

ホントそうですよね。

 

大変だけどうれしい、

というのはスゴク良くわかります。

 

ご飲食店様も、そうではないでしょうか。

ゴールデンウイークでお忙しくなり、

大変おつかれかと思いますが

そこにワクワクを感じられた

そんなお店さんスタッフさんも

多かったのではないでしょうか。

 

米国マーカス・バッキンガム著の

「まずルールを破れ~すぐれたマネジャーはここが違う~」という本があります。

 

20年ほど前の本ですが、

8万人のマネージャーと

100万人の従業員にインタビューをし

その結果を集計した結果をまとめたもの。

 

その結論が非常におもしろくて、

・人には仕事の向き不向きがある

・それは『才能』である

・それは”仕事の技能”のコトじゃなくて、

その業務を『好きになれるかどうか』

・だからマネージャーは、仕事の有能さじゃなくって

その仕事が好きになれるか、で適材適所を考えるべき

 

そんな内容でした。

 

看護師さんは

注射がすごくうまいかどうかよりも、

 

多忙な夜勤のときに

患者さんに「ありがとう」と

言ってもらえて疲れが吹っ飛ぶかどうか

 

そういう気持ちを持てることが

すごく大切で貴重なことで

そう感じられるのは

その人の「才能」である、

という事ですね。

 

飲食店さんでも

コロナ禍の閑散を体験し、

さらに今年GWや年末のような

忙しくも賑わいを体感して、

「やっぱりイイなぁ。」

と思えるならば

それってホントステキな才能で

それを感じた人は誇るべきですね!

 

僕たちも、たまごの仕事に対して

この部分とっても大きいと感じます。

 

僕たちのモットーが

「人を楽しく自分は面白く」

なんです。

 

楽しいは「らく」に通じます。

そして「面白い」は

けっして楽じゃなくても面白いことがある

「大変だけど面白い」

というセカイがありますよね。

 

楽しいのも良いですが、

コレってピンチだけど面白れェ…!

みたいなカッコよさがあると思ってます。

 

お客様から急なお届けの

ご注文があった際に、

想定外の集客があったことに

「うれしい」「ありがたい」

って思える集団でありたいです。

 

コロナ禍明けももうあとちょっと!

と期待しながら忙しさを待ちます。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年05月9日

新しいコトって難しいですよね?

 

何にも取り組みを変えずに

あなたのお店を繁盛する差別化店に

魅力アップする方法があります。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ごま油が切れたので

買ってきたのですが…

日清のごま油って

めっちゃ「コレステロール ゼロ」

推しなんですね。

 

黄色に赤でパッケージの中ほどに

超でっかく書いてありますし、

ふたの取り口のところに

これでもか!というくらい

「コレステロール0(ゼロ)」と

赤文字でアピールしています。

 

へー、健康的なのか!

・・・と、そう思ったあなた

ちょっとまってください。

 

「コレステロール」って、

そもそも動物性脂質のコト。

動物性だけを指す言葉なんです。

 

つまり、どんな油であっても

どれだけカロリーがあっても

植物性油なら

コレステロールは存在しない

…んですね。

 

「この砂糖は塩分ゼロです。」

って言っているようなもの(笑)

 

ちなみに日清の植物油はほか商品も

ゼロアピールしています。

いっとき、

コンビニのレジ前揚げ物コーナーでも

デカデカと「コレステロール0!」と

書いてあったりしていましたが、

なかなか興味深い視点のアピールです。

 

さて、

これ倫理的にどうなの!?

というお話はちょっと置いておいて、

 

この「伝え方」って、

あなたのお店の魅力を倍増させる

すごく必要な手段なんです。

 

つまりこの伝え方は

すでに自分がやっていることには

お客様がへー!って言ってもらえる

すごい魅力がある。それを伝える。」

…という手段だと言えます。

 

長く続いているお店って

お客さまがいらっしゃる理由が

かならずあります。

それもいくつも。

そうじゃないと、とっくに潰れてますから。

 

意外と繁盛店さんでも

長年やっているお店さんでも

その細かな魅力に気づいていない方は

けっこういらっしゃいます。

 

気づいているお店さんがやっているのは

「お客に聞くこと。」です。

 

たとえば、

「あの図書館から百歩で来れます」

「子連れのお客様人気ナンバーワン」

「めっちゃトマト好きにうれしいお店」

「オーナーの会話が面白い」

 

なんてことを

お客様の声から知り

「えっ!?そうなの?」

みたいなこともあるんです。

 

意外と自分達では

「当たり前」だと

思っちゃっていることって

多いんでしょうね。

 

僕たちも

「四国の自然を活かす開放式農場で

一つ一つ毎朝手摘みした卵を

選別後すぐに出荷しています。」

 

なんてことが、あまりに

「あたりまえ」だと思っていて

 

お客様のお店から

「そりゃすごい!」

と言ってもらえて気づいたんです。

 

ですので、

ぜひ、お客様に話して

「へー!そりゃすごい。」

って言ってもらえることや

 

「なんでウチに来てくれてるんですかね?」

って質問して出てくる答えを

新規のお客様にアピールしてみる。

 

これが差別化の第一歩じゃないでしょうか。

「もうやってること」ですから

変える必要もありません。

 

気づいて→伝える

これだけです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月28日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今朝の徳島新聞に

東京オリンピックの総括連載記事が載ってまして、

テーマはエンブレム盗作疑惑でした。

そんなことありましたね~。

なんだか懐かしさを覚えます。

 

既存の意匠と非常に

似通っていたことで

大騒ぎとなり、

結果、別デザインになったのは、

皆さまご存知の通りです。

 

今見返してみると、

どうなんでしょうね?

少なくとも変更後の市松模様は

なかなか日本らしくて素敵だったなぁとは思います。

 

で、ですね。

広告・デザインの世界は

よく分からないのですが、

 

食品の世界って、

そのときのパクリ疑惑の

比じゃないレベルで

類似なものがあるなぁ

というのが僕の実感です。

 

たとえばこの写真の商品、

僕が地元の小売り店で撮ったもの

ですが、見てのとおり

めっちゃ似てますよね。

コンセプトも外観もそっくりです。

 

こんなことが、

食品や飲食業界では

小規模企業どうしだけじゃなく

大手企業同士でも

平気でやっているんですね。

(ちなみに写真はどれも左が先行)

飲食店さんも同様で、

流行る!とみると

上場企業さんでも

てらいもためらいもなく

 

似たようなコンセプトで

追随するのが

食の業界の「当たり前」ですよね…。

じゃあ、そんな中で

生き残っていこうと思ったら

どうすればいいんでしょう?

 

差別化してもヒットすると

マネされるかもしれない、

じゃあ、

「ライバルがやらない、できない」

そんな差別化、すなわち「独自化」を

するしかないですよね~。

 

ぼくたちが、

83種の作り分けをなぜするのか

 

たとえば

「洋菓子の専用たまご」だけでも

3種類も育てわけを考えるのは

 

この「マネされない独自化」の

お手伝いこそが、

僕たちのお役立ちだと考えるからです。

 

めっちゃ香りが良い

きめ細かい焼き上がりだけど

いったいどうやってるの?

すごい美味しい!

 

みたいな世界づくりの

お手伝いを

 

手間はかかっても

四国の田舎の小規模拠点から

たまごを通して

全国へお届けことで、

 

お客様と一緒に

上記の「マネ当たり前」の世界から

脱出しちゃう

 

これこそが、

僕たちの「独自化」なんですね。

 

83種からあなたの料理に合ったたまごで

あなたのお店の美味しさを

独自化にしませんか!?

 

ワクワクしますよ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月27日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ミスタードーナツが4年で200店舗閉店

そんな記事が出ていました。

こんなニュースを聞くと、

 

僕の手元にある

古い携帯電話を思い出すんですね。

スマホを使う前に

使っていたもので

ノキア製。

 

カメラが使いやすく

めっちゃ気に入ってまして、

仕事にも役立つツールでした。

 

当時は。

 

ノキア社って、

携帯市場世界トップだったんですね。

1998年から14年間。

 

僕がこの携帯電話を買ったのが

たしか・・2001年ですから、

まさにイケイケのころでしょうか。

 

その世界一の企業は、

その後わずか4年間で

90%の時価総額を失い

マイクロソフトに

買収されちゃったんですね。

 

あっという間にiPhone

そしてandroidのスマホが

世界を席巻してしまったから。

 

買収された時点のCEOの言葉は、

「我々は何も間違ったことはしていない。なのになぜか負けた。」

(“we didn’t do anything wrong, but somehow, we lost”)

です。

うーん、考えさせられますね~。


◆飲食でも卵でもイノベーションが大事

つまり、一生懸命やっているだけでは、

革新的なあたらしいことに

チャレンジしてくるライバルに

あっという間に潰される。

 

めちゃくちゃ繁盛している

カフェさんでも、明日

いきなり向かいに

スターバックスが

やってくるかもしれないですよね。

 

ぼくたち卵の業界もおなじです。

大量生産→広域配送といった流れが

ありまして、

 

地場で卸していた農場さんが、

県外から安く安定して入ってきた卵に

押されて廃業、なんて話を

あちこちで聞きます。

 

じゃあどうすれば良いんでしょう??


◆中小企業の3Kって??

結局のところ

大手さんができない、

やらないことをする。

しかも進化しながら。

これしかないですよね~。

 

中小企業が生き残る3Kというものを

教えてもらったことがあります。

「こまわり」「こだわり」「顧客密着」

の3K。

これウチのような小さな会社にとって

ホント大事な3点なんですね。

 

大事な点で、

とにかく「革新」をつづける

 

そして、そんなお店さんに

日本一「繁盛提供」となる

たまご屋になること

 

これが僕たちの

目下のビジョンです。


冒頭のミスタードーナツは、

大量閉店のあと

別ブランドとのコラボや

有名シェフとのタイアップなど

高付加価値化し、

 

コロナ禍で

強みを活かした

「持ち帰りやすさ」に特化し

ふたたび高収益企業になりつつあります。

 

ノキア社は、ガラッと変わり

携帯メーカーから

通信機器メーカーとして再出発

5Gの波に乗って大復活しつつあります。

 

大変な時期だからこそ、

変革できるチャンスが

あるのだと思います。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年04月15日