小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

今日は3月3日、ひなまつりですね。

 

ですが、ニワトリ関係・農業関係では、

ちょっと違います。

今日は「五穀豊穣の占いの日」で

「闘鶏の日」なんです。

 

『鳥合わせ』って言いまして、

今年の豊穣を占うために

宮中行事としてニワトリ同士を戦わせるんです。

なんと!平安時代から続いているんですね。

千年以上ですからビックリです。


(中川喜雲・国立国会図書館蔵)

でも、なんで鶏を戦わせたら

今年豊作かどうかの占いになるのでしょうか?

 

人知の及ばない大きな事がらは、

自然の力を使って天の教えを請おう

そんな考え方は

世界中にあります。

 

そして、鶏=天の意志

という考え方もたくさんあります。

 

例えば、

タイの英雄ナレースワン王は

国の行く末を闘鶏に託し

その結果で、ビルマからの

独立を決意しました。

 

日本でも、和歌山県に

「闘鶏神社(鬪雞神社)」がありますが、

熊野水軍の頭領・湛増(たんかい)が、

源平合戦に際しどちらに味方するかを

闘鶏で決めことがその由来です。

 

もともとニワトリさんは

夜明けとともに鳴くことから

「太陽の化身」

のイメージが世界中であります。

 

日本でも太陽のかみさま

天照大御神の使いですよね。

ちなみに神社の鳥居は

ニワトリさんの止まり木です。

 

古代ローマでも

雄鶏=太陽=勝利と聖なるもの

の象徴でした。

 

おそらくですが、

「人事を尽くして天命を待つ」

というときに、天命の象徴として

闘鶏をするんでしょうね。

 

心理学では、

なにかに迷って決断するときに、

 

その決断が合っていたか

結果によらず、

 

「決断までの時間が短いほど

後悔がすくなかった」

という研究結果があります。

 

迷う、というのは

どっちもメリットデメリットが

拮抗しているからこそ

迷うんです。

 

つまり、どっちも悪くない

選択肢なわけです。

 

そりゃそうですよね。

明らかに悪い選択肢なら

そもそも迷わないですし。

 

ですので、

迷った時に後悔したくなければ、

コインの裏表でもいいので

サッと決めるべき

ということになります。

 

ぼくは商売柄

取引先のご飲食店さんの

「どっちが良いかな・・・」

という迷いを聞くことがあります。

 

新店舗のご出店をすべきかどうか

撤退をすべきかどうか

メニューは、融資は…

 

そしてみなさま、

「ホントに大丈夫だろうか…?」

とやっぱり不安になることが

あるようです。

僕もしょっちゅうあります。

 

ですが、

「宮廷でも千年もトリ任せだし

英雄の王様だって鶏まかせだったんだしな。」

なんて考えて、

コインでも良いので

エイやっ!とはやく決めてしまう

これが良さそうですね。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年03月3日

あなたのお店では、スタッフさんに

何を伝えていますでしょうか?


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

以前、得意先のパン屋さんオーナーから

こんな話を聞きました。


「僕の親はまじめな公務員で、

毎日夕方5時半過ぎには帰ってきて

みんなで食卓を囲める家庭だった。

 

なので、子供のころから

なんとなく、

『儲けイコール悪いこと』

『バリバリ稼ぐ=悪いコト』

みたいな感覚があるんだよね。

もちろん、繁盛して儲けると

雇用も増えるし給料も増やせるし

税金も多く納められるし

良いコトがたくさんある。

理屈では分かっている。

 

だけど、

どこかで“悪い事かも?”

…と感じてしまっている。

そんな瞬間がある。

 

なので、こうやって創業して

パン屋をやっていても、

『儲かるのは良いコトだ。』って

絶えず自分に言い聞かせながら

仕事している。

 

ウチの社員さんも同じなんだよね。

 

世の中の人間は、

儲けることに

罪悪感を持っている人』と、

『儲けに良いイメージを持っている人』

分かれる。

 

育った家が商売やっていたのか

それとも親が勤め人なのかで違う。

 

自分がそうだから、

スタッフには

『利益をだすことの意義』

『利益でどうやって

お客様にステキなメリットを

出していくのか』

を絶えず伝えているんだよね。」


そんな話でした。

なるほど・・・。

 

たしかに、たまご屋3代目の僕は

生まれた時から家で

商売をやっていましたので、

 

『儲ける』という言葉には

一種の尊敬イメージがあって

嫌悪感はありません。

 

ただ、母は公務員でしたので、

なんとなくキチッとしたところ

があって、僕が小さい頃は

「お金は誰が触ったか

分からないんだから、

触った時は良く手を洗いなさい。」

と言われていました。

 

衛生的観念の意味であった

とは思うのですが、

 

もしかすると「お金」に

ネガティブな感情があったかも…

思い返してみるとそんな風にも

感じます。

 

勉強の場で、

酒屋の2代目とか

食品工場の後継者とか

 

「家が自営業だった現経営者」

と議論することがあるのですが、

 

みなナチュラルボーン商売人

というか、

「え!?儲けたらステキじゃん。

それがイヤな人なんているの!?」

というカンジです。

 

でも、社員さんは、

その生まれによって感覚がちがうかもしれないんです。

 

だから、「理念」とか「ビジョン」とか

利益を出して

どんなステキな世の中にするのか

を伝え続けないといけないんですね。

前述の社長さんのお話は、

『何のため』

商売の意味を伝えることを

サボってはいけない、という

自分への戒めになりました。

 

僕たちは、たまご屋ですが、

たまごを売るのが目的ではありません。

 

「美味しさ」と「健康」

そして「繁盛」を届けるのが目的です。

 

たまごって、

調理の仕方でめっちゃ価値が上がる、

お店でお客様にワクワクしてもらい

しかも利益をしっかり出せる

かなりステキな食材なんです。

 

繁盛して稼ぐことも

かせいでもらう事も

とってもステキだという事を

僕たちも発信し続けて参ります。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年03月2日

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こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ついに当社のニュースレター

「たまごのソムリエ ご繁盛通信」が

60号を超えまして、今月が61号です。

ということは、5年ちょっと続いた事に・・・

アイデア出してくれるスタッフにも感謝です。

 

このニュースレターの、

下三分の一に「ご繁盛コラム」

というものを

ボクが書かせてもらってます。

 

たまごであれこれお客様の店舗で

ファンづくりとなる

面白いことができればいいなぁ、

という想いで書いているんですが、

 

ウチのスタッフには、

「なんか字が多いですね…!」

「読むの面倒くさいです。」

なんて言われるんですね。

 

書きたいことがどんどん出てくるので、

とにかく詰め込んでしまうんです・・・

 

ボクはその意見を聞いて

「なんだよ、そんなこと言ったって、

情報詰まっている方がイイだろう!」

なんて思って、スルーしていたんですね。

 

たとえば3年前のご繁盛コラムは

変ったゆでたまごについて書いたのですが…

うーん、字ばっかですねェ。

ちょうど2年前は

SDGsについて書いたのですが

・・・

・・・

もっと字ばっかりになってる…!

 

さすがに40回近くこんなカンジで続け、

「もしかしてチョット違う…?」

とようやく気づきまして、

 

それで、

スタッフからのツッコミに

耳を貸すようになったんです。

 

で、ちょうど一年前は、

こんなカンジに。

だいぶん文字が減って

見やすくなりました。

・・・ですよね?

 

そして、今月です。

以前、文字とセリフを入れるだけで

マンガ形式にしてくれる「ジャンプ」のサービスが

お店のマンガ広告に使えるのでは?

ブログで書いたのですが、

 

ちょっと応用してみようと

「マンガ」で書いてみました。

こんなカンジです。

お客様にはまだ

お届けしてませんが、

 

「だいぶんマシになりましたね!」

とスタッフには高評価(?)です。

 

ようやく今朝、

印刷したものが届きましたので、

 

スタッフからお届けし、

お客さまに読んでもらいやすくて

そしてお店のご繁盛に

繋がりましたら幸いです。

 

お受け取りになった方、

良ければぜひ!

「こんな内容がイイなあ。」など

ぜひご感想をお聞かせいただければ

うれしいですね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(関連:少年ジャンプ+の新アプリ「World Maker」は飲食店の救世主? | たまごのソムリエ繁盛コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月28日

飲食店さま、洋菓子店さま向けの内容です。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ある店舗さんの

PR広告に出させて頂く

機会がありました。

 

たまごの観点から

その料理について語るんですね。

 

いや~、美味しさを

たくさんの人に伝わるように

表現するのって、

とても面白いですが

難しいですね~。

 

「めちゃめちゃ美味しい!」

と自分が感じることと、

だれかに

「すごく美味しいんだろうなぁ。」

と感じてもらう事は

ずいぶん開きがあります。

 

なぜなら、普段

「相手に何と言ったら心が動くのか?」

なんて考えてないからです。

言葉の引き出しが無いんですね。

 

すると、

POPでもサイト販売でも、

なんと伝えるべきか

わからない・・・

 

あなたのお店ではいかがでしょうか?

 

もし、伝え方で悩まれているなら、

「声掛け販売」をオススメします。

 

いま、コロナ禍でイベント自体がなくなっていますが、

年に2回、

あるデパートさんの催事で

たまごの販売をさせてもらってました。

ウチのたまごを

知ってもらう場でもあり

お客様と交流できる場でもあり、

売上もありがたかったですが、

 

なにより役立ったのが、

「言葉をためすこと」

 

デパートですから、

いろんな人が前を歩いていく。

興味ない人だって、大勢います。

 

そんなときに、

何と言ったら

足を止めてくれるのか?

「8種類のたまごがありますよ!」

なのか

「料理のために育て分けたたまごです!」

なのか

「自然を活かした四国のたまごです!」

なのか、

はたまたもっと別の言葉なのか…?

 

実際にいろいろ声掛けを変えて

お客さんが

「へー!?ちょっと見てみよう。」

となるキーワードが

だんだん分かってきます。

 

それが、こんどは

POPの文言になったり、

サイトのPRキャッチコピーに

なったり、

新商品のヒントになったりします。

 

少なくとも

たまごというシンプルな食材

限られた中で

「ほかに無い魅力」を伝える言葉を

考えるには、とても有効でした。

 

あなたのお店でも、

時間帯によってお客様に

声掛けをされているかもしれません。

 

または、

ご来店お客様とのお話で

「へー!それってすごいねェ。」

と言ってもらえる表現を探るとか。

 

売れる言葉を「会話」でさがす。

 

ぜひいろんなキーワードを

探ってみるのは

面白いんじゃないでしょうか。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月26日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

「ワインを飲む楽しみの半分は、

語ることにある。」

これはアイルランドの作家

モーリス・ヒーリー氏の言葉です。

 

なるほど。

ワインにそれだけのストーリーと

多様性、ドラマがあるからこそですが、

 

たまごの場合は楽しみの何割が

「語ること」にあるんでしょうか…?

 

以前、大阪で行列のできる洋菓子店

「りくろーおじさんの店」の

スタッフさんとお話した際、

「当社のチーズケーキには

『5つの食べごろ』があるんです。」

と語っておられました。

 

焼きたてすぐのふわふわの美味しさ、

ちょっと落ち着いてからの濃厚な味、

冷蔵庫で一晩寝かせてから食べる

しっとりとした食感……、

いろんな魅力を調べぬいて

お客様にそれぞれの食べ方を

わくわくと共に伝えていました。

 

それが繁盛とストーリー、

次のファンを作っていくわけですね。

 

我々だって、

卵のいろんな魅力を

伝えていく必要があります。

あなたのお店はいかがでしょうか?

 

「たまごは産みたてが美味しい。」

こういうハナシは昔から

良く出ていまして、

 

だから通販でも「生みたて直送♪」と

うたうところが多く出ています。

 

でも、届いたたまごを即日全て食べる人は

ホンの一握りでしょうし、

生みたて以外の

ステキな卵の食べ方だって、

5つどころじゃなく

沢山あるんですよね。

 

どちらかというと、

僕たちはかなりマニアックに

たまごの事を調べている方だと思っています。

「こんな食べ方したら美味しかったよ!」

「〇日目のたまごは、この調理が最高!」

なんてお客様といっしょに

 

試行錯誤の情報交換で、

新しいたまごの美味しさ世界が

生まれれば、

たまごの世界ももっと深まって、

魅力的になってくるでしょう。

 

「卵を食べる楽しみの半分は、語ることにある」

そんな格言のある世界の方が、

世界は面白い!です。

 

ぼくたちも、

ぜひどんどん卵の価値を、

根拠と自信をもって

皆さんと伝えてまいります。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月24日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

今回の大寒波で、

めずらしく四国徳島県は雪模様

雪合戦ができるくらい

積もったのは、何年ぶりでしょうか。

あなたの地域では大丈夫でしたでしょうか!?

 

僕が子供の頃

「雪が降った!」と大喜びしていたら

先代である父にめちゃくちゃ

怒られたことがあります。

「ウチの商売をなんだと思っているんだ!」と。

 

生みたて新鮮な卵をお届けする、

という観点からすると、

雪は害悪なんですよね。

 

めったに降らない地域とはいえ、

ご配達ができない状況、

 

それを喜ぶなんて・・・!

という今は亡き父の怒りです。

 

なるほど・・

今思えばそれだけ真摯に商売を考えていた、

ということがよく分かります。

 

ただ…雪のめずらしさに目を輝かせた

小学生にそれはチョット

理不尽だったんじゃないかなぁ、

とも思い返して感じますね~。

 

そういえば、

近所の酒屋さんで、

ヘンなワインを見かけました。

?? なんかひっ算が書いてある?

しかも、答えが間違ってますよね、コレ…!?

ご丁寧に、フタにまで書いてあります。

しかもやっぱり計算間違い。

 

これ、『コレクト(正解)』という

名前のワインで、

裏に説明が書いてありました。

「ワインづくりは計算どおりにいかない事ばかり。でも、それが最後にできあがるワインが美味しければ、それがCORRECTO(正解)!」

そんな生産者の哲学が詰まったワイン

とのことです。

 

面白いですね。

これって、ウチの仕事にもつながります。

 

こんな風に大寒波がきて

めずらしい雪が降る

 

たまごの品質や

ニワトリさんの体調管理、

いろんな懸念や問題が起こります。

 

相場価格やお客様のご発注量も

変わってきますので、

 

余った分のたまごの

直売スペースで売る

その数量、内容

すべて変わります。

 

でも、結局は、

「お客様が喜んでくださったら、

それが正解」なんですよね。

 

ついつい、

「苦労してやったから、

喜ばれるはず。」とか

思っちゃうんですが、

そんなのお客様に関係ないですよね。

 

たまごの品質だって、

関係無いんです。

 

「最後に出来上がるワインが

美味しければ正解!」

なのと同じように、

 

たまごの美味しさは、

黄身の盛り上がりがイイからでも

放し飼いをしているからでも

無くって、

 

たまごの美味しさは、

「料理になった時にその料理が

最高に美味しいかどうか。」

なんです。

 

そう考えると、

白身黄身の張りの強さも

目玉焼きでは長所ですが、

たまご焼きでは固い食感になる短所です。

 

白身の「弱さ」は、

オムレツならば超のつく利点です。

 

何が真に“正しい事(CORRECTO)”かを

見失わないように精進して参ります!

 

あ、ワインはかなり飲みやすくて

美味しかったです。

ファンになりそう。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月17日