小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

VTuberの潤羽るしあさんという方がいらっしゃいます。

スキャンダルでいま炎上中なんですね。

 

そこで、対抗するために

大勢の熱烈ファンが

#るしあ大好きだよ

というハッシュタグで

投稿をしたところ

自動翻訳で

#WeLoveRussia(ロシア大好き)

となってしまい、

 

『ロシアとウクライナが

一触即発の世界情勢で、日本が

「ロシア大好き」のメッセージを

トレンドになるくらい

たくさん出している…!?』

 

と、世界で驚きの反応が出ているんだとか。

 

うーん、面白いですね。

いや、笑いごっちゃありませんね。

 

こんな風に、

自動翻訳も含めて、

世界への拡散スピードが

尋常じゃなくなっています。

 

特定の人たちや

特定の国の文化に失礼な物言いは、

思ってもみない形で伝わるかもしれない

そう思って配慮しなくてはいけない

そんな世の中になりつつあるようです。

 

最近で言うと、

キムチの起源について

有名人が言及するたびに、

中国か韓国で「ウチの方が起源だ」

と炎上しています。

 

またたとえば、

中国のネットでは、

「チャーハン」の話がご法度の場合があります。

毛沢東の息子、毛岸英は朝鮮戦争で

亡くなっているのですが

その原因が

「チャーハンを作ったから、その火で見つかった」

というウワサがありまして、

この辺りのおはなしに

少しでも触れると

中国では即アウト。

 

日本で発信するからと言って、

ウッカリ戦争とチャーハンを

絡めて言及してしまうと

もめごとになる可能性があります。

 

おなじく

卵をつかった「マヨネーズ」は、

フランスとスペイン・イギリス

三国とも起源を主張して論争中です。

あなたのお店の

『フランス起源の自家製マヨネーズ♪』

みたいな表現が、

いらぬ争いを産む日がくるかもしれません。

 

たまごは宗教的なタブーが

少ない食材ですが、

それだけに食べられている国は

多岐にわたります。

 

ビルマのように卵=強壮剤の

イメージがあったり、

タイのように卵が性的な隠語

になっちゃっている場合もあります。

 

ウッカリはしょうがないですが、

せめて誰かを傷つけることの

ないようにしなくちゃいけませんね~。

 

なんだか大変な世の中ですが、

それだけに魅力も発信しやすいですよね!

 

まずは僕たちは、

身近なお客様限定の、

ローテクな

ニュースレターから今月も、

繁盛につながる情報発信をしてまいります。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月15日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

在留アメリカ人の方が書道に挑戦して

Facebookにアップ、

「それは文化盗用だからやめなさい」

って言われてションボリ…

そんなお話が

Twitterで話題になっていました。

 

以前には、

着物を着てSNSにアップしたところ

文化盗用だ…!と炎上した

海外の有名人さんもいましたね。

 

他国の文化として尊重してくださる

からこそのご意見でしょうが、

 

個人的には

まずそんな文化があることを

沢山の人に

知ってもらいたい段階なら

どんどん発信してもらっても

いいんじゃないかなぁ、

という感覚がありますね~。

 

だって、日本人ですら、

大人になったらほぼ

書道もしませんし、

着物も着ないんですよね。

 

筆ペンとかワンタッチ浴衣

くらいの感覚で

むしろ世界にひろまってくれればなぁ、なんて感じます。

 

でもこういった風潮が、

もし、食の分野に来たらどうなるでしょうか…!?

 

◆食でも「文化盗用だ」の指摘があり得る…?

例えば日本のオムライスは

大丈夫なんでしょうか?

たとえばケチャップを使った

ナポリタンは…!?

 

ちなみにイタリア人の89%が

ケチャップを使ったパスタなんて

容認できん・・・!のだそうです。

昨年ブームになった

マリトッツオは

イタリアのパン料理ですが、

和風に魔改造されて

カツオのたたきマリトッツオとか

さつま揚げマリトッツオとか

出てますよね。

 

創作系居酒屋の

日本人の舌に合わせた

外国風創作料理はどうなんでしょう。

 

今のところ料理については

ある国の食を別の国の者が

作ることに対して、

さほど厳しい意見は出ていません。

 

ただ…数年前ですが、

英国人のシェフが和風レストランを英国で出した際、

そのメニューが和風の創作料理、

というか

和風をアレンジしたオリジナルだったことが

「文化を尊重していない!」

と炎上したことがあります。

 

◆リスペクトが無い!と思われると危険

このレストランが炎上したのは、

「うわべだけアジアっぽくしている」

「シソや梅・サシミを使えばいいと思ってる」

なんて言う、ようするに

『オリジナル』文化へのリスペクトが無い

という批判ですね。

 

オムライスはフランス由来の進化

ラーメンは中国由来の進化

カレーは…

と日本人は食の取り入れが広いですが、

そこに由来となった国の

食文化への敬愛と尊敬が

あれば、今後も大丈夫でしょうね。

 

また、地域の文化に限らず、

『思想』についてもおなじく

敬愛と配慮をすべきです。

 

たとえば

『ヴィーガン食っぽい魚料理』とか

『ハラルっぽい豚肉料理』みたいな

思想を理解しない創作メニューは

危険でしょう。

 

海外に限らず、

たとえばもし

名前に「子ども食堂」と入った

高級レストランを作ったら

100%炎上するでしょうね。

 

◆急な流行りはこれから注意が必要

あまり急激に流行ったものなんかは、

あまり考慮されない

派生品が出やすいですから

 

「ふざけてる!」と

受け取られないように

立ち止まって自分で考えてみるべきですね。

 

上記のマリトッツオだって、

イタリアとフランスが

決して仲良くないことを

知らずに、もし

「フレンチ風マリトッツオ!」

みたいな商品をつくっちゃったら、

海外で炎上しても不思議はないんです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月11日

現在進行形で盗用されている、

という怒りの愚痴です。本日は。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

休日なので、ちょっと関係ないハナシを。

 

少し前ですが、

『ちょっと見て下さい~!』

って、当社スタッフのMさんから

画像メッセージが来ました。

スマホのスクリーンショットのようです。

(※一部ロゴ等を加工・見えないようにしてあります)

 

「んん・・・!?」

「これって・・・」

 

ウチで撮った卵の写真じゃないですか。

『究極のたまごかけごはん専用たまご』の。

ぼくたちのパンフレットの表紙にも使ってるヤツ↓

でも、Mさんが送ってきたのは

ウチの広告じゃないんですね。

そもそも広告出してませんし。

 

黄身にかぶせて差し込まれてる

薄緑色の卵カラも

ま~ったく違う鶏種のもの。

 

ようするに・・・

写真だけパクられたってこと…!?

のようです。

 

◆当社サイトの画像を手軽にパクられた

バレにくくするためか、写真の

左右反転までさせているんですよね。

 

ウチはメディアのお取り上げは

多い方だと思いますが、

あんな風に「テレビで話題!」みたいな

広告を打ったりは、

あんまりしないんですよね。

 

ですので、

発信力のあるほうをみて

僕たちが「パクってるじゃん。」

って思われるのは、困ります。

 

クリックしてみると、

ウチから日本半分くらい遠くの

農場さんのサイトでした。

バナーだけじゃなくて、

サイト内ほかにもバナーに

ガッツリ使われてましたね~…。

うーん、コレ

ウチの写真を勝手に

使われているのも腹立たしいですが、

何よりお客さんをダマしているのが

気に入りませんね。

 

「テレビで話題!」

って商品PRしてますが、

じっさいその話題のたまごじゃなく

ウチのたまご写真をつかって

販売しているわけですから、

 

お客さんにウソついてますよね。

ご自身の農場のたまご品質に

そんなに自信が無いのでしょうか。

 

現在ECサイト経由で

先方さんに連絡してますが

場合によって厳しい対応も要りますね~。

 


◆大手の追随戦略もこわい

さて、話は少し変わりますが、

食の世界って、

レシピとかコンセプトとか

特許でガードしにくい

ノウハウが多いせいか、

 

マネする事に

倫理観がゆるい気がします。

 

もちろん今回みたいにバッチリ盗用

というのは論外ですが、

上場大手企業同士でも、

売れるとなれば、業態も商品も、

コンセプトを真似し合って

追随しているんですよね。

 

たとえば、下の商品も

左右どちらも食品大手企業のものですが、

パッとみてどちらも同じに見えますよね?

(ちなみに販売開始は左が先)

 

あなたのお店がすごくステキだと

同じコンセプトで

強者が競合してくるかもしれないわけです。

 

ですので、

「ああ、こりゃムリだな。」

と思わせる強みかどうか

これが求められるわけです。

 

僕たちが業務用で超レアなたまごや

ごく短期間しか無い

季節限定卵の作り分けを

小ロットでしているのは、

 

マネされない強みのサポートを

卵の価値で創るためです。


今回の件、

怒りは感じてますが、

「これに気づいたウチのMさん優秀だなぁ。」

「マネされるくらいステキなんだな!」

という点だけは、

うれしく思っております。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月10日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

北京オリンピックのフィギュアスケート

羽生結弦選手の4回転アクセル、

残念ながら失敗でしたね。

現在8位。

インタビューでは

「今考えるとあと1センチずらしておけば、

ということも考えてしまう。」

とのことで、1㎝で天国と地獄

ホント厳しい世界だと感じます。

 

そもそもなぜ僕たちは

「難しいこと」に

あこがれるんでしょうね。

 

料理も「難しさ」と「あこがれ」に

大きな関係があります。

 

少し前に、海外のSNSで

「いとこが彼氏に『鍋で卵を4つ茹でて。』と頼んだら…」

という写真がバズってました。

 

 

ゆ、ゆでたまご・・・!?

うーん、先に割っちゃったら

ちょっと・・ムリですね~。

 

でも、冗談じゃなくって、

たまご料理って

知らない人からすると難易度高くって

 

人によっては茹でたまごだって

未知の難しさなんです。

 

イギリス大手スーパーチェーンの調査では、

『英国に住む10代若者の8割は卵の茹で方を知らない』

というデータがあります。

 

また、

米国では

日本の『家庭科』にあたる授業(FCS)を

受ける学生はたったの4%だそうで、

前述のゆでたまご未遂(?)事件も、

「米国教育省の予算削減の結果だ。」なんて

厳しいコメントも出てるくらいです。

 

話はそれますが、

目玉焼きって英語で

「フライドエッグ」って言うんですよね。

直訳すると『たまご焼き』

以前アメリカに住んでいたとき、

『日本の玉子焼き』を説明するのに

ちょっと苦労したことがありました。

 

知らない人に、

『卵を混ぜて味つけして、

重層的に焼きながら巻いて

ケーキのように固めた料理』

を想像してもらうのって

難しかったんですね。

 

同じように、

たとえゆでたまごでも、

「あまり作ったことのない」料理は、

指示されてもその調理過程を想像できず

「どうやるんだっけ???」と

トンチンカンなことを

やっちゃうんですね~…。


たまご料理って実は

「調理スキルがないとできない」食材です。

 

たまごをおいしく食べるには

なにがしかのちょっとした

調理技術がいります。

オムレツしかり、

玉子焼きも親子丼も…

 

ですので、

たまご料理は、プロの技術

より難しそうにみえるほど

「食べたい!」のニーズが高いんです。

 

ぜひ、定番のたまごメニューを

ちょっと見せ方に工夫をして

『難しそう』で『魅かれる』たまご料理、

イコール繁盛メニューにしてみませんか。

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月9日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

「こんなんじゃぁ、業界が衰退しちゃうよなぁ。」

と、香川県のある農場主さんが

こぼされていました。

 

昨年全国52か所で猛威をふるった鳥インフルエンザ

 

四国でも

昨年たくさんの発生があったため、

行政が農場に対して

「厳しい縛り」を設け始めているんです。

 

たとえば香川県で

新たに養鶏を始める際は、

あらかじめ殺処分の際に埋める用地を

確保してからスタートすること。

 

となりまして、

これから農場を持って養鶏を始めたいと思う人は、

鶏を飼う場所とはべつに

広大な敷地を持たなくてはいけないことになります。

 

でもそれって・・・

かなりハードル高いですよね?

というか、もともとの超土地持ち

じゃないかぎりムリです。

 

「新規参入の無い業界は、衰退産業となる。」

これは経営学者のマイケル・ポーターさんも言っています。

 

個人的には、

いろんな業界を体験した方が

たまごの業界に入ってきてくださると

とても面白くなると思っています。

 

海外では、

採卵養鶏農場の新規創業を

みんなでサポートしている

そんな地域があります。

 

カナダのブリティッシュコロンビア州に、

BC EGGという団体があります。

「養鶏家を支援する」ことが目的で、

「養鶏農場の創業支援」を積極的に行っています。

“新規生産者プログラム”

なるものを立ち上げていまして、

 

なんと、

どのあたりでやったらいいか(候補地)と

どれくらい生産するとよいか(生産枠)と

ノウハウ(飼育・品質・販売)を

どんどん提案する内容なんですね。

 

「〇〇という場所で、採卵養鶏をしませんか?規模3000羽。」

みたいな投げかけです。

そして、希望者の適正なんかをチェックして、

全面支援するんです。

 

たとえば、

ノウハウ無かった夫婦が

このプログラムに応募し、

最初は350羽からスタート、

3年後をめどに3000羽を飼育して

たまごを販売する

 

みたいなカンジです。

面白いのが、

飼育状況や鶏卵品質など

各農場の項目ごとに点数化して

一般の人が見られるようになっているんです。

 

すごいですね~。

「ちょっとニワトリ飼ってみようかな…!?」

なんて思う人も出てきますよね。きっと。

 

四国ではどんどん人口が減っています。

 

ただ・・・、

それだけに畜産を始められるエリアは

どんどん増えているとも言えます。

今ですらこの広いエリアに

全人口の3%ちょっとしか住んでいないですし。

 

僕たちも、

カナダの例のように、

新たな人が始めやすい

環境のあとおしを

進めるべきです。

 

また、その前に

どんな業界なのか、

魅力ある部分を知ってもらう

必要がありますね。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月6日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

最近は無くなりましたが、

以前は、スタッフから

 

「料理のプロの方にボク達が

『こっちのたまごの方がイイですよ。』

なんて言って大丈夫なんでしょうか?」

って意見がよく出ました。

 

たしかに・・・と、

僕もそう思っていました。

以前は。

 

だって、相手の方がずっと料理に詳しいんですから。

「えらそうに言うな!」

なんて怒鳴られるのではないか…?

 

そもそも、ただの「たまご屋」が

何を言う事があるだろうか!?

・・・なんて考えていたんです。

 

◆「たまごのプロ」は何をする?

ですが、途中で気づいたんですね。2つ。

➀相手のプラスになることは絶対伝えるべき

②僕たちしか「考えられないこと」が多くある

です。

 

おそるおそる情報発信を、

「相場上がるから、早めのご注文が得ですよ。」

「こう保存した方がメニュー的に美味しいですよ。」

なんてお伝えしてみると、

 

「知っとるわい!」

なんて怒られる事は、ほぼ皆無でした。

 

たとえご存知の事でも

「お、そうだな。」

と喜んでくださいました。

 

結局のところ、僕たちは、

お客様が繁盛したりハッピーになることでしか

一円も売り上げは上がりません。

毎日毎週ずっっと買っていただく、

そんな食材の商売は特にそうだと思っています。

 

そして②の「僕たちしか考えられない事がある」ですが、

僕たちしか「知らないことが」じゃないんです。

「考えること」です。

 

そのモノが豊かにある

そんな状態じゃないと

発想がうかばない、

ということがたくさんあるんですね。

 

たとえば、

ゆでたまごを一時間かけてゆっくりゆでると

どんな風味になるのか?

 

温度を変えてやってみると、

食感はどうなるのか?

 

そんな考えは、

たくさん卵があって、

ずっと卵のことを考えていて

そんな中フト思い立って

百通り試してみることができる

 

「あんまり意味無かったな。」

…と、徒労になっても

そのコストを許容できる(もちろん食べはしますが)

そんな環境が、すごく重要なんです。

 

そういう意味で、

料理のプロが考えないことを

たまごのプロとして考えられて、

実行できる。

 

そこで、お役立ちができるだろう

・・・という考えです。

 

材木がたくさん手元に無いと

木の組み方を100通り試してみよう

なんて思いつかないでしょうし、

 

たとえばそこで、

ログハウス専門建築のプロが

必要だったりするんでしょう。

きっと。

 

精進してまいります。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月5日