小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

繁盛するたまごメニューを応援しています!

ニッチなメニュー、って

少ない労力でナンバーワン!

になりやすいんです。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今日11月11日は

2年前まで「いちばん記念日が多い日」でした。

46個もあるんだそうです。

 

現在の一番は「10月10日」で

こちらは記念日50個!

 

十一が2つ重なると

「圭」になりますので、

「鮭の日」(11月11日)

なんてのはちょっとセンスがイイなぁとは思いますが、

コンセントの日

麺の日

ゲタの日

箸の日

煙突の日

 

みたいに、

1111の見た目から来ている記念日が

いっぱいありますして、

見た目でいうなら、

まだまだ増えそうです。

 

これ、イベント的に考えますと、

ほかの記念日が少ない方が

メディアでも取り上げてもらいやすいですよね。

 

ちなみに翌日の11月12日だと

たった5つしか記念日ありませんし、

たとえば1月2日だと、

実質ゼロです。

 

うるう年だけの

2月29日はどうなんだろうなぁ、

と思って調べてみたら、

なんと3つありまして、

その内の1つが「円満離婚の日」

 

4年にいっぺん、

夫婦関係を見直してみよう

という趣旨だそうで、

なかなかオソロシイです(汗)

 

ただ、50個相手にするよりは、

話題になりそうですよね。

 

こんな風に、

料理メニューなどでも、

ちょっと軸を変えてみる事で、

 

オンリーワンになれる可能性があります。

「地域一番」

「カテゴリー一番」

なんてうたえるかもしれません。

 

たとえば楽天通販サイトだと

「プリン」のカテゴリには

5千を超えるページがありますが、

「ババロア・ムース」のカテゴリだと

たった3百件

十分の一以下です。

 

もちろん、

ニッチなカテゴリには

「ほしい!」人も少ないかもしれませんが、

 

「ナンバーワン」を目指すなら

ニッチ攻めの考え方は

面白いんじゃないでしょうか。

 

たとえば、

マグロ丼や玉子丼・親子丼は結構定番ですが、

生たまごと納豆、マグロなんかに

オクラほうれん草など

地域野菜を盛った丼を

「ばくだん丼」と総称するのですが、

日本各地に郷土のレシピがありながら、

この名前自体はジャンル、

というまでは知られていません。

 

大戸屋さんや有名お寿司屋さんでも

出されているので、

最近知っている方も増えてきた印象です。

 

たまごの特徴や食感もすごく出やすくって

僕も大好きな料理です。

 

ばくだん丼地域一番!

はねらい目としては面白いんじゃないかと感じます。

 

たとえば洋菓子でも、

アルファフォレスのように

大航海時代に

世界を半周して伝わってきた南米のお菓子もあります。

日本ではニッチですが、

ストーリー込みで

面白い専門化ができるかもしれません。

 

ぜひニッチで一番な、

たまごメニューを考えてみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月11日

外食店さま向けの記事です。

コロナ禍で特に感じることが

多くなっている「面倒くさい料理」

玉子料理ではそこが利益の源なんです。

 


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前ですが、

「簡単そうに見えて実は面倒くさい料理ランキング」

という記事がネットで上がっていました。

 

1位 ポテトサラダ

2位 唐揚げ

3位 冷やし中華

でしたが、なるほど納得ですね。

そもそもカンタンそうには見えない気もしますが、

見た目よりもずっと面倒くさいという意味でしょうね。

ポイントとしては、

どれも工程が多い

食材や準備物が多い

ことが共通してますね。

 

もうひとつ

これらに共通する特徴は、

外食・テイクアウトの定番

なことじゃないでしょうか。

 

面倒くさい

だから家でつくらない

なので外で食べる

 

こんな構図ですね。

ポテトサラダや唐揚げの無い

居酒屋なんてほぼ無いですし、

 

コンビニで冷やし中華を

買った経験は一度や二度じゃないでしょう。

 

つまり、「面倒くさい」料理は

外食の独壇場なんですね。

そこに価値を大いに感じてくれている。

 

さて、

そんな家でつくるのに難しさを感じる

料理のひとつが、

「玉子料理」

なんです。

 

以前も少し紹介しましたが、

20代の若者は、

60代の半分しか毎日卵を食べていません。

(関連:なぜ玉子料理メニューで粗利が取れるのか!?-たまごのソムリエ面白コラム

 

たまごかけごはん以外の

たまご料理って、

どれも多少の「技術」を習得しないと

おいしく作れないんですよね。

 

もちろんカンタンにできるコツも

たくさんありますが、

それでもプロが作るものと

大きな差が出やすい食材です。

 

いくら練習しても

一日300食つくる

ホテルの朝食シェフさんには

かなわないですし、

 

一日中焼き続けている

築地の玉子焼き専門店さんの

ようにはなかなか作れません。

 

原材料費はそう高くない分、

たまご料理は、外食さんで

「面倒さ」と「技術料」を利益に変えられる

利益提供食材でもあります。

であれば、

「よりめんどくさそうなたまご料理」が

もっと価値を感じてもらえるわけですね。

 

最近であれば、

トルネードオムライスや

ふわふわスフレオムライス

みたいな、

ちょっとひと手間のオムライスがとても受けています。

 

煮たまご

だしまきたまご

も、低温でじっくり作って

とろとろの食感にしたり、

 

たまごかけごはんでも

48時間かけるレシピ

なんてものもあります。

 

ああ、これ家じゃ作れないな

そう思わせる工夫で、

ぜひ利益の源になる

玉子料理を人気メニューにしてみてくださいませ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月10日

ご飲食店さま向けに書いてます。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

トヨタがドライバーに不快感を与えずに

眠気を覚ますシステムとして、

「懐メロを的確に流す」仕組みを

開発中なんだそうですね。

 

『心が震えるような感情を喚起し、眠気が覚めやすくなる』

という実験データが出ているそうで、

なるほど、自分に照らし合わせても納得です。

 

人生で一番多感で、

テンション高かった

時期の曲を聞いたら、確かに

今でも気持ちがアガりますね~。

 

さて、この

「懐かしさ」って、

「食」の世界でも、

めちゃくちゃ強い武器なんです。


若いころ、僕は食品メーカーの研究開発員でした。

あるとき納豆事業の新商品を開発するチーム

にいたんですね。

 

「たれのおいしい王道の納豆」

という開発テーマをもらいまして、

頭をひねりすぎて

ねじ切れるんじゃないかと思うくらい

悩みながら試行錯誤しました。

 

その結果、

かなり素晴らしい風味・ダシ薫るものができたのです。

 

で、発売前に市場調査をしてみよう

という事になったんですね。

 

その地域で一番売れている

ロングセラーの納豆と、

僕が開発した新たれ納豆を比べる試験です。

で、ブラインド試験っていいまして、

パッケージを外して

どっちかわからない状態で、

おおぜいの一般の方に

試食をしていただくんですね。

 

すると…

「どっちが美味しいですか?」

という質問では、

なんと!

ボクが開発した商品の方が

「美味しい」

と多数の人に選んでもらえたのです。

 

一人試食がすむごとに

待ちきれずに回答を確認するのですが、

 

「カツオだしの香りがすごく良い」

「風味が新鮮でおいしい」

なんて書かれてまして、

 

やった!これは反応良いぞ!

と感じてました。

 

で……

「発売されたら

どっちを買いたいですか?」

という質問を、

アンケート紙の最後にしてあったのです。

 

すると‥‥‥

なんと、ボクの試作品よりも、

圧倒的に

「地域一番の納豆」を

「買いたい納豆」として

選ぶ人が多かったのです。

 

がーん‥!

????

僕が作った方が「うまい」って言ってるのに??

 

理由を読むと、

「なんか懐かしくて好き」

「子供のころからの慣れた味がする」

なんて理由で、選んでいたのです。

 

そう、

思った以上に、

ロングセラー

「昔から慣れ親しんだ」

って、すごい武器なんです。

 

生半可な「おいしさ」じゃあ勝てない。

 

「特に品質の高いわけじゃないお米でも

採れた地元では、魚沼産の一級米よりも評価が高いことがザラにある。」

大手お米問屋の社長さんにそんな話を聞いた事もあります。

 

全国いろんな銘柄の「醤油」を取り寄せて

たれをつくった結果、

キッコーマンの醤油を使ったものが一番高評価だった。

そんなこともありました。

こんな本も出ていますが、

オムライスなんかも、

昔と今でずいぶん変わっています。

 

若かりしころの原動力を思い出す

「懐かしさ」を今のメニュー要素に

翻訳してうまく取り入れれば、

根強い人気になるかもしれません。

 

たとえば、

昭和に人気だった

ひき肉と玉ねぎのオムレツ

今の時代なら、

お米を包む

オムライスよりも

低糖質ですし、

 

うまくアレンジすれば

新たな懐かしの人気メニュー

として盛り上がるかもしれません。

 

ぜひ「懐かしさ」の取り入れ

考えてみて下さいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月7日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

自分の考えに近い政党が分かる

「投票マッチング」が

SNSで話題になってましたね。

 

政策、ってなると

難しく感じるかもしれませんが、

あなたに「近い」って

いわれると

親近感をもって

選べそうですよね。

 

さて昨日は

「遠い」「わざわざ」

「ど田舎で飼育、生まれる卵」

が価値になる、

という事をお伝えしました。

 

今度は、

「近い」が価値になる

そんなお話をします。


「わざわざ遠くから取り寄せている」

というのは、

飲食店さんではとても素敵な素材の価値になりますよね。

『北海道産の〇〇を取り寄せています』

『フランス産の〇〇を~』

なんて言われると

ついつい頼みたくなります。

 

ですが、その逆に

「顔が見える近さ」

という価値があります。

 

2つメリットがありまして、

1つは

「誰が作っているかわかる安心感」

ですね。

「歩いて5分の距離で生まれたたまごです」

「右曲がってまっすぐ行ったところ」

「ああ、あそこのおばちゃん、イイ人だよね。」

みたいな部分って、

飲食店さんでは大きなメリットになります。

 

香川県にはうどんの有名店が

たくさんありますが、中には

「ウラの畑でネギを植えてるから自分で取ってきて」

みたいなお店もあります。

なかなか究極の安心感になりますよね。

 

2つめに

生産コンディションが

自分の体調にピッタリ合う

 

そんな利点もあります。

 

仏教では「身土不二」なんて

言葉がありまして、

「土と体は切り離せない。」

という意味ですね。

 

自分が住み育っている環境で

土地のものを食べるのが

一番体に良い、

とも言われます。

 

たまごは自然に近い

飼育をすると

暑い寒い

環境によって多少味が

変わりますが、

 

食べる自分の住む地域が

暑ければ、

そこに住む鶏さんも

水を多めに飲み

少しあっさり目の卵になる。

 

涼しい日が続けば

たっぷり餌を食べて

濃厚な味になる。

 

そんな日々の変化と

たまごの風味がピッタリ合う。

それって究極のぜいたくだったりします。

 

僕たちがお届けするたまごは

ぜんぶで14か所

 

たとえば徳島県でいうと

7か所に分かれています。

 

種類によりますが、

いちばん近くのたまごをお届けする

「町単位の地産地消」

ができるんですね。

ストレートに

「ここから10分の距離で生まれたたまご」

という名前で並べます。

しかも、3分だったり7分だったり、

農場からの近さで売り場ごとに

すべて装丁も異なる

ちょっとマニアックな仕様です。

 

飲食店さんにも

「ここから7分の距離で生まれた卵を使ってます。」

なんてPOPを貼っていただいたりしています。

「県内産」くらいだと

「ふーん。」ってカンジですが、

歩いて行けるくらい近いと

やっぱりインパクトありますよね。

 

どこのお客様でもお伝えできる価値ではないですが、

ぜひ、あなたのお店でも

そんな仕入れがあったなら

伝わる繁盛価値として

一考してみてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(関連:お店のメニューで活きるたまごの『遠さ』 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年10月28日

たまごの味が美味しい

たまごの味がお店に合っている

これはとてもステキですが、

それだけじゃもったいない、と思っています。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

沖縄在住の18歳少年が徒歩で日本縦断を計画

クラウドファンディングで資金を集めたところ

秋冬にその距離は無謀だ

悪いこといわないからやめた方が…

という心配が殺到し

思いとどまるという一件が話題になってますね。

 

「沖縄本島って横浜→土浦くらいの距離しかないから、徒歩でなんとかなりそうって思っちゃったのでは…?」

みたいな意見もありますね。

 

距離って、実際のイメージと

ずいぶん変わる事もあります。

 

本日は「産地」と「距離感」についてのお話を。

 

たとえば、僕たちのお届けするたまごの1つを

「徳島産」とアピールしたとします。

 

県の職員さんなんかは、

「ぜひとも徳島県のアピールを!」

っておっしゃるのですが、

それって

「お店でメリットがあるの?」

というハナシなんですね。

 

たとえば、地場のお店であれば

地産地消のメッセージになって、

ひとつのメリットとなりますよね。

 

では、東京のお店さんでしたら、

「徳島県産!」なんて書いてあっても、

「どこだっけ?」って感じる方も多いんです。

 

それよりは、

「四国産のたまご」

の方が、魅力度たかいですね。

 

以前、東京で催事販売をした際に、

何と声掛けしたら

歩いているお客様が足を止めてくれるのか?

をいろいろ試したことがあります。

 

その際に

けっこう大きな効果があったのが、

「四国のたまごです」

の声掛け。

 

以前、新宿のとある百貨店バイヤーさんに

「関東の人は四国はジャングルだと思っているからね~。」

って言われたことがあります。

 

「四国ってネガティブな情報が少ないから、消去法で価値が高まってるよね。」

とも。

 

災害などもふくめ、

大きなネガティブ情報は、

たしかにあまり多くはないかもしれません。

 

考えてみるとそういった

田舎的な情報ばっかり

PRしてますね。

 

たとえば我が徳島県だと

祖谷のかずら橋とか

鳴門の渦潮とか…

県庁のサイトもトップは

こんなカンジです。

う~ん、これは「ジャングル」だと思われても仕方ないですね(笑)

 

ただ、それがたまごなど畜産に限っていうと、

大きな価値になります。

 

自然だらけ、という地域イメージ

その中で自然を活かす飼育方法

それは、

いろんな説明抜きで

「いいなぁ。」

と思ってもらいやすいイメージが

メニューでも

お伝えできている

 

少なくともお客様のお店で

そうおっしゃっていただきます。

 

「四国徳島の自然を活かすたまごをその日のうちに直送しています。」

というようなPOPをお店でご標示いただくことがありますが、

けっこう受けが良いようです。

 

「そんな遠くから…!」

という印象ですね(笑)

 

メニュー表記の際に

ご参考となりましたら幸いです。

 

逆に「近い…!」

ということを思い切り価値にすることもできます。

これについては続きを明日書きますね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年10月27日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

気象庁の出す、

大雨特別警報緊急速報メールですが、

つい先日、

廃止にする旨の発表がありました。

 

そしてまた

その事に対する批判の声があいついだことから

廃止は白紙撤回する

そんな方針が、

再度発表されました。

 

これ、そもそもなんで廃止になるのかというと、

緊急速報メールの更新に約3億円かかり、

予算繰りがつかないという

財政的な問題から。

 

うーん、

なんとももったいない話ですね。

国民ひとりあたり、たった3円弱ですから、

それくらいの費用は支出しても良いように感じますね。

 

飲食店さんでも、

食材費などの関係で

一部のお客様人気があるメニューでも、

廃止を検討されることがあるかと思います。

 

「コスト削減しなきゃ!」ということですね。

 

そんなときに、

判断の基準となるのが、

コストには2種類ある、

という考え方です。

 

それは、

「だれも喜ばないコスト」と

「利益を生む源のコスト」

です。

 

基本は

前者を徹底的にけずり、

後者のコストは逆に増やす。

 

そうすると、利益は増えることになります。

 

たとえば、

誰もいない廊下の明かりは、

ずっとついていても

誰も喜びませんよね?

 

そんなものは

どんどん削ればイイですが、

 

たとえば

商品開発のコストや、

お客様へのちょっとしたメッセージなんかは、

じつはファンを増やす大切なコストの可能性があります。

 

こっちを「コスト」だと削っちゃったら

経費は減りますが

お客様まで離れてしまいます。

 

僕たちのたまごは、

前者のコストを目指しています。

 

一個あたり、

一食当たりで数円のコストアップでも、

 

ファンが増える

リピートが増える

 

100円高くしても

どんどん行列ができるたまご料理になる。

そんな差別化メニューのもとになるたまごを、おとどけしています。

めちゃめちゃふわふわのオムレツができる加熱特性の優れたたまご

とか、

洋菓子を焼いた時に、すばらしい起泡性と香り、となるたまご

そんなたまごですね。

 

たとえば洋菓子に合う卵は

当社で3種類育てお届けしていますし、

カルボナーラで最高に美味しい卵が、

なんと2種類もあります。

 

マニアックですね~。

とても手間が大変ですし、

コストはかかりますが、

 

どれも

お客様のお店で

繁盛メニューの一助となってます。

 

利益を生むコストなんで、

それで良いんです。

 

ぜひ、あなたのお店でも、

コストを2種類に分けてみてはいかがでしょうか?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年10月17日