こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
今日はタマゴのはなしじゃなくってタバコの話を。
東京五輪に向けて全飲食店が禁煙、というお話がでておりまして、
賛否両論の議論となっています。
併せて値上げの要望が与党からでているようで、
「さすがに1000円になったら止める!」というかたも多いようです。
私はタバコを吸いませんので困ることは無いですが、
世界の流れとしても、
「人がいる場所はどこでも禁煙」
「タバコは税金がすごくかかった高価なもの」
が常識となっており、日本もそれに合わせようという事のようです。
さて、
この動向のなか、
『もしかするとタバコが“健康食品”と言われる将来になるかもしれない。』
と言ったら驚かれるでしょうか!?
本日のお題は、「解釈のトリック」。
◆健康データを取るのはとても難しい
『赤ワイン=健康』
というイメージを持っている方は多いかと思います。
一時ブームになりました。
これはフランスで
『ワインを飲んでいる人は心臓疾患のリスクが少ない』
との統計報告でたことがキッカケなのですが、
その後の研究で、
『ワインを毎日飲んでいる人には、高所得者の割合が多い』
ことが判明しました。
よーするに
『医療にお金をかけている層』だから心臓疾患の死亡割合が少ないんじゃないのか!?
・・・・・・という風に指摘され始めているわけですね。
このことは、健康に関して統計データを取る事の難しさを表わしています。
この理屈で言うならば、
タバコを値上げしても、
同じことが起こり得るわけです。
極端なハナシ、
もしたばこが1箱一万円になったらどうなるか??
きっと、ほとんどの方は吸うのを止めてしまうでしょう。
「それでも吸う。」
という方はホンの一握りのはず。
それも、「毎日吸い続ける」となると、
よほど裕福な方しかできない「贅沢」となるはずです。
そーなると、
そのヒトは健康維持・管理・チェックにたくさんのお金を使える層で、
すなわち赤ワインのように、
「毎日タバコを喫っている人は長生きする」
・・・という結果が表れるかもしれません。
でもこれって、
「レクサスに乗ると寿命が長生き」
「高層ビルの30階以上に住むと長生き」
・・・・・・なんて理屈も通ってしまいますよねー^^;
値上げ値上げで肩身がせまくなっていく「タバコ擁護派」から、
もしかしてヒョコっと、
こんな反論データがそのうち出てくるかもしれないなァと、
ちょっとだけ気にしながら見ています。
鶏卵に関しては、
もともと安めの食材ですからあまりそういった心配は無いわけですが、
「すでに毎日食べている人が多い食材」でもありますから、
健康機能の確認が逆にしにくい部分もあるかと思います。
でも例えば、米国では「一週間に2個程度」という食習慣でしたが、合衆国厚生省の推奨で毎日食べるべき、という提案がなされ、消費量が増えつつあります。
そういうお国柄の人々が毎日卵を食べたら、どんな健康効果が出るのか?
…が判明すると、
ちょっと面白い、新たなたまごの健康効果が判ってくるかもしれませんね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。