こんにちは。たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。
久々にたまご以外の話を。
書籍【ビル・ゲイツ 未来を語る】より引用です。
『サイフと同じサイズのパソコンを持って、ポケットに入れて持ち運べるようになるだろう。』
『電子メールにファックス、天気予報や株価を調べ、ゲームや会議メモ、また現金支払いまで全てそれでできるようになるだろう。』
スマートフォンにお財布ケイタイ ・・・なるほど、まさにこれは実現していますよね。 ただ、恐るべきは、この“予言”が、17年前のビル・ゲイツ氏の言葉だということです。 パソコンがやや小さくなったとはいえ、まだミカン箱ほどの大きさがあった頃ですね。
もう一つ。
『文庫本のようなスタイルに素晴らしいコンピュータを組み込み、常に持ち歩け、そして20分程度で誰でも使い方を習得できるようにします。』
『コンピュータ同士が無線ネットワークでつながり、音楽を試聴するようにソフトウェアの一部を体験してもらうことが可能だ。』
まさしくiPadやiPhoneそのまんまなのですが、これはナント29年前の故スティーブ・ジョブズ氏の講演中の言葉。 つい先日その講演テープが公開され、話題となっています(※2)。 当時は大型パソコンが当たり前、Macintoshすら発売されておらずインターネットなんて軍事用、一部の研究機関でしか使われていませんでした。
いったい当時いったいどれだけの方が、この発言を真剣に受け止めたでしょうか!?
ゲイツ氏の発言から数年後に発刊された「predicting the future from jules Verne(邦題 当たった予言当たらなかった予言)」では、このビルゲイツの予言をとりあげて、『一緒に(探偵ドラマ)ディック・トレイシーの腕時計電話を持つというのはどうだろう? どうせならセットで売るといいかもしれない。 冗談はさておき・・・・・・』
・・・と、「まァ、無理だろうな」的にまとめています。 まさか冗談抜きで、パソコンがポケットの中で“電話とセット”になってしまうとは・・・著者もさぞ驚いている事でしょう。
◆アイデアのたまごは「あたりまえ」にアリ
故ジョブズ氏は、「新しいものを作るのではなく、未来のあたりまえを作る」ことを常に考えていたのだと、聞いたことがあります。 ゲイツ氏は、「これが売れそう」じゃなくて常に「自分はこんなモノが欲しい!」という想いからモノづくりをしているのだそうです。
それぞれの考えは、とても良く似ていますね。 未来を予想するだけじゃなく、「こんな未来になったら自分は快適でうれしい。だから・・・作るぞ!」という世の中を創り出す意志が、お二人の素晴らしさじゃないでしょうか。
私も、少なくとも食に関わる人間として「将来は当たり前にこんなモノを家族に食べさせたい。 自分も食べていたいな。」という真っ当な想いをカタチにしていくべきですね。
ここまでお読みくださってありがとうございます。
※ DoCoMo 「iモード」生みの親の一人、夏野剛氏は上記の「未来を語る」を読んでその着想を得たそうです。 ここからおサイフケータイに繋がっていくわけですから、まさに語ることで夢が現実化したわけですねー。
※2 ジョブズさんのテープ音源はこちらで聴けるそうです。→ http://lifelibertytech.com/2012/10/02/