小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

海外のニュースサイトを見ていたら、
ゆでたまごをマヨであえた
フツーの玉子サンドが、

「ジャパニーズスタイル
エッグサンドイッチ
『TAMAGO・SANDO』」

としてレシピ紹介されていました。

ゆでたまごをマヨネーズであえて
塩コショウするだけ
・・・というシンプルな構造ですから、
日本式、と言われるとちょっと気恥ずかしさがあります。

 

ですが、たしかに
海外では野菜やチーズ、
いろんなものが入ったサンドイッチが
主流でして、たまご単独のサンドは
ほぼ見かけません。

考えてみると不思議ですよね。

 

訪日した海外のライターさんや
東京オリンピックに来た記者さんが
コンビニなんかで手軽にたまごサンドを
買ってみて、その美味しさに超おどろいて
次々と海外で拡散されている状況でもあります。

(関連:外国人がビックリ大絶賛する「たまごサンド」の理由 | たまごのソムリエ面白コラム

 

ほかにもこういう料理ってありまして、

たとえば「枝豆」

ごぞんじ大豆を
さやごとゆでたものです。

これも
日本食『EDAMAME』
として海外で広まっています。

大豆なんて世界中の
どこにでもあるのに

それを
茹でて塩を振ったものが
『日本食』『和食』なんて、
ちょっと不思議に感じますよね。

 

これも考えてみると
豆料理も海外の料理では
かなり味濃く煮込んだり肉や野菜と
一緒になったものが主流ですから、

日本料理の『シンプルさ』は
ぼくたちが考える以上に特徴に
なっているのかもしれません。

 

◆自分たちの当たり前が非常識に

この2つの例から何が言えるかというと、

自分のお店の当たり前は
世界の非常識かもしれない、

ということですね。

ずっと昔から
当たり前にやっている
あなたのお店のこだわりや
仕込み方やサービスが、
意外とお客様に

「エッ!?そんなすごいこと
やってるの。言ってよ!」

みたいなことがあるかもしれません。

枝豆やたまごサンドが
世界の非常識なんですから、
あなたのお店の魅力も
ぜったいに「知らなかった」の
非常識な魅力があります!

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月11日

「ボクはこのお店を発展させて
フランチャイズ化するつもり。」

「これ食べてみてよ。
このうどんの小麦粉のバランス、
最高でしょう? この県で一番の
味だと自負してる。
食べ歩いたけど負けてるお店なんて
正直ないね。」

 

これは
それぞれ別オーナーさんが
オープン前の打ち合わせ中に
おっしゃった言葉。

どちらのお店も
開店3か月経たずに
廃業しました

ウチの売掛を残したまま・・・。


僕が、たまご屋をやっていて

いちばん嫌いな事のひとつが、
お客様の倒産です。

これまで夢を語ってくれていた、
納品のたび笑顔でお声がけ
してくれた、

そんな取引先さんが開き直って
「ないものは払えない。知らん。」
なんておっしゃる。

一夜にして
憎い相手に変わるんです。

売掛の間の、
工場・事務所・営業配送、
すべてのスタッフが汗水ながして
がんばってくれて納品した仕事が
すべてムダになるわけです。

 

ぼくはこの事をすごく憎みます。

たとえ千円でも
一生わすれない、
道であったらどうしてくれよう・・!
と思いながら生きてます。
(もちろんきちんと精算され
円満に廃業される取引先さんは
別です。その場合は残念でさみしいです)

それと同時に、

じゃあ、
どうやったら廃業せずに
お客様に長く、ながく
続けてもらえるのか

を考えるようになりました。

一食材としておこがましい、
のかもしれません。

ですが、
たまご料理で
ワクワクしてもらえるメニュー情報、
世界の繁盛メニュー事例とトレンド

そして
食べるお客様にまで伝わる
差別化メニューになる、
そんなたまごの開発・・・。

『繁盛』という価値を
たまごを通してお届けしよう

そう思ったら、
僕たちにできること、
やってきてなかったことって
山ほどあるんです。

ぼくたちは、
たまごを使ってくださる
取引先さんが繁盛しない限り
ぼくたちの売り上げは
一円も上がりません。

取引先さんの飲食店さん
洋菓子店さん、製パン店さん・・・
これらのお店にファンの方が増えて
盛り上がってこそ、
僕たちも成長し、業績も上がるんですね。

ですので、
単に「良い卵を納める」だけ
その向こう側にあるもの

取引先さんに来店するお客様、
最終の食べてくださるお客様の
ハッピーを、
取引先さんと一緒に考えようと
決めております。

 

時にはヘンな質問も
たくさんお聞きしますが、
お店さまの『想い』や
『強みこだわりどころ』、
顧客さんのことを
教えていただければ幸いです。

そして、ながくご一緒に、
お付き合いいただければ最高です。

美味しさ提供業、健康提供業
そして繁盛提供業として
精進してまいります。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月8日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

徳島で人気のジェラート屋さんに
食べに行ったら

お店の外に新しく
コンテナ製の休憩場所
できてました。

 

川のすぐわきの場所で、
筒状になっているため、
風通しよく景色もステキで

美味しいジェラートとともに
すんごくリラックスできる
楽しさがありました。

 

で、ですね。

中に入って座ってみると、
コンテナの側面にが付いているんです。

 

これ、すご~く大きな違いなんですね。

 

体感で
単なる「筒」か「建物」か
それを分ける一点が、
小さな窓なんですよ。
そしてそこから見える
木々の木漏れ日がすごくいいんです。

 

もしこの窓がなかったら、
両側が大きく開いているけども
ちょっと閉塞感あっただろうな、
と思いますね~。

ぎゃくに大きな窓だったら
今度はくつろぎにくかったでしょうね。

 

これって、なんとなく
料理の魅力の伝え方に似てるな、
と思います。

魅力の窓となる小さな一言が
メニューの価値をすごく高めます。

メニュー名が
ただの「オムライス」みたいな
なんにもないと、そっけなくて
差別化にも楽しみにもならないですし、

逆にくどくど書きすぎても、
覚えにくいし辟易しそうです。

 

端的に一言だけ魅力をメニューに加える
それで自分にピッタリだと知ってもらったり
注文する決定打になるわけです。

これってたまご料理でもそれ以外でも、
お店の魅力を伝え利益構造を良くする
大事な部分だと思います。

ちなみに飲食店さんのたまご料理は
「面倒くさい手間」「技術」
利益になりやすいのですが、

たとえば

「たっぷり」

「じっくり」

のようなお店さんが意外と当たり前と
思っている事に魅力が出やすいメニューです。

「半熟たまごの上から
デミグラスソースを
たっぷりかけた
オムライスです。」

「じっくり香りづけを
した燻製たまごの
たまごかけごはんです。」

みたいな。

なぜ手間ひまや面倒そうな事に
関するキーワードが良いのかというと、

たまご料理はしょっちゅう家で
作られているからですね。

家で作ろうと思えば物理的にはできるけど
うまくは作れなくって、
でも美味しい卵料理を食べたい!

というところが外食でのたまご料理の
大きな魅力です。

そして、他の食材料理よりも
そこのニーズは大きいんです。

 

ぜひ価値を高める一言、
あなたのお店のたまご料理で
お考え下さいませ~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月6日

『たまごのソムリエご繁盛通信』
今月で7年目・77号の7月号です。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

毎月のニュースレター
「たまごのソムリエ繁盛通信」
今月のも印刷できまして
さっそくお渡ししております。

少し前に新たなお取引先様に、

「77号、ってことは
もう7年近くされているんですね。」

っておっしゃっていただいて
ハッとしました。

たしかに・・・!

12で割ってみれば、6年超えて7年目ですね。
そんなに経ったんだなぁ。

 

考えてみれば
とてもありがたい話なんです。

お取引様からよく
いただく質問へ
ちゃんと回答しよう

という当社スタッフの声が
スタートのきっかけでした。

 

つまり、お客様との
コミュニケーションから
生まれたもので、この内容が
ご提案メニューや商品の
きっかけになったことも。

ぜひ、100号、200号と続けて
行きたいですね~。

 

ところで、ニュースレター内に
「今月のワクワク繁盛」
というコーナーがありまして、

漫画形式で
「繁盛たまごメニュー
につながるネタ
をお伝えしております。

今月のテーマは
『合体たまご料理の新たな可能性3つ』

単なるたまご料理じゃもったいない
組み合わせて人気メニューを、
という内容です。

合体だなあ、
ハイブリッドな絵がいるなぁ。
・・・と思ってあまり深く考えずに
『人造人間キカイダー』っぽい
たまご絵を描いたのですが、

よく考えてみれば
キカイダーって『合体』じゃ
なかったですね。

2色なのは心の2面性とか不完全性がテーマだったはず。
テンション上がって夜中に作っている時は
まったく気になりませんでした(笑)

それよりもイマ『合体』といえば
大大ヒット中のゲーム
『ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム』
にすべきでしたね!

同じく歴史的名作だった前作から、
道具の『合体』できるようになって
すごく話題になってます。

組み合わせは無限
アイデア次第なところが
面白さと評判です。

これ、
たまご料理も同じなんです!

たまごも伝統料理がたくさんありますが、
新たなレシピもどんどん生まれています。

起泡性・熱凝固性・乳化性・マスキング効果・・・
たまごのいろんな機能と
伝統の卵レシピを合体させて

ぜひあなたのお店でも
新たな人気メニューを!

ご興味ある方いらっしゃいましたら、
ぜひ当サイトにてご一報くださいませ。
ニュースレターお送りします。

良いきっかけになります事、楽しみにしております。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月4日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

記録的なたまご不足&高騰から、
代替卵によるメニュー
あちこちで出てきていますね。

外食店だけじゃなく
コンビニエンスストアの
サンドイッチなど幅広いメニューで
使われつつあります。

 

ただし、
そもそもがヴィーガン対応のための
食品ですから、
メーカーさんもどこまで増産体制に
投資していいのか迷うところだそう。

設備投資して、
鶏卵が元の生産量に戻ったとき
注文が急にしぼんじゃう可能性も
ありますし、難しいところですね・・・


この代替卵。
味も悪くないですし、
メリットもたくさんあります。

たとえば、

・卵アレルギーでも食べられる

・配合によって栄養付加しやすい

・生き物飼育じゃないため、
短期の生産コントロールがしやすい

などですね。

 

ただし、その裏返しとして
配合ミスなどがあれば
生き物から生まれる卵では
あり得ない栄養価ミスなども
起こりうるため、
リスクもあります。

じっさい米国では、
代替卵の配合調整ミスによる
回収さわぎも起こっています。

 

良い点と好き嫌いなどを
かんがみたうえで、

牛乳に対する豆乳とおなじく
一定のファンとシェアを獲得して
伸びていくんじゃないかと思います。

 

たまごに選択肢が増えるのは、
ステキなことだと思います。

特に、アレルギーのあるお子さんの場合
7割以上が5歳までに治っちゃいますが、
その時点ではもうあまりたまご料理を
好きでも食べようとも思わなく
なっている子供さんも出てきます。

治るまでの間に、
代替卵の料理でたまごに親しむ習慣を
持って人生の楽しみ選択肢とする。

そんなたまごの魅力を
楽しんでいただくのには
代替卵は役立ちますよね。


ただ、
一点だけツッコミを入れるなら、

代替卵の方が環境に良い
というアピール

穀物→ニワトリに食べさせる→卵を得る
というのはカロリーや環境にムダが出る。

それよりも、
穀物→代替卵
の方がエネルギー的にロスがなく
将来の地球環境に対して有効である

そういう論調があります。

 

なるほど・・・?

いやいや、
それってちょっと違うんじゃないでしょうか。

穀物から代替卵を作る際には、
食品加工工場のエネルギー
必要になっているはずです。

穀物→ニワトリ飼育→卵

と比べるなら、

穀物→工場での加工→代替卵

とのエネルギー収支を比べるべきで、
穀物カロリーのロスは少ないけども
洗浄や加工に必要な「水」
工場稼働の「電力」
そして「CO2排出」などは
たくさんあるわけです。

その製品ができるまでの「水」の量
バーチャルウォーターを見直す
考え方も浸透してきています。

 

圧倒的に環境に有利、
というわけでもないんですね~。

容器のリサイクルをすると
逆にの環境負荷が増えるケースが
あるのと同じでして、

ライフサイクルアセスメントと言って、
トータルの環境負荷収支で
考えていく必要がありますよね~。

細かいツッコミですが、
あまり話されていないこの一点
もうちょっと議論しても良い気がします。

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月2日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

TBSさんの番組で以前、
捨てていたもみ殻を燃料にする
という取り組みがニュースになってました。

「99%以上は捨てていた」“農家泣かせ”米のもみ殻が稲穂の香りの燃料に 燃焼時間は3倍でキャンプで重宝【SDGs】 | SBS NEWS | 静岡放送 | 静岡県内ニュース・天気

ウチにも田んぼがありますが、
確かにもみ殻って、ちょっと面倒です。

もともともみ殻って、
昔はせっけん替わりだったり
肥料になったり輸送の緩衝材になったり
いろんな使い道があったのですね。

ただ、今は手間コストの問題もあって
なかなか使われなくなってしまった・・・

上記の固形燃料商品化は、
そこを打ち破るニーズになりそうで
わくわくしますね。

 

ぼくたちの卵でも、
もみ殻を焙煎して香りづけした
たまごがあります。

この、

必要なくなってきたものを
別のニーズを付け加えて
役立たせる

というのは、ビジネスで
すごく大事な観点ですよね。

 

僕たちの商売も、
必要とされなくなって、
価値を変えたことがあります。

 

先代が始めたころ、
法人になった48年前は、

「すぐ」「安く」

持っていけるのが、ウチの強みでした。

だって、
飲食店さんはそこで困っていたから。

 

もしたまごの在庫が切れちゃったら
例えばケーキ屋さんや
お好み焼き屋さんだと
もう仕事にならないわけですね。

 

なので、便数を増やして

「もうたまごが無くなりそうだから
すぐ持ってきて!」

って電話があれば、
すぐ飛んで行っていたのです。

 

ですが、今は
あちこちにスーパーもでき、
コンビニだってたくさんあります。

ただ「足りない」だけならば、
急場のものはサッと買いに行けるわけです。

たくさんの配達便をたてて
細かく走り回っている
というのは、
さほど必要とされなくなったのです。

むしろガソリン無駄にして
地球に厳しいと言われてしまいます…!

 

 

なので、「すぐ」ではなく
もっと喜んでもらえる価値、
「美味しさ」「健康」「繁盛」という
お役立ちをとどけることに決めたのです。

「たまご屋」なのは同じままで変えずに。

おかげさまで、
より美味しいものを作りたい
よりご繁盛して世の中を盛り上げたい
そんなお客様とのご縁が
全国に増えてまいりました。

ありがたいですね~。

 

たまご屋であることは
ずっと変えるつもりはありませんが、
世の中に合わせて
更にワクワクの価値を作ってまいります。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年06月22日