こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
高校生の息子を見て、
「プリントを忘れて帰ってきても、
友達に携帯で聞けるから
ゼンゼン慌ててないわね。」
「そんなんじゃあ、
自己管理スキルが身に付かないよ。
将来仕事するようになってから
困るんじゃないか。」
なんて夫婦で会話してしまいました。
でも、よく考えてみたら、
ちーとも困らないかも
しれないんですね。
僕が若いころ
携帯電話が普及しまして、
「大事な電話番号は暗記しなきゃ。
携帯にメモリー登録なんかするから、
数字の記憶ができなくなる。
このままじゃみんなバカになる。」
「そのうち奥さんの電話番号
すら覚えられなくなっちゃう
んじゃないの(笑)」
・・・って、
テレビでキャスターが言ってたのです。
それから20数年経って・・・
7ケタの数字を暗記できなくても
だーれも困っていません。
配偶者の携帯番号を
覚えない人なんて
めちゃくちゃ多いんじゃ
ないでしょうか。
僕も覚えてませんし。
でも、困らないですよね?
なぜなら、
覚えなくても困らない
便利な世の中に、
更に進化しちゃったから。
僕が中学生くらいの頃は
「ワープロやパソコンが普及して
みんな文字を書かなくなっている。
これじゃキレイに字が書けなくなって
将来困るだろうに。」
なんて言われました。
当時は、
「そうかもしれんなぁ。」
と思ってました。
でも・・・、現代で
『きれいに字が書けず困る場面』
なんて、ほとんど無くなりました。
手書きメッセージなんて
年賀状くらい、そんな人の方が
多いんじゃないでしょうか。
「最近は〇〇しなくなった。
このままでは困るだろう。」
という論調は、
当てはまらない事の方が
多いのかもしれません。
だって、便利になって
『最近しなくなった』わけですから。
冒頭の息子の書類管理も、
今困ってないなら、
更に便利になる将来は
もっと必要なくなる
そんな可能性の方が高いのです。
極論、書類は学校でも
すべてクラウド化し、
管理も整理も
AIがやってくれたり、
スケジュール管理だって
だれもする必要が
なくなっちゃうかもしれません。
電話番号7ケタを覚えていた
脳のリソースを、現代では
別の能力に使っているように、
語学とか暗記勉強すらも
する必要がなくなって、
別の努力に向かうのかもですね。
ウチでは昔、
聞き取りづらい
留守番電話の発注先を、
『声質から当てる名人』が
スタッフにいました。
お客様の声質をすべて覚える。
それはそれですごい資質ですが、
オンライン発注や
通話履歴が残る今では、
できなくても困らないですから、
そのチカラを
繁盛たまごメニューのお話ができるとか
新たなご提案につながるとか、
そんな能力に代えつつ
我々も磨かなきゃですね。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。