小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

横浜にまいっております!

写真ではなんか観光っぽいですが
かなりバタバタしての仕事です。
今度はゆっくり来たいですね~。

 

移動中に山下公園を素通り
したのですが、
平日でも観光の方が
けっこういらっしゃり
脱コロナの雰囲気をそこかしこで感じます。

 

以前に
あるバイヤーさんとの話で
「横浜の人口は360万人でして・・」
と聞いてショックを受けたんです。

なぜかというと、

横浜市と四国が
ほぼ同じ人口だから。

この広い四国に、
横浜市とおなじだけのヒトしか
住んでないんですね~・・。

そして、横浜滞在中に

「日本の人口が最大減少
昨年は75万人減」

との見出しが新聞に踊っていました。

 

これもショックでして、
ちょうど我が徳島県の人口くらい。

つまり一年で、
徳島県の人口が
そっくりいなくなったわけです。

5年で四国が無くなる計算ですね~。

じゃあ50年後は・・・!?

・・なんてのは
うっすら思っていても、
なかなかそれを意識して
仕事や生活するのって
けっこうむずかしいですよね。

 

コロナ禍で都市部からの
人口移動が顕著に・・・
なんて報道もありましたが、
結果的にはほとんどの人が
都会にとどまったわけで、

むしろ世界規模の疫病が
あったにもかかわらず
この程度の流出ということは

今後も地方の人口減少からの
回復はちょっと厳しい状況に
なりそうです。

 

ただ、
地方単位での生活効率の
ための人口移動は
ずいぶん前から起こってまして、

過疎地域の中でも、
住みにくくなった
更に過疎な地域から
人が移り住んでくる
プチ都会化現象が

いろんな地域で起こっている
印象です。

つまり、
『人口が半減しても、
半分の地域に住めば
同じじゃないか』現象ですね。

 

これが、今後も
起こってきそうです。

飲食店さんでも、
一見して人口減少な地域でも、
そのなかで特異的に
人が集まってきそうな場所を
早めにつかんでおくことが、
長くお店を繁盛させるための
ヒケツになるのかもしれません。

そして、そういった地域が
今後、コスト的にも
たまごなど食材配達の
到達可能点になってくるかもです。

 

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年04月12日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

僕が子供だった頃

遊びに来た親戚の女の子と
他愛ない話をしたんですね。

彼女はお笑い好きで
当時面白かった芸人さんのネタを
語ってくれました。


「あいつ、スポーツスゴイんだぜ。」

「へー。」

「なんと百メートル12秒。」

「すごいけど普通じゃないの?」

「かかと踏んだままで。」

「そりゃすごいな!」


「おれ、リフティング一分間で
落とさずに50回できるぜ。」

「すごいなあ。俺なんか全然少ないよ。」

「どれくらい?」

「落とさずに一分間に2回しか。」

「めちゃめちゃ高く蹴っとるな!」


みたいなギャグでした。

 

その子の語りで
大いに笑ったのですが、
そのとき衝撃だったのが、

本人じゃなくて
「伝聞」でも十分に
おもしろい

という体験だったこと。

 

それまで、
吉本新喜劇や笑点を観て
笑い転げてたのですが、

なんとなく
「芸人さんの笑わせスキルが
すごいから楽しいんだ。」
と思っていたのです。

いや、もちろんそうなのですが、
その一要素「ネタ」を
取り出しただけでも、
十分魅力と価値がある。
この事実が少年だった僕にとって
とても新鮮だったのです。


それから数十年経った現在

ウチにはたくさんの種類の
たまご商品があるのですが、

その魅力の伝え方に悩むと
なんとなくこの時のことを思い出すんです。

「食べてもらえばわかる」

これは、ホント
つい言いたくなってしまう
魔法の「逃げ」なんです。

芸人さんのキャラクターや
しゃべりじゃなくても
笑いのネタが面白いように

食べてみなくても
お客様の琴線に触れる、
伝わるたまごの魅力が
あるんですね。

その伝え方を
磨けてないと、

そして魅力を
きちんと考えてないから
伝わらなかったり
伝え方に悩むんだなあ、と。
自戒をしております。

 

そのためにも、
お客さんのことを
ちゃんと知らないと、
ですね。

たとえば
東京でなら「徳島産」と
おおきくうたうよりも
あえて「四国産」の方が
伝わりやすかったり、

 

お客様の状況によって
言葉も変わってくるなぁと
感じております。

メニューになったときの
たまごの美味しそうな
伝わりやすさ、

ぜひお客様と一緒に
考えていければ、
と思います。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年04月9日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

今週末はイースターですね!

クリスマスと同じく
キリスト教に準じる
西洋のイベントで、

欧米では絶大な
賑わいがあります。

各地で古くからお祭りが
ありまして、
この時期にアメリカや
ヨーロッパに行くのは
ホント楽しい!なんて声も聞きます。

ドイツ東部ザールフェルトの復活祭(飾って食べる)

(関連:世界のイースター、たまごを使った各国のイベント | たまごのソムリエ面白コラム

(関連:卵を踏むな!?お店でできない有名イースターたまご祭り【エッグダンス】 | たまごのソムリエ面白コラム

たとえばアメリカでは
もはや宗教関係なしの
民間行事に定着していて、
2兆円規模の経済効果がある
ビッグイベントなんですね~。

日本でも認知度が高くって、
2020年のキューピー調べでは、
「イースターという催事を知っていますか」
という質問に対して
「知っている」
「名前だけ聞いたことがある」
と答えた人が 92.4%で
過去最高になっています。

 

うーん、すごいですね。

サーティワンアイスクリームや
東京ディズニーリゾートのように
積極的にメニューや
コンテンツに以前から
イースターを取り入れている
企業もあって、

この時期の認知度にも
ひと役買っています。

ですが、
日本ではまだまだ
町のお店では
このイースターを
お店の盛り上げに
活用しきれていない…
そんな反応をお聞きします。

 

ひとつには、
ハロウィンやクリスマスと違って
日付が決まってないのが
難点じゃないでしょうか。

今年は今週末の4月9日。
昨年は4月17日でした。
来年は3月31日です。

ユダヤ歴として
旧暦に準じるから
変動するんだそうですが、

それにしても
ちょっと日程うごきすぎ
じゃないでしょうか…!?

飲食店さんの企画としても
ちょっと扱いづらさが
ありますよね~。

 

あと、

料理と結びついていない

というのがちょっと厳しいですね。

イースター=卵

というのは皆さんイメージが
あるのですが、

イースター=卵料理
じゃないんですよね。

クリスマスのチキン
みたいに定着していない。

たとえばおなじ今週末
4月8日は
お釈迦様の誕生日
なんですが、

仏教徒多数の国
ニッポンなのに
さほど広まっていないですよね。

これは、
この日のお祝い「料理」が
『甘茶』だからじゃないかと
思ってます。

ちょっと飲食的には…
インパクト弱いですよね~…。
キリストさんの誕生日とは
えらい違いでもったいない。

 

ですので、
日本での浸透の場合は
もう少し「食」とくっつけて
料理を限定すべきです。

たとえば

イースター=プリン

くらいの限定感で。

あと、本番のイースターは
日程が変わるので、

せめて
飲食店さん洋菓子店さんの
イベントスタートを
必ず毎年おなじにする

なんかも工夫になりそうです。

いずれにせよ、
せっかくの春の貴重なイベント
たまご屋としても、
ぜひお店のご繁盛に
活用してほしい!と思います。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年04月3日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前ですが、
韓国尹錫悦大統領が訪日した際に、
食事で「オムライス」を岸田総理と食べた

なんてニュースがありましたね。

ほかに「とんかつ」「すき焼き」なんかも
食べたそうで、割とたまごが絡んでいる・・!
メニューですね~。

尹大統領さん、
じつは日本のグルメ漫画
「孤独のグルメ」を読まれるそうで、
そのチョイスの渋さからも
ネットで驚きと好印象の声があがってました。

 

 

特にオムライスは、
以前日本に来たときの
「思い出の味」だそうで、

たまご屋としても、興味深いですね~。


そういえば、
ずいぶん前ですが、
元内閣官房長官だった
故仙谷由人氏とお会いした際に、

「ある意味、
究極に日本らしい食が
カツ丼とオムライスだよ。

どちらも
海外の料理が元になっていて
それを取り込んで
出汁やコメと合わせて

日本の食として
広く普及している。」

「どちらも卵を使うよね。
がんばってください。」

と、おっしゃっていただいたことがあります。

これ、
すごく印象に残って
いるんですよね。

たしかに、
カツはドイツオランダ地域の
揚げ物コートレットが元ですし

オムレツにいたっては、
古くローマ時代からある
歴史ある欧州料理です。

最古のレシピ本にも掲載され
ポンペイの遺跡からも
オムレツ焼きの器具が
出土しているくらい。

(関連:たまご料理の魅せ方に歴史を乗せる(最古の玉子料理) | たまごのソムリエ面白コラム )


日本人からすると、
「オムライスは洋食」
というイメージが
なんとなくありますが、

海外の方からすると

「美味しい和食」

なんですね。

今月に観光庁が
「観光立国推進基本計画(案)」
を出しまして、

具体的目標として2025年に
「観光客数2019年の水準越え」
「訪日外国人旅行消費額単価の
2019年水準に対し25%増」

訪日される方の
コロナ禍前の水準を超える!
を打ち出しています。

ようやく海外からの旅行客さんが
やってくる兆しが、
東京大阪のお客様と話していると
実感として感じつつあります。

 

少し前に、
外国の方からすると
日本の玉子サンドイッチが
めちゃくちゃ評価高いらしい
と書きましたが、

「オムライス」も
寿司やラーメンなんかに次ぐ
立派な日本食として

ぜひインバウンド需要を
取り込みに行くべきでは
ないでしょうか。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

(関連:外国人がビックリ大絶賛する「たまごサンド」の理由 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年03月28日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

スーパーに行ったら、
「白だし」のコーナーが
こんなことになっていました。

競合商品、どれも
めっちゃ似てますね!

まちがい探しみたい・・・!

いつも使っていたのが
どれだったのか一瞬わからず
焦りました。

食品って、以前からこういう
似せて後追いする戦略を
けっこう大手でも普通に
やってまして、

たとえば上記↑は
徳島のある売り場ですが、
コンセプトも同じ
パッケージも似せる
こんなことが常態化しています。

ちなみに左が先発。

食品や飲食業界って、
ほかの業界よりも
節操がない気がしますね~。

 

こういった攻め方を
同質化戦略といいまして、
業界にかかわらず「2番手つぶし」
の常とう手段でもあります。

業界の二番手以下は
チャレンジャーですから、
革新的な商品を出すことで
トップシェアを奪おうとします。

すると、
業界上位またはトップの会社は、
すぐにそれとそっくりな商品を
出して、

「ああ、それウチにもありますよ。」

なんて言って、
差を無くすわけです。
そうすると、シェア差が
ちぢまないわけですね。

 

これって
ちいさな会社からすると

「ずるい・・・!」

とは思いますが、
「過去と他人は変えられない」
なんて申しますし、

相手さんに「やめろ」なんて
言えない場合がほとんどで

すくなくとも上位ライバルが
そういう攻め方を
「やってくるだろう。」
という前提で考えていく
しかありません。

 

たとえば
一般社団法人日本スイーツ協会が
予想する2023年に流行しそうな
「ヒットスイーツ」に、
『クリームボール』とか
『レイジーケーキ』が
挙げられていますが、

 

仮にあなたのお店で
以前からクリームボールを
打ち出していて、

やっとヒットした翌月に
いきなり敷島パンさんに
全国販売されたら困るわけです。


同質化の対策は
2つしかありません。

一つは『先行』
先にマネできないレベルまで
めっちゃ有名にして
ブランディングしてしまう。

 

たとえば
大阪の洋菓子店さんで
話題になっている
『おにぎりスイーツ』
がありますが、

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000015685.html

これなんかは
かなり取り上げられてますから
たとえばコンビニがマネしたら
ファンの方々から炎上するかも
しれません。

 

ステキ商品で認知度が
そんなレベルまで行くと、
上位シェアの大手さんも
手が出せません。

たぶん。

でも・・・
これってかなり難しいですよね~。

爆発的に流行らせても、
食べるラー油みたいに
めちゃくちゃ後発が
生まれてしまうことも・・・

 

そして
もう一つは『独自化』
ぜったいマネできない方法で
ヒットさせてしまう。

です。

そもそもマネできない。
マネしたくない。

そんなやり方ですね。

これは、いくつも方法があって

たまごを用いることもできます。

マネできない
繫盛メニューって
すごく効果的なんです。

 

長くなりましたので、
こちらは明日に。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年03月26日

周囲と同じことをしない勇気
これが繁盛につながるんですよね~。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

取引先さんのパン屋さんが
TBSの人気番組
「マツコの知らない世界」
に取り上げられていまして、
しかも絶賛!されてました。

なんだかとっても嬉しいですね~。

ウチのスタッフもみんな
超テンション上がってました。

いやホント、絶品美味しいんですよ。

そして、ただ単に
マツコさんが「美味しい!」
というコメントをされただけ
じゃなくって、紹介時に

「あら、このお店、
有名じゃない?
知ってるわよ。」

みたいな最初のご反応だったんですね。

遠く離れた人にも
たかい知名度となっている。
この差別化とブランディング。
それがスゴイと思いますね。

こちらのお店、徳島県から
うどん店数日本一の香川県
ご出店されたんですね。

社長さんがフト
おっしゃっておられたのですが、
出店当時、香川県の知人から
ずいぶん反対されたのだそうです。

「周りに百円で食べられる
うどん店があんなに
たくさんあるのに、

焼きたてといったって
小さなパンひとつで
同じ値段・・・

そんなの
ぜったいお客さんは
来ないだろう。

やめとけやめとけ。」

なんて言われたのだとか。
あなたが出店検討中の
オーナーだったら、
この意見どう思いますか?

これ、前半はたしかにその通りで
香川県のうどん店ってどこも
ホント安いんですよね。
そしてどこも美味しい。

しかも観光客も含めて人が
たーくさんうどんを食べに
来ますから、
おなじ粉もんとして考えるなら

「パンよりうどんだろう。」

という考えも常識的に
分からなくはありません。

 

ですが、
これってレッドオーシャンなんですよね。

みんながそう考えるという事は
あとからあとからライバルだって
できてくるはずですし、

店舗過剰のなかで
オンリーワンになるのも
相当大変です。

それよりも、
勇気を出して
今までに無かった価値を
地域のお客様に届ける方が
もっと喜んでくれるんじゃないでしょうか。

 

じっさいのところ、
このパン屋さんは
香川県に出店したあとは

・開店一週間で
スタッフが全員腱鞘炎に
なるくらい連日すごい売れ行き

・並ぶお客様が
駐車場に入りきれず
警察官が交通整理を
してくれる

こんな大変な繁盛店に
なったのですね~。

で、今に至るまでずっと人気店です。

もちろん、味の追求、クオリティも
細部にわたっていまして、
いつも「勉強になるなぁ。」と
感じております。

それにしても、
「うどん」がテーマの
人気バスツアーで
シメに組み込まれるパン屋さんって…
スゴイですよね。

 

単に美味しい、というだけじゃなくって
あなたのお店の魅力アップの点で、
ヒントとなりましたら幸いです。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

※こちらのお店です↓

PaPaBeRu|パパベル|徳島・香川の焼きたてパン』

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年03月23日