【ニュース】琵琶湖の「厄介者」をおいしさに
『琵琶湖の「厄介者」が養鶏のエサに 外来魚、高い栄養価』
http://www.asahi.com/national/update/0128/OSK200901280057.html
『(以下記事引用)トウモロコシなど輸入穀物の値上がりが続くなか、琵琶湖の外来魚、ブラックバスやブルーギルが養鶏飼料の原料として注目されている。生態系を乱す厄介者扱いだが、栄養価が高く、大量に調達できる点が歓迎され、一風変わった「地産地消」の試みが動き出した。
(中略)組合の西田敏代表理事は「従来の飼料を与えたニワトリより肉に臭みが少ない。琵琶湖の外来魚がエサだという意外性にも反響がある。琵琶湖の漁師が喜んでくれるのなら一石二鳥だ」と話す。
(中略)外来魚の回収と加工を担う「淡海再資源化協同組合」(本部・大津市)は今年度は約400トンの外来魚から約100トンの魚粉をつくり、商社のほか、滋賀や京都の養鶏農家に出荷する計画だ。林市雄事務局長は「駆除対象なので『あら』だけでなく身も使え、高たんぱく質と評判がいい。(引用終わり)』
卵の味にコク味を付与する為に必要な魚粉。これは魚のアラを煮込んで作るんですが、ブラックバスなど指定外来種を使うのは良いアイデアですね。
食体験はあまり聞きませんが、実は白身の淡白なおいしい魚だとの声もありますし、鶏の飼料にも向いているかもしれませんね。アラ以外も使えるという利点もあるとの事ですが、魚粉の効果から来る鶏卵のコク味や雑味、味の深みに対して、このあっさり風味の魚がどう影響するのか興味深いところです。普通の飼料の1.5倍の価格とまだまだ高価格との事ですが、今後の期待と共に、地元の方々にとって「にっくき厄介者を喰ってやる!」という満足感(?)も強いのかもしれませんね。
我らが徳島県では、同じく大量発生した外来種のボタンウキクサ除去がようやく終了しました。このボタンウキクサは外国では「ウォーターレタス」と呼ばれているそうで、「もしかして喰えるんかな?」と、フードコーディネータ‐の田中美和先生が番組企画の中で試されたそうです。結果は全く食べることのできないヒドイ風味だったとの事。残念。滋賀県を見習って、鶏の飼料に提案してみようかな?
地場徳島のこだわり産物(なると金時・鳴門わかめ・スダチ粉末)を飼料に加えた絶品たまごをご覧ください。
注)写真は記事中のものを引用しています。