新型インフル:「ワクチン開発のためダチョウのオーナーに」 便乗詐欺にご注意
新型インフルエンザ問題に便乗した、詐欺商法です。皆様ご注意を。
_新型インフルエンザ:「ワクチン開発のためダチョウのオーナーに」 便乗詐欺にご注意(毎日jp)
ただしこの話、全くのうそというわけではありません。詐欺の元アイデアとなっているのは、おそらく下記のニュース。
_新型インフル対策に救世主? 府立大教授が開発“ダチョウマスク” (京都新聞)
京都府立大生命環境科学研究科の塚本康浩教授(動物衛生学)が開発したもので、従来のインフルエンザウイルスに加え、新型(H1N1型)に対しても有効とされています。
一般的にウイルスは生体内でしか増殖できず、そのワクチンも有精卵などの生体でなくては増やして作り出すことができません。従来の鶏卵を用いたワクチン製造から、「世界最大の卵細胞」であるダチョウの卵をつかうことで、生産効率を大きく変えることができるのではないかと期待されています。
もちろん「ダチョウオーナー制度」なんてものは真っ赤なウソで、もしダチョウの卵で量産が始まったとしても、政府・薬品メーカーの厳重な管理・契約農場で作られることになるでしょう。投機的な儲けがからむ要素はきわめて少ないでしょうね。
「人をだますなら9割の真実に1割のウソを混ぜろ。」
(トルストイでしたっけ?)との言葉もあります。どこかで目にしたゆるぎない事実が下敷きになってるからこそ、人は納得しやすく、詐欺師がつけこむスキがあるのでしょうね。皆様ご注意を・・。