小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ニュースに考える 記事一覧

石田純一らカレー部結成!赤坂に第1号店(サンケイスポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090914-00000041-sanspo-ent

俳優、石田純一(55)らカレー大好きの芸能人らが集結し、東京・赤坂にチェーン店「芸能人カレー部」の第1号店を10月1日にオープンさせることが13日、分かった。
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石田純一、武蔵、ラサール石井、新山千春、森下千里さんらが集まって、こだわりカレー店を作るんだそうです。

『石田は「セレブなカレーが食べてみたい」と、スパイスにこだわったおしゃれな欧風カレーをプロデュース。』

だそうで、それぞれの方のこだわりカレーが出るんでしょうか?

ちょっと食べてみたいですね。たまごカレーあるかなー・・?

 

kari.jpg

今年の初めにも「世界一高価なカレー」のニュースがでていましたが、

カレーは家庭でしょっちゅう食べるものだけに、レストランで味の差が判りやすい、

「非日常のぜいたく感とおいしさ」を感じやすい料理と言えます。

 

そういえば、お歳暮なんかでもらう「○○ホテル御用達のカレー」ってありますよね?

ホテルの名前を冠したこれらの商品、

もちろん生半可な味で出すわけもなく、

おいしくなかろうはずがありません。

子供の頃初めて、食べて衝撃的に美味しかった思い出があります。

さて、この様な「○○ホテル御用達」の商品戦略って、

実は日本だけなんだそうです。

プロコンセプト研究所_岡野氏のお話によると、

欧米ではむしろ、ホテルに

「ホームメイド(家庭の味)」

と書いたクッキーや食品がズラリと並ぶんだそうです。

むしろ「ホテルっぽくない方がウケる。」とのことで、

文化の違いを感じますね。

冷凍食品など簡便料理は日本より発達してますし、

もしかしたら「ママの味」「家庭の味」の方が非日常になっているのかも!?

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月14日

ホンダ ミニ耕運機販売、半年で6000台超(フジサンケイ ビジネスアイ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000014-fsi-bus_all

pianta.jpg(途中引用)ピアンタは、燃料に家庭用カセットガスを使ってメンテナンスを軽減したほか、折りたたみハンドルなどの採用で持ち運びを便利にしたことなどが特長。商品購入者のうち、約9割が耕運機の所有が初めてで、20ー40代の家族という新たなユーザー層も開拓した。

ホンダは「団塊世代のリタイア後の手軽な趣味として、また、家族で楽しむ趣味として家庭菜園に注目が集まっているのでは」とみている。
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この耕運機、家庭用のカセットボンベで動くんですよね。

オイルやガソリンも触らなくていいし、乗用車にだって積める。

農業は汚れるしメンドクサイなー・・。

そんな風に思っている人が、「お、ちょっとやってみたいな。」と身を乗り出す訴求がありますね。

ユーザーのほとんどが初所有とのこと、農業へ関心を持ってもらう入り口として、大きな貢献となっているようです。

先日ブログでも書きました、「身土不二」 、「生まれ育った環境に近い食品を毎日とることが長生きの秘訣である」という仏教の教えもあります。

そして、たくさんの人が自分で食物をつくることで、食への感謝と農へのイメージが変わってくるかもしれません。

ワクワクしますね。

ホンダのイメージでぜひ引っ張ってもらって、

「農業カッコイイ!」なんて世の中になると嬉しいですね。 Laughing

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月5日

rice.jpg

 

「おいしい米食べてほしくて…」 高い米混ぜ偽装販売(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090828-OYT8T00017.htm

 

『発表によると、佐藤商店は2008年4月?09年6月、福島県産コシヒカリを約1割混ぜた秋田県産あきたこまちを少なくとも1000キロ販売。09年4月に富山県産コシヒカリを約4割混ぜた福島県産コシヒカリを福島県産100%と表示し1135キロを販売した。

いずれも表示した米よりも高い米を混ぜており、調べに対し「おいしいお米を食べてもらい、客が増えたらいいなと思った」と動機を話しているという。』

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うーん、決してほめられない事ですが、こういう偽装は批判できないですね。

ものづくり、食べモノを売る側として、

「コスト度外視で美味いものを食べてみてほしい!」という欲望があります。

我々も、どうしてもいつも注文いただく特定のタマゴが不足している際、

業務店さんや量販店さんに、

「より高級なたまごならあるんで、値段は同じで良いのでこちらでどうですか?」と、まれにおススメする場合があります。

そんなときは、「あれ使ってみてどうだったかなー?」「なんておっしゃるかなー?」

とワクワクドキドキするんですよね。(^^;)

自慢してみたい、そんな気持ちがムクムクでてくることだってあります。

こちらの佐藤商店さんも、もしかしたら「同じランク、価格ならここが美味しいよ!」と言われたかったのかもしれません。

やり方は良くないですが、こういう向上心は大事かもしれませんね。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年08月29日

国連食糧農業機関(FAO)発表によると、今年は史上二番目の穀物大豊作の年なんだそうです。

 

パンが安いのは今年が最後?(日経トレンディ)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090713-00000302-newsweek-bus_all

 

そして実は、昨年が史上最高の大豊作でした。

でも、パンだってうどんだって値上がりばっかりだったし、そんな実感ないですよね?

それはバイオエタノール需要がそれを上回り、価格高騰につながったから・・。

今年は皮肉にも経済悪化のため需要減、価格も安くなっているんです。

ただし、バイオ燃料事業がふたたび活発化するのは確実で、小麦など農産品価格が、今後10年間で1-2割上昇するとも指摘されています(97-06年の平均価格比)。

パンはちょっと贅沢品になりそうですね。

 

■たまごの値段はどうなる・・?
鶏卵の生産コストも、この穀物価格に比例します。

なぜなら、その飼料のほとんどを外国からの輸入にたよっているから・・。

自給率95%を誇る鶏卵でありながら、実は海外の状況に大きく左右されるのが現状なんです。(ーー;)

ということは、今後10年間で、パンと同じくその生産コストは上がる予想になります。

 

そしてさらに、鶏さんまで穀物が回ってこない可能性だってあります。(実際にそういう農水省シュミレーションも出ています)

卵が食べられなくなるかもしれないんですね。

パンどころじゃなく、

50年前の昔のように、卵が「超」贅沢品になってしまう日がくるかもしれません。

現在、そうならないためにも、たくさんの方が、国産の飼料を用いた鶏卵生産を研究しています。

私どもも、ささやかながら、地場で採れるさつまいも(鳴門金時)やスダチなどを積極的に利用した卵も商品化しています。

「たまご」の良さは、身近にあっていつでも美味しく食べられることだと思います。

10年20年後も、やっぱりワクワクしながら、いつでも卵を楽しめるように、

生産者さん、得意先さんとちょっとずつ長い取り組みをすすめていくこと。

これも、我々の使命なんです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年07月30日

こんなニュースを見つけました。

nisshoku.jpg

【ニュース】黒いめんは隠れた太陽、「日食うどん」売り出しへ(2009年7月16日 読売新聞)

シマッタ!なんで思いつかなかったんだろ?良いアイデアですね。(^^)
でも卵といえば月見、どっちかというと「お月さん」なんですよねー・・。

関連:たまごソムリエの日記‐日蝕で卵はどうなる?

※写真は上記記事リンク先より引用しています。 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年07月22日

 

maichel1_20090629.jpgのサムネール画像

県人口あたりの購買率が全国一、とにかく地域に根ざした徳島新聞までが、この方の訃報を一面トップに取り上げたのには驚きました。(^^;)

 

マイケル死因解明へ…遺族が独自解剖を依頼
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/06/29/05.html

私も高校生の頃、初めて映画「ムーンウォーカー」を見てものすごく衝撃を受けたのを覚えています。

そのあとビデオやCDも次々購入、それこそ擦り切れるほど聴きました。「スリラー」も衝撃的だったなー・・。50という若くしての死、とても残念です。「エルビス・プレスリーはまだ生きている!」と本気で信じている人が少なくないそうですが、今回ちょっとだけその気持ちがわかりました。あの「マイケル」ですもんね。不死身のような気がします。

 

さて、直接の死因は心疾患とのことですが、薬物などの疑惑とともに、以前から指摘されていた食生活もその原因の一つと言われているようです。(マイケル氏はベジタリアンで、極端に小食であったとの事。(*1)
薬物についてはちょっと置いといて、心疾患について少しお話します。


■たまごは血流障害予防の知られざる武器

 欧米諸国の多くで、死因のトップに心疾患が挙がっているのに対し、日本では比較的その割合が少ないと言われています。疫学調査の結果から、魚食とともに卵消費量が世界トップクラスであることが、この理由の一つとも考えられています。
 最新の研究によると、コレステロール自体は細胞老化を防ぎ若さを保つために必須の存在であり、いかに血管内のコレステロール残留(血中コレステロール値)を減らすかが血流障害予防にとって重要であると言われています。
 これには、卵黄に豊富に含まれる「レシチン」・「コリン」が重要な働きをしています。豊富なレシチンがいつまでもしなやかで弾力性のある血管を作り、さらに、レシチン中の「コリン」の乳化作用が動脈にこびりついた脂肪を血液に溶かしこみ体外に排出する手伝いをしてくれます
 「コレステロールが心配。卵はあまり食べないようにしなきゃ。」なんて思っている方、近年の研究では逆の結果となっています、ぜひこれからは卵を食べて、ツルツルの弾力ある血管を作ってみてください。Smile(詳しくはこちら→たまご健康辞典

 

■ところで・・
徳島新聞、一面トップに併せて、三面にも大きくマイケル特集。本気ですね。

maichel20090629.jpg

 単なる有名人の訃報とは一線を画しています。「ああ、分かってるな。」と、自分としては満足です。

 

参考文献:タマゴを食べてもっと元気になる!講座(矢澤一良・現代書林)
参考文献:コレステロールは高い方が病気にならない(浜崎 智仁・ベスト新書)

(*1)チキンが好きだとの噂もあったそうですが・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年06月29日