たまご料理の
クオリティを変えずに
時にはクオリティを落としても
満足度を上げてしまう。
そんな方法があります。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
ぼくは30年ほど、
マジックと大道芸を
趣味にしています。
若いころのこと。
知り合いに頼まれまして
ある公務員部署の忘年会で
マジックショーをすることに
なったのですね。
報酬をしっかり
いただいたこともあって、
6名チームでしっかり
準備をして行ったのです。
会場が食事でワイワイと
盛り上がってるころ、
いよいよ出番がきました。
ところが・・・
だ~れも
マジックショウを
見てくれない・・・!
まったく盛り上がらない!
のです。
考えてみれば
当たり前でして、
大人数の部署、
上下関係もある
大勢の大人が集まる
忘年会ですから、
マジックをジッと
眺めるよりも、
お酒を注いでお互いで
話をしたいわけです。
頼んでくださった方だけが
気を使って「パチパチ」と
拍手をしてくれるんですが、
それすら周りの会話に
かき消されるレベル・・・。
申しわけなさと悔しさで
皆でやけ酒をあおったのを
覚えています。
これって、お酒の席に
かぎったことでは
無くって、
たとえば僕の手元に
『マジシャンのためのウケるキッズショーの作り方』(デビッド・ケイ著)
という専門書がありますが、
その中で
「観客やその親が
こっちを観てくれない
場合にどう対処するか」
についてなんと
43ページにもわたって
細かく解説されています。
それくらい
お互いが会話したい場や
お酒の席では、モノを見せる
難易度が高いわけです。
そして
それから・・・
何度もお酒の席、
忘年会なんかでマジックで
お呼びいただくことがありましたが
僕のウデの良しあしは
別として少なくとも
「最初っから観てくれない」
ということは一切
なくなりました。
それも、
たった一つのことを
しただけで。
それは・・・・・・
観客を舞台に
あげてしまう。
これだけです。
演者 舞台 ❘ 観客おおぜい
こういう構図じゃなくって
観客
演者 舞台 ❘ 観客おおぜい
観客
こんなカンジですね。
いっしょにやる。楽しむ。
こういう構図をつくるだけで
いとも簡単に、
全員が(時には)
大盛り上がりで
観てくれるように
なったのです。
これって、
飲食店さんのメニューにも
言えるんじゃないかと思うのです。
作る人 ❘ 食べる人
という構図だけじゃなくって、
作る側に引き込んでしまう
たとえその素人の腕前で
料理クオリティが落ちても、
満足になるんじゃないでしょうか。
たとえば、
アツアツのチョコソースを
最後にかけて
完成させるデザートがありますが、
これなんかも
最後のひと手間を
お客様と一緒に
完成させているわけです。
以前泊った旅館では、
目玉焼きと湯豆腐を
テーブルで作れる
専用食器を特注して
いましたが、
これも
「作る側に引き込む工夫」
でしょうね。
自分も一緒に作ると、
喜びも2倍になるのです
あなたのお店でも、ぜひ、
どこかのひと手間で
お客様を作り手に引き込む
そんな演出メニューに
してみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。