こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
12月3日はワンツースリー!で「マジックの日」です。
毎年恒例4回目!「世界の卵マジック」をご紹介。(その1)(その2)(その3)
まずは、ご存知マリックさんのたまごマジックです。
◆Mr.マリックの生卵トリック
桜吹雪(紙吹雪)と生卵を使ったトリックですが、さすがのインパクト大です。
マリックさんは、今でこそバラエティ番組でギャグめいたこともやられますが、若くしてマジック世界大会のテーブルマジック部門で優勝するなど、その超絶すごい技術と圧倒的な演出力に彩られた日本を代表するエンターティナーです。
なにせ、「超能力だ!」って多くの視聴者が信じこんで、社会現象になっちゃうくらいですから。
マリックさんは割と「たまごマジック」も色々演じておられまして、
古典的な卵マジックの現代風アレンジも素晴らしく、大変勉強になります。
ちなみにマリックさんの書かれたマジック本は判りやすく良質のネタも沢山紹介されておられます、忘年会向けに習いたい方にもおススメです^^
動画に移っているもう一方のマジシャン「ムッシュ・ピエール」さんは関西のプロマジシャン。
プロデビュー前の学生時代から「すごいのがいるぞ。」と有名な方でした。 私も学生でしたので、ご一緒に夜通しお話して、トランプマジックのアレンジを教えていただいたのは、とても良い思い出です^^
◆ジョルジュ・メリエスの『多産な魔法たまご』
今度はちょっと趣向のちがう映像を。大変古いものです。
撮られたのはなんと1909年、百年以上前ですね。
手に卵を持って握ると消えたり出たり、それを放り投げると・・・!
動画を見た方はお気づきのとおり、これは厳密に言うとマジックではありません。
この演者、ジョルジュ・メリエス氏は
「世界初のストーリー映画」を作った、歴史上初の“映画監督”なんですね。
ちなみにこの動画の翌年に撮った「月世界旅行」がその映画で、
初のSF映画でもあります。
実はメリエス氏は元マジシャンでして、「映像分野でマジックのようなことができないだろうか。」と、色々考えたんですね。
そして、試行錯誤の中で生まれたのが上記の映像です。
手つきもさすがマジシャンらしく、見せ方やテンポも現代のマジックショウで十分通用する素晴らしさです。
余談ですがこの映像を撮った場所は、パリにある「ロベール・ウーダン劇場」。
この劇場を建てたロベール・ウーダン氏は、魔術師みたいなカッコウだった怪しい当時のマジックショウからカッコイイ燕尾服のマジックを確立させた、「近代マジックの父」。
近代マジック発祥の地で、
SF映画の父が「卵マジック」を撮影したなんて、
マジック趣味のたまご屋としてなんだか感慨ぶかいです。
しかし、
ジョルジュ・メリエス氏が現代の特撮映画「シン・ゴジラ」や「ハリーポッター」なんかををみたら、さぞや驚くでしょうねー。
では、来年の12月3日に、また卵マジックをご紹介します!
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。