『シェフの気まぐれ料理』の新たなライバル
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
シェフの気まぐれ料理、
なんてメニューがありますが、
多めにある食材を使い切るためで
気まぐれではなく計算なんだろう・・
そう思っていたら
職人はホントに気まぐれ・ひらめきで
すごいものを作る。
そんな和菓子屋さんのツイートを見かけました。
「シェフのきまぐれサラダ」なるメニューを見るたびに「多めに仕入れた食材をその時々で効率よく使っているのだろう」などと想像していていましたが、考えを改める出来事がありました。
今日はヤケに力を入れた桜のお菓子を職人さんが作っていたので説明をお願いしたところ… pic.twitter.com/SkxHxvm9Tp
— 金精軒 (@kinseiken_jp) March 19, 2023
なるほど・・!
『普段描いているのと
ガラッと違う構想がフト
生まれる瞬間がある。』
とおっしゃっていた
人気漫画家さんもいましたが、
普段の高度な仕事と、
その周辺知識や修練が
新しい回路として突然結びつく
そんなことはたしかにありそうです。
例えば大谷翔平の二刀流を見て
「あー、あの食材とあの食材
フツーなら絶対組み合わせないけど
このやり方ならできるな。」
みたいに、思いつく。
そして普通なら
めちゃくちゃになりそうな
組み合わせでも、
基礎としての料理の知恵があるから
ちゃんと統一された
味のハーモニーになる。
そんなカンジがしますね。
孔子が70歳のことを
「従心(じゅうしん)」
と言ってまして、
「自分の思い通りにやっても
道を踏み外さなくなった」
という心境を指しています。
『きまぐれ料理』は
料理人の「従心」状態のこと
なんじゃないでしょうか。
だとすると、料理人さんは
いろいろめちゃくちゃな料理を
もっと考えてみるべきですね。
あと、この気まぐれ料理に
ライバルがいるとすれば、
AIのレシピ、AIの料理
でしょうか。
そもそも常識がないですから、
とんでもない組み合わせの
とんでもない美味な料理を
考えそうです。
試しにchatGPTに
「たまごとコーラを使った料理を考えて」
と質問してみると、
こんな料理を提案してきました。
コーラ煮卵
【材料】
– 卵 4個
– コーラ 350ml
– 醤油 大さじ2
– みりん 大さじ2
– 薄口醤油 小さじ1
– にんにく 1かけ
– しょうが 1かけ
【作り方】
1. 卵を茹でて殻をむき、鍋に並べます。
2. 別の鍋にコーラ、醤油、みりん、薄口醤油、にんにく、しょうがを入れ、混ぜ合わせてから火にかけます。
3. 材料が沸騰したら弱火にして10分くらい煮込みます。
4. 火を止め、液体に卵が浸かるようにして冷蔵庫で一晩寝かせます。
5. 一晩たったら、煮汁から卵を取り出します。食べる直前に好みの大きさにカットしたら完成です。
とても変わったレシピですが、コーラの甘みと醤油の塩味が絶妙にマッチし、プリプリの卵白とコーラ風味が絶品です。是非一度お試しください。
いや、これやってみると
かなり美味しいんですよ。
おそらく豚の角煮の応用です。
経験を積んだ職人のきまぐれ料理と
素人の思い付きをサポートするAI料理
この対決・・・
こんな構図がごく近い将来に
生まれてくるかもしれませんね。
逆に突飛なアイデアを
大人気繁盛メニューとして
使いこなすチャンスになるかもしれません。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。