小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

カンガルー料理をなんと名づけるか

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ひょんなことから

カンガルーの肉

を手に入れまして、
調理して食べてみました。

どう食べるのが
美味しいのかなぁ。

と悩みましたが、
日本の珍味料理店さんで
見かけたメニューに倣って

シンプルな
ソテーに近い料理が
ええかな、と

ズッキーニとインゲンと
一緒にスパイスで焼いて
食べてみました。

おもったより
ずっとくせがなく
食べやすかったですね。

歯ごたえがしっかりしていて

「オレは肉を喰ってるぞ!」

という感覚に
どっぷりひたれます。

 

初めてで
ちょっと不安だったので
しっかり火を通したのですが
もうちょっとレア気味でも
良かった気がします。

次食べる際には
フライや煮込み
低温調理など
いろんな食べ方を
試してみたいですね。

 

さて、
このカンガルー肉ステーキ。

オーストラリアでは
何と呼ばれているか
ご存じですか?

 

「ジャンピングステーキ」

だそうです。

なかなか面白い
ネーミングですよね。

この名づけに、
飲食店さんで
繁盛するメニューのコツが
含まれているんです。

 

◆抵抗感・罪悪感をどう減らす?

オーストラリアは
動物愛護が強い国
なのですが、

日本でも

「カンガルー」と
いえば『カワイイ』

という感覚が強いですよね?

『カンガルー肉ステーキ!』
と打ち出すと、

「ちょっとかわいそうだなぁ。」

となる向きも
あるんじゃないでしょうか。

ですが、
跳ねるカンガルーの
『特徴』だけを
うちだした

「ジャンピングステーキ」

という呼びかたは、

「あのカワイイ
生き物を食べてる」

という残酷感を
やや薄めつつも
「めずらしさ」と
「食べてみたい」
という興味を引き出せる

良いネーミングじゃ
ないかと思います。

 

◆飲食店さんの魅力訴求にも!?

こんな風に、
何か抵抗感になりそうな
素材やメニューがあれば、

特徴だけを抜き出して
メニュー名を変えて
出してみるのは
おもしろいんじゃ
ないでしょうか。

たとえば卵では
黄身のコレステロールを
気にされる方が
いらっしゃいます。

 

僕自身は黄身の
長寿健康や美肌への
ばつぐんの効果を
知っていますが、

ネーミングにまで
入れてしまって

「美肌な人が食べる
黄身たっぷり玉子焼き」

みたいな
打ち出しをすると
魅かれる人がいるかも
しれません。

また、
欧米では
黄身を使わない
白身だけのたまご料理
も一定の人気があります。

とはいえ単に
『白身オムレツ』では
ちょっと「食べてみたい」
魅力が薄い気がします。

 

たとえば
白身は油分がほぼゼロです。

黄身100gに1400㎎含まれる
コレステロールは、
白身にはたった1㎎しか
含まれません。

たまご一個でも白身だけなら
二百分の一に。

『コレステロール
200分の一白オムレツ』

みたいな
伝え方をすると
魅力的に映る方が
いらっしゃるかもしれません。

サーモンのクラムチャウダー
よりも、
氷点下30度の住民が
毎日食べる超あったか
クラムチャウダー

みたいなほうが
目を惹くわけですよ。

 

ぜひ、
たまご料理の魅力の伝え方も
いろんな切り口で
伝えてみてくださいませ~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること2023年12月18日