たまごが先?鶏が先?(「鯛のおかしらつき」について)
あと一週間たらずでメデタイ新年ですね!
先日たまたまTVを見ていましたら、鯛の「おかしらつき」という言葉について、解説していました。
「御頭」じゃなくて、「尾頭」が正解との事。
一匹まるごと、という意味ですね。
ふーん、じゃあなんで尾が先なのかな? と思っていたら解説者が「ご覧の皆様も『なんで尾が先なの?』って思いましたよね?」・・、狙いどおりに誘導されています。
左右、と書くと「さゆう」
右左、と書くと「みぎひだり」と言います。
東西、と西東、も同じ。
もともと左右(さゆう)・東西(とうざい)という言い方(音読み)があって、やわらかい訓読みにしたい場合は、区別するために言葉を逆にしていたんだそうです。
つまり上のタイの場合は、もともと「頭尾(とうび)」という言葉があって「かしらお」と読んでもらおうとすると「とうび」とごっちゃになるので、「尾頭(おかしら)」と逆にしたんだそうです。
な〜るほど。
上下、老若、男女、貧富、衣食、いろんな対比の言葉がありますが、単なる順序でも意味があるんですね。
日本語にある音のやわらかさを優先する、という事でしょうか。
勉強になりました。
ところで商売柄、「卵と鶏どっちが先?」というハナシに時々なります。 これが結構面白いです。
バイオ関連、文学部出身、クリスチャン・・ それぞれ考えもしなかった論拠で語ってくれます。
「たまごソムリエ」のコンセプトとはズレますが、こんな話題も『酒の肴』としてどこか「おいしさ」づくりに貢献するかもしれないですね。
そのうちにご紹介できれば、と思っています。