「なぜ夜は暗いのか?」・・・という質問のスゴさ
こんにちは。こばやしです。 台風一過、いよいよ夏休みですね。 さて、本日はたまご以外のお話を少し。
「『なぜ?』を五回繰り返せ。」
これは、トヨタの生産現場で語られる言葉です。
徹底的に、原因追究し、問題を改善していく姿勢を表しています。
さて、この「なぜ?」という言葉。
最近読んだ本の中で、一番ビックリした「なぜ?」が、下記の質問です。
「な ぜ 夜 は 暗 い の か ?」
なんと、 「科学的な見地に立つと、夜が暗いのはおかしい。」
そう提唱した科学者がいたんです。
えっ・・!? 夜は暗いのはあたりまえじゃないの・・・・・・?
だって光がないんだし・・・。
そう思いますよね?
でも、この疑問が発表されるやいなや、「そういやそうだ・・!」と大論争を巻き起こすことになったんです。
さて、夜が暗くてナニが「おかしい」のかと言うと、
恒星(光る星)の数が、宇宙に無限にあるならば
地球から見て、空全体が隙間なく「星からくる光」で埋めくされるはず
となると、夜は明るくないとオカシイのではないか・・・・・・?
これは「オルバースのパラドックス」と言って、驚くことに百年以上に渡って解決されない難問だったわけです。
すごいですね!夜空が暗い理由を誰も証明できないなんて、ゾクゾクします。(^^)
結局この問題は、「宇宙が膨張し続けている」事が判明したことで解決します。 「宇宙の外っかわ周辺にある星」の光は宇宙膨張のスピードを追い越せないため、地球まで光が届かない・・・。 結果「夜が暗くなる」ということが分かったのだそうです。
メカニズムもスゴイですが、それよりもなによりも、
この、「夜は暗いものだ」という純然たる事実、世の中ほとんどの人が持っている「あたりまえ」。
ここに疑問を持てたことに、素晴らしさを感じます。
ゲームは子供がするもの? → 大人ターゲットの「ニンテンドーDS」
ブランドは大切? → 顧客アンケートで商品開発の「無印良品」
サーカスに猛獣(動物)は必要? → 人間だけ・ダンスと感動の「シルク・ド・ソレイユ」
業界の「常識」、人の持つ常識をまず疑ってみることから、大きなチャンスが出てくるのかもしれませんね。
良い刺激になりました。
あ、下の本です。面白いですよ。
(参照):「科学という考え方」(田中三彦著・晶文社)