東の鶏・・・? 東鶏冠山に行ってきました。(中国)
こんにちは。こばやしです。
少し前ですが、所用で中国の大連へ行っておりました。(上の写真は、司馬遼太郎「坂の上の雲」でも有名な、二○三高地。)
また、合間で「東鶏冠山」なる山に登ってきました。
東のニワトリ・・・、なんでこんな名前なのかというと、
大連市旅順口区の北“東”側にあって山のカタチが鶏冠(とさか)に似ているから、との事。
このトサカ山、実は日本人にとってとても重要な意味を持つ場所なんです。 100年前、日露戦争の際に大連市を見下ろす好立地であるこの東鶏冠山をめぐって、なんと4か月もの間日本とロシアが血みどろの戦いを繰り広げたんですね。 ここを死守するロシア軍は、20万樽のコンクリートを用いて大要塞を築き、日本軍を待ち受けたのだとか。 双方多くの死者を出し、最後は203高地を日本軍が占領したことから戦局が一変し露軍の降伏で戦闘の幕を閉じます。
現在は歴史公園になっていて、私もその要塞を見学してきました。右がその写真。
ロシア軍の塹壕地は巧みに隠され、数キロ先まで煙突を延ばした厨房跡なども残っており、長期戦に備えたロシア軍の周到さとそれに臨んだ日本軍の大変さが伺えます。 あちこちに今も残る弾丸で穴だらけの塹壕、はるか中国の地にてこれだけの諍いが起こった悲劇に心動かされます。
■中国のたまご料理
さて、話変わって中国の玉子料理と言えば、チャーハン。
当地で食べたチャーハンは日本に比べると極めてシンプルな味でした。 ちょっと塩っ気があるくらいで、たまご&ご飯以外の具はほとんどナシ。 主菜の濃い味料理と一緒に食べることを想定しているからでしょう。 どかーん!と山盛りに皿に出てくるのが中国流。 味は、何処へ行ってもさほど差は無かったように思います。
反対に、 ゆでたまご。 これには、いろんな味、多様性があります。 塩漬けのたまご、発酵させた皮蛋(ピータン)、お茶や醤油で煮込んだ「茶鶏蛋」、糠にて長期発酵させたとてもクセの強い発酵たまごもあります。
「おいしさ」を追求する貪欲さ、さすがの歴史の重みを感じる料理の数々に、感動しつつ勉強させてもらいました。(^^)