小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ワクワクすること 記事一覧

僕たちのSDGsのささやかな取り組みとして

「もったいない」を商品にします。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

僕たちの仕事には目的がありまして、

 

「生命の源である卵という食材を通して」

美味しさと健康をお届けすることなんです。

 

たまご、という「いのち」を大切に扱う

これがとっても重要なことなんです。

 

ですが、

残念ながら、

お客様のお手元の届けるにあたり、

一定の品質以下のものができてしまいます。

 

良いたまごをお届けしようと思えば思うほど、

厳しい理想にするほど、

規格外のたまごがふえてしまいます。

 

たとえば、見た目。

たまごの殻って、

じつは色んな柄がついてます。

濃い部分

薄い色のぶぶん

白っぽいところ‥‥‥

 

多少なら問題ないですが、

あまりに目立つものは

「なんじゃこりゃ…!?」

 

と不信につながりますので、

 

僕たちの選別ラインで、

きちんと取り除いて処分しているんです。

 

ですが…

ホントにそれでイイのかな?と、

ずっと思っていたんです。

だって、中身は新鮮でおいしい、

何も問題ないたまごなんですよ。

大切な「命の源」として産まれたのに…

これだって人間と同じ、

見た目の「個性」なんです。

なので、

『最初っから説明しておけばいいじゃん。』

という事に気づきました。

 

「変な見た目のたまごだよ。」

ということ。

そこに、面白がって買ってくださるお客様を見つければ、

価値になるだろう。

そして、「もったいない」をなんとかしたい。

その想いに共感してくださる方がいらっしゃるだろう。

 

その名も

「かいじゅうのたまご」

まるで怪獣の卵のような、

変わった、

カッコいい見た目のたまごです。

 

もちろん、中身は新鮮おいしいたまごです。

まずは地場の小売店さん中心に

販売を開始予定です。

 

ちなみにこの商品

10年くらい前に、

出そうとしたことがあります。

 

社内で即却下になりました。

「お客様に失礼だ。」

「手間ばかりかかって売り上げ少ない。」

なんてもっともな反論でした。

 

ボク自身も、

「ちょっとでもお金になればラッキーだな。」

くらいの浅い考えでしたし。

 

でも‥‥‥

僕たちも、世の中も

考え方が変わった今なら、

ご理解いただけると思うんです。

 

見かけたら、

「あ!『もったいない』の商品だ!」

とぜひ面白さ、

生命の織り成すバラエティーさを

楽しんでみて下さいね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年10月8日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

突然ですが、

「たまご」と「なめこ」の共通点ってなんでしょう?

 

これ、どちらも「発音する口のカタチ」が同じなんです。

つまり、耳の不自由な方からすると、

どちらなのか判別がつかないんですね。

 

現代では、「障害を持つ方の利用しやすさ」が

共感を得られるお店づくりに

とても大事になってきています。

 

昨年、スターバックスは『聴覚に障害がある従業員が手話や筆談などで接客する店舗』を都内に出店、世界的に話題となりました。

 

また、米国のファーストフード・チェーン店Culver’sのように聴覚障害の方がドライブスルーで利用できるシステムを10年も前から導入している大手チェーン店も増えてきています。

 

マクドナルドのモバイルオーダーシステムも、

聴覚障害の方にはすごく評価されていると聞きました。

 

働く方も、利用する方も、

そういった姿勢がファンづくりのひとつの要素になってきているんですね。

 

視聴覚障害だけでなく、

高齢者の方のサポートなども

これから大事な要素になってきます。

 

たとえば、たまご料理で言いますと、

高齢者にとても多い障害

「嚥下困難」にすごく有効なメニューが作れます。

 

つまり、飲み込む筋肉が弱っていて、とてもむせやすい

そんな方に有効なメニュー。

 

たとえばぷるぷる感を高めたオムレツ。

とろふわな食感を飲み込みやすさに特化する事で、

嚥下で苦労される方に、とても喜んで食べてもらえるメニューになります。

たまごスープもそうですね。

嚥下障害の方は、水分がとても取りにくいのですが、

とろみのあるスープはとても飲みやすいんです。

 

たとえば定番メニューで

「お味噌汁」を2種えらべるサービスのお店ってありますが、

 

今後はそこに「たまごスープ」とか

「かきたま汁」なんかを入れると、

高齢の方など嚥下障害の方にも喜ばれるのではないでしょうか。

 

以前は「そういうもの。しょうがない。」

となっていた考えも

「どうにかしよう。困っている人に判りやすく」

という考えになってきています。

 

たとえば、メニューの色づかいで

弱視の方にも読みやすくしたり、

フォントでも難読症の方がすごく読みやすいUDフォントもあります。

ぜひ、困っている方の視点で、

メニューやサービス開発を、

たまごもご利用くださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年10月3日

飲食店さま、洋菓子店様、小売店さまに向けての内容です。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

少し前からですが、

全国あちこちのドン・キホーテで

「担当者仕入れしくじり市」

なるものが開催されていますね。

 

 

コロナ禍で思ったように売れず倉庫がいっぱいで、次の激安商品が仕入れられない!

 

面白いですね~。

商品点数の多いドン・キホーテさんでは切実な問題ですよね。

 

戦略的には、

失敗やマイナス点を積極的にあらわすことで

共感してもらい、くすっと笑って買っていただける。

そんな狙いもありそうです。

 

僕たちのたまごでも、

マイナス点を活かした

似たような商品があります。

 

僕たちは、毎朝農場から選別場に集卵したたまごを、

選別後に夕方即出荷しています。

でも…

その日の内には着かないんですよね。

かならず翌日以降になります。

 

また、商品の単位が一番小さいもので18個入り。

産みたてのうちに全部食べ切っていただくのは、

難しい量です。

 

そこで、

時間が経つほど美味しくなるたまご」

を考えてみたのです。

『焦がし香味たまご』

って言いまして、

新米のもみ殻を焙煎して、

香ばしい香りと共に産みたてたまごを封をして

お送りするんです。

 

すると、

ピラジンって言う成分なんですが、

お釜で炊いたおコゲの香り、

焼きおにぎりの香ばしい香りの成分

 

そんな食欲をくすぐる香りが、

お届けまでの間に卵に付くんですね。

これがまたウマい!んです。

 

四国の田舎だから、

お届けまでに一晩かかる。

その時間が、

たまごをより美味しくしてくれるんです。

 

また、冷蔵庫で保管している間にも、

香りがじっくりついて美味しくなる。

そんなたまごです。

 

あなたのお店のメニューでも、

弱みをPRすることで、美味しさや魅力になります。

お出しするのに時間がかかるメニュー

採れた時にしかないメニュー

 

あと、

「今年苦労したけどイマイチ売れなかったイチオシメニュー」

なんてのも見たことがあります。

よく売れてました。

どんなものでもぜひプラス思考でファンづくりのヒントにしてくださいませ!

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年09月30日

飲食店様向けのテーマです。本日はたまごじゃないお話を。

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

『スマホで漫画がつくれる』

がコンセプトの

新Webサービス「World Maker」β版が提供開始されていて、

話題になっていますね。

なんと!漫画が描けなくても、

ストーリーとセリフを入れるだけで

フォーマットからコマ割りやキャラクターが選べて

マンガになる

そんなサービスのようです。

もしかすると、

飲食店さま

洋菓子店さまで

ファンづくりに

とても有効に使える可能性があります。


まず、情報発信のいちジャンルとして、

マンガ的POPや

マンガ的広告チラシというものがあります。

たとえば上記は、

Amazonで売ってる

「ガムトーク」というカードゲームのページ。

 

ニュースレターなんかも、

マンガ形式で出している企業さんがたくさんあって、

 

また最近では、

お店のメニューや商品、こだわり紹介や

初来店のシステム説明に、

マンガを使う飲食店さんも増えてきました。

 

それはやはり、

「伝わりやすい」から。

 

この「マンガ」というスタイルは

日本人にとてもなじんでいて、

伝えたいことを

とても分かりやすく伝えられる

有能ツールだからですね。

 

たとえば、下記は、ウチのHPにある

当社の紹介文章ですが、

「おいしい」たまごとは・・??
皆さん「『おいしい』卵ってどんなの?」と聞かれると、どんな卵を想像しますか?
「そりゃ盛り上がりがすごくて、カラが硬くて、それで黄身の味が濃厚で香りが良くて・・」
こんな感じのイメージではないでしょうか? でも、それだけじゃないんです。

・・・・・・と書いてあります。

これを、ボクがテキトーにマンガっぽくしてみたら

どうでしょう??

なんか読みやすくなりませんか?

 

ただ…

これって

つくるのは

めんどくさいですよね。

コマ割りとかもよく分かんないですし。

 

きちんと作ろうとすると

プロの漫画家さんがとても苦労されているくらいですから、

 

専門に請け負って

マンガ風のチラシやメニューを作成する

デザイン会社さんだってたくさんあります。

 

素人ではムリ…

そこで、冒頭の「world walker」ですよ。

 

マンガのストーリーじゃなくって、

あなたのお店のメニューこだわりや

お伝えしたいストーリーを

 

文章を打ち込むだけで

もし、

絵心ない方でもマンガにできるなら…!

けっこうなかなか役立つ

お店のツールになるんじゃ

ないかと思ってます。

 

現在はベータ版で、テスト配信のみ行っているようですが、

いずれ正式に出てきたときに、

ぜひ活用してみると面白いんじゃないでしょうか!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(追記:一般公開されましたね!https://worldmaker.app/

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年09月19日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

「ルパン三世」次元大介役の声優

小林清志さん、ご勇退されるんですね。

本当にお疲れさまです。

 

50年もつづけられたんですね。

警察24時のナレーションも好きだったなぁ。

 

さて、僕たちも、めざせ50年!で続けているものがあります。

 

取引のあるお客様に、

毎月ニュースレターを

お送りしているんですね。

 

その名も

「たまごのソムリエ ご繁盛通信」

名前のとおり、

お店のご繁盛につながる

ちょっとしたお役立ちの情報に

なればいいな、

という想いで続けております。

 

まいとし11月ごろに、

次年度の方針を立てるんですね。

 

「来年はどんなお役立ちができるかなぁ。」

ということを、

スタッフと話し合ったとき、

とうしゃ随一のベテラン、コハシ部長が

 

「じゃあ、たまごの情報発信はどうでしょう。」

 

「意外とお客様もご存じないことがありますし。」

 

「ニュースレターで。」

 

「毎月」

 

って、アイデアを出してくれたんですね。

 

なるほど!

……と思いましたが、内心、

(ええ…!?毎月ってできるかなぁ。早々にストップしちゃったら恥ずかしいな~…。)

なんて思ってました。

 

でもみんな乗り気になってくれてまして、

とにかく知恵を出し合おう

ってことでスタートしました。

 

それが、今月で55号。

ちゃんと続いてまして、

ありがたいことです。

スタッフの会議でも、

来月コラム担当の者中心に、

あーでもない、こーでもない

と議論していまして、

「健康情報が3ヵ月続いてる。ちょっと変えよう!」

なんて話し合ってます。

 

ちなみに今月は、

営業スタッフからは「うずらたまご」の活用について。

あと、僕が「メニューにつかえる珍しいたまご」について。

 

続けてみて思ったのは、

お客様のため、と言いながら、

 

僕たちの仕事の見直しにすごくなっているということ。

 

じつは「情報をお伝えしよう」

って考えてみて、

『書けない‥‥‥』

っていうことが良くあるんです。

 

そんなときは、

取引先さんのメリットになってない

…のですね。

 

「これ知ってもらいたいよね~。」

なんて思ってみても、

自分達がラクになるだけの

方法だったりして、

 

そんな場合、

「おきゃくさんに〇〇な良いことが~」

って書けないんですね。

 

たとえばネタにこまって

『うずらたまごのこと書いてみよう。』

くらいだと、

メニューにしたときにこんなメリットが!

って表現できないんです。

 

考えることで、

こんどは仕事の中で

ちょくせつお客様に

ご説明する際に、

 

ちゃんと視点を

「お客様が…」

っていう2人称での視点に

切り替えられるささやかな訓練になっていると感じます。

 

おかげさまで、

「面白かったよ!」とか

「こんどこのレシピちょうだい。」

なんておっしゃってくださったり、

 

第一号から残してくださっている

お客様もいて、

ホント感謝です。

 

ありがとうございます!

ブログとともに、

50年!の目標で

続けてまいる所存でございます。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年09月7日

本日も飲食店さんご繁盛へ向けて、の内容です。

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ドムドムバーガーはじめた高級和牛バーガーの

完全キャッシュレス新業態が話題になってますね。

 

「セルフレジ」も増えてきましたが、

電子マネーのみ、ってのはまだ

かなり珍しいんじゃないでしょうか。

 

ドムドムバーガーって

コロナ禍でも前年比で109%と

どんどん業績を伸ばしているんです。

 

今の社長さんは非常に面白い方で、

「丸ごと!!カニバーガー」なんていう

非常識商品を開発して

SNS中心で話題にし、

あっという間に黒字化した方です。

 

今の取り組みを見ていると、

いっけん型破りなようで、

飲食店さんや小売店さん

にとって必要な

 

非常に理にかなった戦略

取られているんじゃないかと思うんです。


商いって、

「お客さんに喜んでもらう事」

のためにやるわけです。

 

その手段が、

商売ごとにちがう業務。

 

で、その「業務」って、

2つに分かれるんですね。

 

1つは、ちゃんとやらないと不満になるけど、

完璧にやっても超よろこんではもらえない業務。

 

レジの会計作業がそうですね。

モタモタしたり、まちがえると怒られますが、

100点満点カンペキに

支払い対応ををこなしたからって、

そのレストランさんに「また行こう。」

とはなりません。

 

そしてもう一つが、

やればやるほど喜んでくれて

お客様の感動とか満足が

増えていく仕事。

 

どちらも大事ですが、

前者の業務を

できるだけ少ないコストで

カンペキにできて、

後者の業務に

もっと時間をかけていく

 

これが重要なんだよ。

あるご飲食店のオーナーさんに

そう教えてもらったことがあります。

 

ドムドムバーガーさんのやってること、

まさにコレだなぁ、と思いました。

会計は「電子マネー化」で

手間を省きつつ

ゼッタイ間違えない。早い。

 

商品は

カニ一匹丸揚げとか

和牛の手の込んだ料理とか、

おもてなしの重厚化とか、

 

フツーは飲食チェーン展開では

やらないような

めんどうくさいサービスで

満足度を高めていく。

 

そういえば、

ドムドムは分厚い厚焼たまごだけを

はさんだ「手作り厚焼きたまごバーガー」

という商品があるのですが、

ひとつずつ手焼きしているんですね。

 

「玉子焼きのみ」っていう具はかなり

めずらしいカンジですが、

考えてみれば、「厚焼たまごサンドイッチ」は

けっこう昔から一ジャンルとして

関西中心に有名店があり、確立していました。

キワモノに見えても、

基本はおさえて、という発想を

されていらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

ですので、

たとえばあなたのお店でも、

汚れのふきやすい内装にするとか、

電子会計を推奨する仕組みにするとか、

より手間をかけずに

「できて当たり前だけど喜ばれない業務」

のカンペキを維持しつつ、

 

余った時間で、

いままでやりたくてもできなかった

お客様に感動してもらえるメニューや

サービスを始めてみる

 

ふだんの仕事のメリハリ化を、

見直してみてはいかがでしょうか。

 

僕たちが83種のたまごを

毎日お届けしているのも、

感動のおもてなしにつながる、

この後者の業務のおてつだいなんですね。

 

なので、こちらの方はめんどうくさい

手間をかけております。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年09月6日