こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
少し前ですが、アカデミー賞7部門ノミネート映画『オデッセイ』を観ました。
「地球から2億5000万キロ離れた火星にたったひとり取り残される」という絶望的状況で生き残ろうと頑張る主人公のお話ですが、さすがと言いますか、とっても面白かったです。
「どうやって生き延びるか」
というのがテーマですから、当然食料のお話しになりまして、食べ物が仕事の小林にとって興味津々の展開でした。
なにせ、地球から片道4年かかっちゃうくらい遠いわけですから、迎えを待つにしても、その間の食事をすべて自分でつくりださないといけないわけです。 どうすれば・・・! はぜひ映画をご覧くださいませ。
◆未来の火星基地で鶏を飼う!
さて、「オデッセイ」と広告コラボしているSF漫画「宇宙兄弟」では、月面基地に「農場」を作り、野菜を育てます。
ここでも『たんぱく源』については示されていませんが、何年も宇宙基地ですごすとなるとやはり“肉っ気”が必要になりますよねー。
そこで、ニワトリさんなんです。
そして卵。
なぜかと言うと、ニワトリさんは
(1)畜産動物の中では極めて飼育&処理がカンタンである事
(2)“無宗教”であること
この2点が大きいんです。
たんぱく源として“肉”を得ようと思ったら、「屠殺」という作業が必用になります。ウシだったら、飼うのも大変ですが殺して食肉にするのもスゴク大変ですよね? その点、鶏卵だったら殺さなくても毎日良質のたんぱく源(たまご)が手に入るわけです。
そして、宗教の戒律がすくない食材であることは、すっごく大きなメリットなんです。 たまごは無宗教食材なんですね。
単独の国家が火星基地をつくるのならいざ知らず、ISS宇宙ステーションのように多国籍クルーが参加することを考えた場合、「宗教的規制の最も少ない経済動物」であるニワトリを飼育するのがまぎれもなく理想です。
イスラム教でもユダヤ教でも緩いヒンドゥー教の方でもちゃんと食べられる訳ですから。
例えば豚肉を戒律で食べないようにしている方は、世界で15億人7000万人。実に地球の4人に一人です。 牛肉を食べられない方は、7人にひとり。
以上の理由から、将来の火星基地には、きっと!ニワトリさんが飼われて、たまごが名物になっているハズです^^
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。