こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
NHK朝ドラ「ごちそうさん」が本日最終話でしたね。ラストの25週連続で視聴率21%超えということで、沢山の方の心をつかんだ良いドラマだったとおもいます。(^^)
このドラマが素晴らしかったのは、「食を通じて皆が元気になる」様子を全編通じて丁寧に描いたところですね。 例えばドラマでもついつい暗くなりがちな戦時中のシーン。 大変さや悲惨さを伝えながらも、「美味しいものを食べる。食べさせる!」という理念(信念)で周囲の人を明るく幸せにしていく様子は、非常に観ていてワクワクしました。(^^)
辺見庸さんのエッセイにも、「人は食べているいるときならば胃袋で連携できるかもしれない」という言葉が出てきます。 どんな状態でもどんなに考え方の違う人同士でも、美味いもの食べながらケンカしたりできないんですね。 「食」が世の中を元気にする。 このメッセージはささやかながら世の食にたずさわる私にとっても、非常に元気になれる心に残るキーワードでした。
◆たまご料理のシーンが非常に印象的
第一回から始まる一週目のテーマが、大正モダンあふれる「ふわとろオムレットライス」。そして二週目が「黄身半熟とろとろのスコッチエッグ をどう作るか」という事でした。 これが特に最初だけあって、メッチャ美味しそうに丁寧に撮ってくださっているんですね。いや、全編通して大きな情熱をもって食べ物をすごく「美味しそうに」撮ってくださっていたと思います。(^^;)
また息子活男が「兵隊さんの『ごちそうさん』になる!」と決意した、濃厚で透き通るような「たまごの黄身の粕漬け」。 卵白を使った、ふわふわ真っ白のお菓子「ハモニカ」。 材料が無いなかで工夫した投入のオムレツ。 鶏さんも飼ってましたしね!
貴重品であり高価でありながらも、日本人の大好きな食材であり続ける卵を、食文化の中でたっくさん紹介してくださったこと、本当にうれしく思います。
「人は頭ではだめでも、食っているときくらいは胃袋で連携できるかもしれない」
なにせ、作中の時代、大正→昭和20年代にかけては卵は今の換算で一個数百円もする高級品。 にもかかわらず昭和20年後半には世帯当たり270個も食べているほどの世界有数の卵好き民族です。
このドラマを見て、「作ってみました!」という方がツイッターやフェイスブックでもたくさんいらっしゃいました。 世の中に美味しいものがあふれる元となったドラマが大ヒットとなったこと、単純にうれしいですね。 これをきっかけに料理好きになってくれる方がたくさん生まれますこと、楽しみにしています(^^)
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
※そういえば、下のリンクから、今まで出てきた美味しい料理がすべてレシピ紹介されています。思い出しながら作ってみるのもなかなかグーじゃないでしょうか!
NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」め以子のごはん帳https://www.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/index.html