小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ワクワクすること 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

取引先さんの展示会に
参加しておりました。

 

新しい方とのご縁
いろんな新鮮なご意見もいただき、
大変実のある時間でした。

 

その際の昼食で、
ベトナム料理のキッチンカーを
取引先さんが呼んでくださってまして、

バインミーと
コーンスープをいただいのです。

これは珍しいなあ、
うれしいなあ。

と美味しく食べたのですが、
ふと見ると、
スープに模様が。

その展示会を開催した
企業のロゴと名前が浮いてる!

へー!
面白い気づかいです。

ボディの重いとはいえ、
液体に名前が書いてあるなんて
ちょっと予想しなかっただけに、
インパクトがありました。

 

◆たまごに文字のアイデアも面白い

たまごでも、
卵殻に可食インクで
印字ができるんですよね。

賞味期限以外にも
打つことができるので、

こういう、なにかちょっと
気遣いになるようなサービスを
お客様のお店と一緒に
考えてみるのも面白いのかも
しれません。

 

従来は、賞味期限印字なんかに
つかっているのですが、

文字で言うと
けっこういろいろメッセージも
打てるのです。

業務用のお客様にも
印字のうえお届けが可能ですので、

祝〇周年

とか

受験生がんばって!

とか、そんなメッセージを
たまごの殻に刻印することが
可能です。

 

海外では、
ユダヤ教の経典の一節を
印字したたまごもあります。

おもしろいですね~。

 

僕たちの持っている技術を
お店さんのアイデアで
さらに面白く活用できればな~と
わくわくしますね。

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2023年05月25日

昨日に続いて、たまご料理関連の
「色」の話を。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ご収録で呼んでいただきまして、
大阪の読売テレビ本社に参っておりました。

 

読売テレビさんの本社前って、

「名探偵コナン」の銅像が
建ってるんです。

しかも、仲間で写真撮影
みたいな雰囲気ですから、
早朝にもかかわらず、
小学生のお子さんが
そのメンバーに入ったみたいな
スナップ写真を撮ってる方が
いらっしゃいました。

なかなかステキですね~。

そして、
面白かったのは
探偵団メンバーの背後に・・・

黒犯人がいる!

 

ちょっと見落としそうなところに
こんなシャレが隠されているなんて
なかなか面白いです。

 


たまご料理でも、
こういう遊び心って
すごく大事だと思うんです。

気づく人だけ気づく
面白い演出があると、
ニヤっとするサプライズになって
たのしいですよね~。

 

例えば最近の可食プリンターでは
海苔に印刷ができます。

たまごかけごはんや
朝食メニューの海苔に
ちょっと仕掛けのメッセージが
あると・・・!思っている以上に
楽しんでくださるかもしれません。

 

 

 

江戸時代の料理本「卵百珍」に
「かもじ卵」という料理があります。

これは、「鍋炭」を白身に混ぜて蒸し
細切りにしたもので、
一見海苔やひじきに見えるのに
たまご料理という面白い見た目のメニュー。

(参照:かもじ卵 『万宝料理秘密箱 卵百珍』 | 文学オープンデータ共同利用センター

これなんかも今なら
イカスミで代用できるわけですが、
食感なんかも含めて
おもしろいサプライズな
料理メニューになるんじゃ
ないでしょうか。

 

特に黒い色って、
じつは卵の黄身とめちゃくちゃ相性が良くって
ものすごく映えるんですよね。

神は細部に宿る

という言葉もあります。
特にたまご料理は
自宅でも食べることの多い食材です。

その分だけ特別感を感じてもらう仕掛け、
ぜひ、普通ならやらない点でこだわると
すごく魅力が上がります。

ぜひ、あなたのお店でも試してみてくださいませ~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

(関連:お店のたまごメニューをより高そうに見せる工夫 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2023年05月18日

たまご料理の
クオリティを変えずに
時にはクオリティを落としても
満足度を上げてしまう。

そんな方法があります。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ぼくは30年ほど、
マジックと大道芸を
趣味にしています。

若いころのこと。

知り合いに頼まれまして
ある公務員部署の忘年会で
マジックショーをすることに
なったのですね。

報酬をしっかり
いただいたこともあって、

6名チームでしっかり
準備をして行ったのです。

会場が食事でワイワイと
盛り上がってるころ、
いよいよ出番がきました。

ところが・・・

だ~れも
マジックショウを
見てくれない・・・!

まったく盛り上がらない!
のです。

 

考えてみれば
当たり前でして、

大人数の部署、
上下関係もある
大勢の大人が集まる
忘年会ですから、

マジックをジッと
眺めるよりも、
お酒を注いでお互いで
話をしたいわけです。

頼んでくださった方だけが
気を使って「パチパチ」と
拍手をしてくれるんですが、
それすら周りの会話に
かき消されるレベル・・・。

 

申しわけなさと悔しさで
皆でやけ酒をあおったのを
覚えています。


 

これって、お酒の席に
かぎったことでは
無くって、

たとえば僕の手元に

『マジシャンのためのウケるキッズショーの作り方』(デビッド・ケイ著)

という専門書がありますが、

その中で

「観客やその親が
こっちを観てくれない
場合にどう対処するか」

についてなんと
43ページにもわたって
細かく解説されています。

 

それくらい
お互いが会話したい場や
お酒の席では、モノを見せる
難易度が高いわけです。


そして
それから・・・

何度もお酒の席、
忘年会なんかでマジックで
お呼びいただくことがありましたが

僕のウデの良しあしは
別として少なくとも
「最初っから観てくれない」
ということは一切
なくなりました。

それも、

たった一つのことを
しただけで。

それは・・・・・・

 

 

観客を舞台に
あげてしまう。

これだけです。

 

演者 舞台 ❘ 観客おおぜい

こういう構図じゃなくって

 

観客
演者 舞台 ❘ 観客おおぜい
観客

こんなカンジですね。

いっしょにやる。楽しむ。

こういう構図をつくるだけで
いとも簡単に、

全員が(時には)
大盛り上がりで
観てくれるように
なったのです。


これって、
飲食店さんのメニューにも
言えるんじゃないかと思うのです。

作る人  ❘ 食べる人

という構図だけじゃなくって、

作る側に引き込んでしまう

たとえその素人の腕前で
料理クオリティが落ちても、
満足になるんじゃないでしょうか。

 

たとえば、
アツアツのチョコソースを
最後にかけて
完成させるデザートがありますが、

 

 

これなんかも
最後のひと手間を
お客様と一緒に
完成させているわけです。

 

以前泊った旅館では、
目玉焼きと湯豆腐を
テーブルで作れる
専用食器を特注して
いましたが、

これも
「作る側に引き込む工夫」
でしょうね。

 

自分も一緒に作ると、
喜びも2倍になるのです

 

あなたのお店でも、ぜひ、
どこかのひと手間で
お客様を作り手に引き込む
そんな演出メニューに
してみてはいかがでしょうか。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2023年04月20日

少し前に
横浜山下公園を通ったのですが、
フラワーガーデニングのフェアを
やっていました。

横浜のいろんな造園業さんが
花のディスプレイを
しているんです。

これ、ステキですね~。

 

どれもキレイで
見ていて飽きないくらい
だったのですが、

いくつか特に
面白いものがありました。

 

なんというか、
ファンタジーの生活感を
想像させるというか
世界観を感じさせるものが
いくつかあったのです。

ただ花がステキなだけ
じゃなくって、
ドアがあったり
タンスがあったり、
線路があったり・・・

『誰かがそこに生きている』って
イメージが膨らむと、
ステキさも倍増して見えますね。

そして、これって考えてみたら
出展されている造園業さんの
施行のPRにもなりますよね。

 

じっさいの生活するお庭の様子や
エクステリアのイメージにも
通じるわけですから。

 

一見花を見せているようで、
自分たちの伝えたい企業の
“魅力”や“世界観”を伝えられる。

これってなかなか
やり手なんじゃないでしょうか。

 

こういう、おまけ的に
サラっと自社の価値
伝えていくのって、
僕たちや飲食店さんでも
役に立つ技術です。


 

我々たまごの世界でも
ただ美味しいだけじゃなくって
こういった『世界観』が価値になる
事があります。

 

たとえば、
たまごの味の良しあしと
ニワトリの育った環境は
必ずしも一致するものでは
ありませんが、

でもすごいド田舎感や
自然感が伝われば、
その卵の美味しさも
倍増しますよね。

 

アニマルウェルフェアなど
飼育に関する考え方

地場の農産物などを飼料にする
『もったいない』の考え方

地域的な地産地消や
逆に遠方のたまごの取り寄せで
非日常感や特別感を伝えたり・・・

 

いろんな周辺イメージの
伝え方もあるかと思います。

 

また、洋菓子店さまやご飲食店さま
であれば、
商品の名づけから店の雰囲気
開発秘話まで
いろんなものが物語や
イメージ膨らむものに
なります。

ぜひ、繁盛につながる
おもしろいイメージづくりに
トライしてみてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2023年04月20日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

シェフの気まぐれ料理、
なんてメニューがありますが、

多めにある食材を使い切るためで
気まぐれではなく計算なんだろう・・

そう思っていたら
職人はホントに気まぐれ・ひらめきで
すごいものを作る。

そんな和菓子屋さんのツイートを見かけました。

 

 

なるほど・・!

『普段描いているのと
ガラッと違う構想がフト
生まれる瞬間がある。』

とおっしゃっていた
人気漫画家さんもいましたが、

普段の高度な仕事と、
その周辺知識や修練が
新しい回路として突然結びつく

そんなことはたしかにありそうです。

例えば大谷翔平の二刀流を見て
「あー、あの食材とあの食材
フツーなら絶対組み合わせないけど
このやり方ならできるな。」
みたいに、思いつく。

そして普通なら
めちゃくちゃになりそうな
組み合わせでも、

基礎としての料理の知恵があるから
ちゃんと統一された
味のハーモニーになる。

そんなカンジがしますね。

孔子が70歳のことを
「従心(じゅうしん)」
と言ってまして、

「自分の思い通りにやっても
道を踏み外さなくなった」

という心境を指しています。

『きまぐれ料理』は
料理人の「従心」状態のこと

なんじゃないでしょうか。

だとすると、料理人さんは
いろいろめちゃくちゃな料理を
もっと考えてみるべきですね。

 

 

あと、この気まぐれ料理に
ライバルがいるとすれば、

AIのレシピ、AIの料理

でしょうか。

そもそも常識がないですから、
とんでもない組み合わせの
とんでもない美味な料理を
考えそうです。

試しにchatGPTに

「たまごとコーラを使った料理を考えて」

と質問してみると、
こんな料理を提案してきました。


コーラ煮卵

【材料】
– 卵 4個
– コーラ 350ml
– 醤油 大さじ2
– みりん 大さじ2
– 薄口醤油 小さじ1
– にんにく 1かけ
– しょうが 1かけ

【作り方】
1. 卵を茹でて殻をむき、鍋に並べます。
2. 別の鍋にコーラ、醤油、みりん、薄口醤油、にんにく、しょうがを入れ、混ぜ合わせてから火にかけます。
3. 材料が沸騰したら弱火にして10分くらい煮込みます。
4. 火を止め、液体に卵が浸かるようにして冷蔵庫で一晩寝かせます。
5. 一晩たったら、煮汁から卵を取り出します。食べる直前に好みの大きさにカットしたら完成です。

とても変わったレシピですが、コーラの甘みと醤油の塩味が絶妙にマッチし、プリプリの卵白とコーラ風味が絶品です。是非一度お試しください。


いや、これやってみると
かなり美味しいんですよ。
おそらく豚の角煮の応用です。

経験を積んだ職人のきまぐれ料理と
素人の思い付きをサポートするAI料理
この対決・・・

こんな構図がごく近い将来に
生まれてくるかもしれませんね。

逆に突飛なアイデアを
大人気繁盛メニューとして
使いこなすチャンスになるかもしれません。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

(関連:AIは料理の世界をどう変える? | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2023年03月21日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

卒業式シーズンですね!
縁ありましてPTA保護者代表として
祝辞を述べさせていただきました。

将来人生のなにがしかのタイミングで
「こんな考えを聞いた気がするな・・。」
と行動の後押しになれば、
と考えてお伝えしましたが、
それを考えている自分も
とても学びになりました。

真横で卒業生の
儀礼の様子を見ていたのですが
伝統ある荘厳な仕組み

ある意味「決まったカタ」の
素晴らしさがあるなあ、とも
思いますね。


そういえば、
卒業式のニュースで、
面白いものを準備している
中学校があります。

大きな卒業証書と記念撮影 諫早市・森山中 |【西日本新聞me】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/891629/)

卒業証書のバックパネル!
なるほど~!
卒業式後に写真を撮らない
親御さん生徒さんなんて
いないですよね!?

だったら、印象に残る
セットを準備してしまおう。
そういう協賛ですね。

なかなか粋なサービスです。

へー、と思って調べてみたら
けっこういろんな学校で採用
しているみたいですね。
いろいろニュースが出てきました。

卒業式って
格式や伝統がありますから、
あまり自由度あげて変革するのは
難しい気がしていましたが、
いろいろやりようがあるんですね。
モノは考えようだと
これまた良い刺激になります。

 

そして、
同じような特大パネルが最近、
学会でも使われているようです。

 

 

学会に参加すると、
経費精算や報告のために
「参加出席」を明確にする
必要があるんですね。

自分を映して撮影しておくと、

「ちゃんと行ってましたよ!」

という証明になるわけです。
合理的ですね~。

学会も卒業式も、
格式と自由度の制限は
よく似ているかもしれません。

そこを変革できるのは面白いですね~。

そして、「顔出し」じゃなくて
手前に立つタイプのパネル
飲食店さんや小売店さんでも
なにか面白いことが
できそうな気もします。

たとえば
「スペシャルオムライス食べました。
実食皆伝!」みたいな免許状を
パネルにしてみるとか。

ぼくたちたまご屋も
ちがったアプローチで
意外と伝統や慣習という理由で
思考停止しない工夫を

考えないとですね~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2023年03月10日