小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

豚の心臓と鶏インフルエンザ安全性のおハナシ

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

「豚の心臓を男性に移植」というニュースが話題ですね。

うーん、すごい。

他にも豚で

膵臓移植も成功しているそうで、

心臓病や糖尿病、たいへんな難病が

解決される世の中が、

もう目の前のようです。

 

「医学の進歩で、

今10代の子供は半分が

100歳まで生きるようになる」

なんて話を聞いた事がありますが、

 

もしかしてそれ以上、

自分の脳みそ以外は

ぜんぶ取り換え可……

なんて世の中になるかもしれませんね。

 

ところで、なんで豚さんなのか

ご存知ですか?

 

これは、

「体が人間ソックリだから。」

なんですね。

 

なんでも血管系がそっくりで

特に内蔵系が人の体と

すごく相性が良いのだとか。

 

その、ブタさん以上に

人類の歴史と共にいる鶏さん

 

ブタさんと逆で、

「人間と違っている」点が

大きなリスク回避になっているんです。

 

それは、「鳥インフルエンザ」。

 

時々ニュースに出ていますが、

鳥インフルエンザは、

日本でも近年、

被害が増えています。

 

昨年は、なんと52もの農場!で

鳥インフルが発生し

千二百万羽の鶏が

全国で殺処分になりました。

これは日本にいる鶏の10羽に一羽です。

 

今年も小規模ながら

10農場超えて発生しています。

 

この記事を書いている瞬間にも

鹿児島で発生の情報が上がってきました。

 

「人間に移らないかな?」

「メニューで卵を出してても大丈夫かな?」

 

ときどき、そう聞かれることがあります。

結論から言うと、

卵や鶏肉を食べても全く問題ありません。

食べて鳥インフルエンザに感染する可能性はゼロ、です。

 

政府見解でも、ハッキリと明言されていますね。

なぜなら、

ニンゲンとニワトリは

体の「規格」が違いすぎるから。

 

ウイルスってのは、

 

体内に入ったら

コンセントを指し

体のエネルギーをつかって活動し

自分のコピーををどんどん増やす

 

そんな「ロボット」です。

 

アニメ「エヴァンゲリオン」に

電源ケーブルで動く人型ロボットが

出てきますが、それとおなじですね。

アレがどんどん増えるようなものです。

そして、

ニンゲンとニワトリでは、

このコンセントの規格が全くちがう‥‥‥!

 

 

・・・ので、

鳥インフルエンザウィルスは、

ニンゲンの体内に入っても、

エネルギーが取れず、

電池切れで止まってしまうのです。

ですので、

人の体内に入っても

鳥インフルエンザウィルスは増えません。

 

したがって、コロナウィルスのように

人から人に増えていかないんです。

 

ニワトリが「殺処分」されるのは

あくまで他の鶏にうつさないため。

 

ちなみに豚のウィルスは

人間にうつりますし、

人のウィルスも豚にうつります。

臓器の移植に際しても、

懸念されているようですね。

 

「でも、変異してヒトにうつるかもしれないでしょう?」

とご心配かもしれません。

 

映画「列島感染」(2009)では、

鳥インフルが変異して

人にまん延するパニックが描かれています。

 

ただ‥‥‥、これは

「テレビを改造していたらバイクになる」

くらいの理屈なんですね。

 

同じウィルスとはいえ、それくらい違う

フツーにありえないんです。

(※豚が介在するなど特殊事例は厳しく対策されています)

 

業界としては、

鳥インフルエンザのまん延は非常に問題ですが、

飲食店さんで「食の安全」としての

懸念については、

どうかご安心して、ご使用くださいませ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 安心安全2022年01月13日