小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

たまごは国産95%だけど自給率は10%【危機に備える】

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

一昨日発生のトンガ海底火山噴火

大変な事態ですね。

1000年に一度の規模とのことで

遠く離れた

我が四国にも波が押し寄せ

船が転覆・攫われております。

とんでもないエネルギーですね。

 

トンガには船でも飛行機でも

近づけない状況が続き

詳細不明ですが、

徐々に通信がとれているとのことで

みなさん無事であれば良いのですが…

 

グーグルアースでトンガを見てみると

ホント「大洋のど真ん中」なんですよね。

本宮ひろしさんの歴史漫画「夢幻の如く」で、

織田信長が「『人類はローマで生まれた。日本は端っこの極東』って伴天連が言っておる。じゃあ、日本人はいちばん端っこまで冒険した勇気ある者の末裔じゃないか。」

というような感じのセリフがあります。

 

子供心になるほど!と思いましたが、

その考えで言うと

トンガはさらにすさまじい勇気の人達の集まり!

ぜひ、この難局を乗り越えて無事でいて下さること、

また早期の復興を願っております。

 

そして日本の僕たちもトンガの方々に頂いた

東日本大震災の助けを忘れずご支援すべきですね。

 

◆たまごは自給のリスクが…!

さて、こういった大災害、

もちろん日本でも起こり得ますよね。

 

トンガでも危急の問題としては、

飲み水と食料がとだえること。

 

軽石などで船が航行できなくなり

枯渇の危機が出てくるようです。

 

日本は、

たまごの国産率95%、

ほぼ国産のみをぼくたちは

食べているのですが、

じつは鶏卵「自給率」は10%しかありません

えっ!?どういうこと?

…とビックリされたかもしれません。

これは、飼料のせいなんです。

良質で安価で安定した飼料で飼育しようとすると

どうしても北米産中心の小麦トウモロコシ大豆などに

頼らざるを得ません。

 

どれも日本の狭い国土では、

ニンゲン向けならともかく

畜産動物にたっぷり食べさせる量は採れないんですね。

 

したがって、

もし、輸入が何らかの理由でストップした場合

日本でたまごは食べられなくなります。

 

これは卵にかぎらず、

食肉も同じです。

 

農水省のシミュレーションでは、

輸入がストップした際

まず止まるのが牛肉、次いで卵とのこと。

もちろん豚鶏肉も同様ですよね。

 

うーん、大変です。

ですので、

いま僕たちは「食用じゃない国産飼料」の活用をためしています。

 

すだちの外皮やムダになっている野菜・食材部分などを

ニワトリさんの飼料として活用していますが、

美味しくするため、のほかに

いざの危機に備える

こういう目的にもつながっています。

 

あらためて今回のトンガ海底噴火を受け、

重要だぁと認識しました!

 

あさっては当社の一年に一度の方針発表です。

こういった危機管理や

僕たちに今なにができるのか

についても、

しっかりみんなで話し合えればと思います。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 安心安全2022年01月17日