こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
小学生の息子が生き物にハマってまして、
「どれだけ長い名前の生き物がいるか?」
を調べて披露してくれました。
プエルトリコヒメエメラルドハチドリ
ウケグチノホソミオナガノオキナハギ
それぞれ17文字の鳥と魚
このあたりが正式なのは
最長になるんだとか。
へー!
じつは卵には
めっっちゃ長い名前の
専用調理器具があります。
Eierschalensollbruchstellenverursacher
って言います。
アルファベットで
38文字。
なが~い!
これドイツの発明品で、
直訳すると
「卵殻破断点誘発器」
ようするにゆで卵を割る器具です。
名前だけじゃなく
見た目もロングでして、
こーんなカンジの器具↓
上の丸い部分が
移動する重りになってまして
ゆでたまごに乗せたあと
重りを持ち上げて・・
ストンと落とすと
キレイに殻の上部が割れて
美味しい半熟たまごが食べられる、
というステキ器具です。
発明されたのは百年前の1907年。
フェルディナンド・フライシュマンさん
という方の考案です。
ドイツの朝食って、
半熟卵が伝統的なんですね。
エッグスタンドにのせて
ミニエッグスプーンですくって
ゆでたまごをたのしむ、
多くがこの食べ方をしてました。
ちなみに「カクテル」は、
このゆでたまごを食べるときに使う
エッグスタンド(コクティエ)が
語源との説があります。
それだけ日常的に食べてましたから
ゆでたまごオープナー的な
器具ってすごく
必要になるんです。
ただ、
この・・・
えーと
あえてカタカナ読みするなら
アイアシャルソルブヒストルヴォルシャア
でしょうか、
この器具は
上流階級でのみ
使われてました。
そういえば
ルパン三世のカリオストロ伯爵も
初登場時にこの食べ方してましたね。
じゃあ、
庶民はどうしていたかというと、
コレを使わず
『コーヒースプーンで
たまごのてっぺんをカツン!』
でおしまいでした。
あとナイフとか。
多少カラが入りますが、
まあいいよ、って感じですね。
なので、この
アイアシャルソルブヒストルヴォルシャア
は欧州ですごく
セレブなイメージ
があります。
このイメージは
かなり飲食店さんの
繁盛に活用できるんです。
◆日本の飲食店でもワクワクになる
たまご料理って
日常で食べられているぶん
飲食店さんで提供する際には
「非日常」
をどれだけたまご料理に
感じてもらえるかが
すごく大事なんです。
それにはこの
「卵殻破断点誘発器」は
めっちゃセレブ感が
演出できて
なにより
やってて楽しい!
という卵料理の
付加価値アップ器具です。
意外と安価に1600円くらいで
ネットで買えるものも
ありますので、
ぜひカフェさんなどでも
導入してみてはいかがでしょうか!?
あ、検索するときは
「エッグカッター」
で大丈夫です。
正式名で探しても
「なにそれ?」
となるだけですのでご注意を。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。
※余談ですが
Eierschalensollbruchstellenverursacher
は、いちおう3つに区切れて
eierschaleは「卵の殻」
sollbruchstelle は「破断点」
verursacher は「引き起こす」
という、つまり
『卵のカラに破断点を
つくる機器』です。
それにしても
いちいち書いてられない長さですね~。