イギリスで「最高のつまみ」と評された卵料理『スコッチエッグ』
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
急に真夏日にりましたねー。ビールの美味い時期になりました!さて、真夏の夜に一杯、となると重要なのは「酒の肴」、つまみです。
つまみとして重要なポイントは、健康的でそこそこボリュームがあって食べやすく、酒の味を十分引き立てる塩味や辛味や濃厚旨みがあること。どんな国でもそんなおススメつまみ料理があるのですが、本日は英国にて『最高の酒のつまみ』と評された玉子料理、「スコッチエッグ」の御紹介をします。
スコッチエッグとは、要するにゆでたまごが真ん中に入った「ミンチカツ」です。先のNHK朝ドラ『ごちそうさん』でも美味しそうなスコッチエッグが登場して話題になっていましたが、日本にも大正以前とかなり早い段階から入ってきておりました。
このスコッチエッグ、発祥のイギリスではなんと280年近い歴史がありまして、1738年にロンドンのピカデリーにあった百貨店『フォートナム&メイソン』でメニューに上ったのが初出。今日の英国では、屋台にレストラン量販店とあらゆるお店で食べることができる大衆料理になっているのですが、最も美味しいスコッチエッグが食べられるのはパブの料理と言われます。
ピクニックの冷めたスコッチエッグも美味しいし、ちょっと気取ったレストランで食べるスコッチエッグも美味しいのですが、やはりお酒と会話と共に楽しむのがロンドンっ子、英国人にとっては何にも代えがたいようです。
特に最高なのは飲み始めてから2、3時間後に食べるスコッチエッグである・・・・・・のだそうですが、3時間…って日本人の感覚ではもうエエカゲン帰ろうか、ってくらいの長さなのですがイギリスの皆さんはいったいどれくらい飲み続けるんでしょうか!?(^^;)
◆スコッチというけれど・・・
余談ですが、スコッチエッグとは直訳すると「スコットランド風たまご」、つまり英国のスコットランド地方を指すのですが、実は発明者はスコットランドとは何の関係もありません。ロンドンで店を構える料理人がウケを狙って「スコットランド風」と名付けたのがキッカケなんだとか。
うーん、 日本で生まれたスパゲッティ「ナポリタン」とか、名古屋発祥の「台湾ラーメン」みたいなモノですね。面白い。
◆お酒から肝臓のダメージを守るたまご!
ちなみに卵はお酒から肝臓を守るヘルスフードでもあります。メチオニンやコリンといった卵に豊富な成分が肝機能を向上させます。父の日も近いです、ぜひお父さんの晩酌に体を労わる「最高のつまみ」を、作ってみてはいかがでしょうか?
今週後半に「小学生でも作れるカンタンなスコッチエッグの作り方」を御紹介しますねー。(^^)
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(関連:ビールのジョーク・肝機能とたまご – たまごのソムリエコラム)
(参照:“Why Scotch Eggs Are The Perfect Drunk Food”)