なぜ茹で玉子は少ないお湯でゆでるべきなのか?
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
以前に「マツコの知らない世界」さんで出演させてもらった際に『ゆでたまごは少量のお湯でゆでるべき』と話したらけっこう大きな反響がありました。
(関連:「マツコの知らない世界」でご紹介した『究極のゆでたまご』作り方 | たまごのソムリエ面白コラム)
本日はなんでそうすべきなのかを、ご説明しますね。
その理由は2つあります。
その① 割れ対策
ヨーロッパの料理専門書なんかを見ていると、『ゆでたまごを作る際は沸騰させてはいけない』と書いてあることがあります。
これは、沸騰した際のグラグラ泡によって、卵が持ち上げられたり沈んだりすることで底面とカラがぶつかって割れてしまうから。
たしかに、70℃以上の熱があれば卵はじゅうぶん固まりますから、グラグラ沸騰させる必要は無いんですよね。
ただ……沸騰させずに高温を維持するのってすっごく面倒くさいですよね!?
それならそもそもの茹でる水の量を、卵の高さよりも低くしておけば解決です。
水が少なくてもふたをしておけば、蒸気でちゃーんとゆであがります。
東南アジアには「焼きタマゴ」なるものがあります。
これは、網やオーブンで殻ごと卵を焼いてゆでたまごを作る手法です。
つまり、熱が充分伝われば水が無くってもオッケーなんです。
その② すばやく冷やせる
美味しいゆでたまごには、加熱時間をキッチリ守る事、これが一番大事です!
例えば半熟なら熱湯に入れて6分半
この時間さえしっかりと守れば、誰が作っても極上のゆでたまごが作れます。
逆に言うと、冷やす際に手間取ってしまうと、出来上がりが変わってしまうという事です。
たっぷりのお湯でゆでた場合、
水で冷やして加熱を止めようと思っても、
すぐに冷えないんですね。
あわててやけどしないように鍋を動かすのもタイヘンですし…
でも、ちょっとの水で蒸すように加熱しておくと、上から水道の水をジャーッと入れるだけでサッと冷えます。
「お湯中で割れない」
「すぐに冷やせる」
単純ですが大きな要素です。
あ、あと、水道代とガス代が少なくてすむ、というのも大きいですよね!
チョットの水でゆでたまご
ぜひお試しくださいませ~。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。