ちょっと変わった
イラクのオムレツサンドを
ご紹介。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
オムレツって
『お皿にのせて食べる』
のが定番イメージですが
オムレツをパンにはさむ
オムレツサンド
というジャンルが
世界中にあります。
たとえば
オムレツ発祥のフランスでは
サンドウィッチ・ア・ロムレット
というサンドイッチがありまして、
バゲットにオムレツを挟んで
ラルドンというベーコンの生スライス
を一緒に挟んだ美味しい料理。
また、
以前ご紹介した
アルジェリア名物の
『フリットオムレット』
も、オムレツサンドですね。
(関連:魅惑のアフリカン卵サンド『フリットオムレット』 | たまごのソムリエ面白コラム)
さて、本日は
そんな世界のオムサンドの中でも
とびっきり変わった
美味しいオムレツサンドを
ご紹介。
『バギラ・ビル・ディアヒン』
イラクの朝食です。
なんと、
上から煮汁(スープ)を
かけて食べるオムサンド
です。
・オムレツを焼く
・ピタパンをお皿にちぎる
・そらまめを鍋で煮る
・豆ごとピタパンにかける
・上からオムレツを乗せる
という料理。
えー!
汁かけちゃうの!?
パンらしく
なくなっちゃわない?
なんて気になりましたが、
考えてみれば
「親子丼」や「牛丼」だって
ライスに汁をかけちゃってますが
『ご飯もの』ですよね。
この方式だと、
煮汁に含まれる旨味や
栄養成分も
余すことなく摂れますので
なるほどイラクの方々の
理にかなった生活の知恵
なんでしょうね。
◆たまご輸入大国なイラク
イラクの人は割とたまご好きです。
上記のサンド以外にも、
マフラマ・ビル・ポテイタ
(ジャガイモとハーブのイラク風オムレツ)
マフラマ・ラーム
(羊肉のイラク風たまご焼き)
など
広く食べられています。
うーん、おいしそう!
イラクは世界4位の
たまご輸入国でして、
年間2万トンちかく
消費量の8%を
海外から大量輸入しているんですね。
気候が熱く乾燥しがちな
西アジア地域は、
養鶏にちょっと向きにくい
風土でもありまして、
その分
インドなど南アジア圏から
多くの卵を輸入しているんです。
隣国トルコからも
大量に輸入していたのですが、
5年くらい前に
政治的に揉めて禁輸になっていたのを
覚えています。(いまはどうなんでしょう?)
中近東の料理は
東西の良いところを取り入れた
日本人にとっても新鮮で
楽しめる料理がたくさんあります。
ぜひ、あなたのお店でも
取り入れてみてはいかがでしょうか!?
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。
(参照:世界のサンドイッチ図鑑・誠文堂新光社
※めっちゃ面白いおススメの本です!カフェ経営の方も必見!)