祖母の絶品わんこオムレツと、冷めてもおいしいオムレツの話
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
小さいころ
亡き祖母のいた母方の実家に
泊まりにいくと朝ごはんに必ず、
トロトロのオムレツを作ってくれるのが、
めちゃくちゃ楽しみでした。
甘くてやわらかなオムレツ。
初めて食べて、幼心に感動したのですね。
「やわらかめ」「ちょっとやわらかめ」「ふわふわしっかり」
みたいな微妙な好みを、
兄弟ごとに作り分けてくれたんです。
思い返してみてちょっと珍しいな、
と感じるのは、
「たまご一個のオムレツ」
だったこと。
オムレツって、
たまご2個~3個でつくる事が
多いんですよね。海外も国内のレシピ本も、
たいていそうなっています。
ですが、
オムレツのおいしさって
実は「できたて」にあるんです。
焼きあがってすぐが、いっちばん美味しい。
ですから、
卵一個のオムレツを、
次々と焼いてもらって
常にできたてをたべる。
このわんこオムレツが、
本当の贅沢料理なのかもなぁ、
といまになって思いますね。
◆ちょっと冷めてもおいしいオムレツ
さて、ご飲食店様では、
テイクアウトメニューや
パーティ形式など場合によっては、
オムライスやオムレツを
すぐに食べていただけないことも
あります。
ちょっと冷めてしまう、
でも美味しく食べてほしい。
それには、コツがあります。
それは、
「植物性油」の使い方。
オムレツやオムライスは
フツーだと、たっぷりバターで
コクもあって香りも良くおいしい!
・・・のですが、
冷めてしまうとバターの
流動性が無くなり、食感が
イマイチになってしまいます。
ですので、バターの代わりに
オリーブオイルで風味を出し、
そして卵液にしっかりと
「マヨネーズ」を使うんです。
キューピーさんの研究では、
乳化した植物性油脂とお酢でできている
マヨネーズが、たまごの
たんぱく質構造をやわらかくし、
ふるふるの食感のオムレツにしてくれます。
しかも、この場合
冷めても食感は素敵なままの美味しさです。
◆じつは人肌の玉子料理が旨味最高
じつは人肌程度のあたたかさの
たまご料理って、いちばん「うまみ」を
強く感じるんです。
たまごかけごはんもそうですし、
親子丼だって熱々よりも
人肌のやわらかいぬくもりになった頃が
最もおいしく感じられます。
ただ…オムレツやオムライスの場合は
ちょっと冷めちゃうと、
「旨味」は良くても「食感」の問題が出てしまう。
ところが上記のように植物性油脂の力、
マヨネーズの作用で、
最もうまみを感じる人肌の温度帯を
オムレツでも楽しんでいただけるんですね。
ぜひ、お試しくださいませ~。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。