小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

オムレツの起源・語源を活かすメニュー3つ

飲食店さんに行くと、
「〇〇の由来」なんて風に
その料理の起源を
紹介してくださっている
卓上POPを時々見かけます。

 

ですが、
ちょ~っともったいない!
ぜひその由来の知識

雑学だけじゃなく
あなたのお店だけの
メニューにして活かすべきです。

 


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

『オムレツ』はその語源に
3つの由来・説があります。

お店でフツーに紹介しても
おもしろいですが、

これを応用して
新メニューにすれば・・・

あなたのお店のワクワクに
きっとつながります。


起源その①
はちみつ入り(オウェメーレ)
だったから説

ローマ時代全盛期(紀元前一世紀~)に

美食家アピキウスさんが書いた
世界最古の料理研究書(レシピ集)

『料理大全(De re coquinaria)』

というものがありまして、

そこに、
はちみつ入りのオムレツが
出てきます。

はちみつたっぷりで
コショウがはいった
デザートっぽい贅沢たまご料理でして、

筆者のアピキウスさんも大好物だったそう。

 

この当時の呼び名

『オウェメーレ』
(ハチミツ入りたまご)

が転じて→ オムレツ

になったという説ですね。

 

・応用するなら・・・

甘いオムレツは、
海外で定番のメニューもあります。

甘いジャムをのせたり
オレンジ系のソースかけて
オムレツを食べたり・・・

また、パンケーキ風にして
ベリーやバナナ、生クリームと
一緒に食べる
スイーツオムレツも人気だったりします。

『オムレツの起源(語源)は
スイーツオムレツなんです♪』

・・・として起源とともに
メニューに取り入れてみると
説得性があって面白いんじゃ
ないでしょうか!?

 


起源その②

剣(アルメーテ)に
似ていたから説

もともと“薄い板”をあらわす
『ラメラ』という言葉がありまして、

14世紀ごろ
これにフランス語の
冠詞がくっついて

『アルメーテ』(剣・ナイフ)
という言葉になったんですね。

 

そのカタチと似た玉子料理
ということで”oeuf(卵)”がアタマに
くっついて

『オメレート』→オムレツ

になったという説です。

言われてみればオムレツって
たしかにカタナっぽい
カタチしてますね~。

 

・応用するなら・・・

たとえばより「剣」っぽく
見えるように
もっと細長~くしてみても
面白いかもしれません。

 

見た目の奇をてらう
だけじゃなくって、
長くすることで
たとえばソースを3種かけたり

長いとシェアしやすくなりますから
居酒屋さんで出してみると
すごく盛り上がりそうです。

 

『オムレツの起源から生まれた!
カタナ型オムレツ
3種ソースかけ♪』

みたいな!

 


起源その③
フランスの『素早い男』説

めっちゃ早くつくったことで
王様が驚いた!

というお話しがあります。

 

野外に出ていた際に
食事を求めた王様。

それに対して
お付きの料理人さんが
サッと玉子を焼いてみせたのです。

あまりに早くできたので

「オム(男)レスト(素早い)だ!」

と超おどろいたことから

『素早い男』→『オムレツ』

となった・・・という説。

 

日本ではわりとメジャーな説です。

 

小林は若いころにこの話を
お世話になっている料理人さんから
教えてもらいました。

ただ・・
この説って海外では
耳にしないんですよね・・。

 

調べてみても
どこから出た説なのか
ハッキリしません。

 

とはいえ、

オムレツは
最速の料理のひとつ

だと僕も思っています。

 

溶いたりの下準備をのぞくと、
フライパンを火にかけて一瞬で
魔法のようにできてしまいます。

見る人に
感動を与えるレベルじゃないでしょうか。

 

・応用するなら・・・

朝食メニューやビュッフェで

「速さ」

をアピールするのはアリですよね。

キューピーたまご白書(2023)によると、
オムレツを一年以内に作ったこと
がある人はわずか25%。

7割超の人は
わずか数十秒でオムレツができる
ということを知らないかもしれません。

目の前で『素早く』できる
オムレツを見て
大いに満足になるんじゃないでしょうか。

『“素早い”が語源!
できたてオムレツを
ぜひ目の前で楽しんでください♪』

みたいな。


 

以上、3つの説と
そのアピールを書きました。

ぜひ、オムレツの世界を
もっと楽しいものに
してみてくださいませ。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。